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2016/03/18

フランスで面白お医者さん体験

風邪なんか日頃めったにひかないのだが、Cyrilからウィルスを見事にもらい、先日軽い風邪をひいた。その風邪自体は1日中鼻水との格闘するだけでとくに問題はなかったのだけど、その風邪で免疫力が落ちてしまっていたのだろう、風邪と同時にある面倒臭い症状にかかってしまった。わたしは生まれて初めてだったが、わりと女性がかかりやすいあの尿の病気。(ここまで言うのならあっさり病名を書けばいいのだけど、わたしも時々は乙女ちんなのでw)

風邪とかであれば日頃ホメオパシーの薬を飲んで治したりするのだけど、今回は念のためお医者さんに診てもらったほうがいいだろうと、専門のクリニックをCyrilが予約してくれた。わたしにとっては初めてのフランスお医者さん体験である。


これが風邪だったら症状をフランス語で説明するくらいは簡単なのだけど、きちんと症状を説明するのには専門用語が必要だ。それまで恥ずかしながら、普段会話で使う「おしっこ」というフランス語の単語しから知らず、「尿」という単語を知らなかった!
ちなみにフランス語では
おしっこ:pipi(ピピ)
尿:urine(f.)(ユリンヌ)

Cyrilはもちろん仕事だし、ひとりで症状を詳しく説明できるのか心配なのと、初めてのお医者さん体験で、いやだ〜、面倒臭い〜と、うだうだ言ってたのだけれど、Cyrilはとりつくしまもないので、しぶしぶ向かう。


日本と違い、フランスのお医者さんは普通にアパルトマンの一室にある。建物の門のインターフォンのところにドクターの名前が小さく書かれたあるだけ。
14時に予約して、5分前くらいに着いたのだけど。部屋のベルを鳴らしても一向に返事がない。中で人の声が聞こえているので、おそらく14時までは休憩。その間はもちろんフランスだから無視。同じように14時に予約していたムッシュが来て、ベルを何度もならすが、やっぱり無視。ようやく14:10分くらいに受付の女性が扉を開ける。

綺麗な色のスカーフに黒ですっきり全身コーディネートした綺麗なマダムが受付。予約の名前を伝え、健康保険証を見せる。日本と違うのは誰も白衣は着ていないこと。それから看護婦さんがいないこと。あくまでも受付の女性は予約を取り次ぐ秘書の役割。病気に関することはかなりプライベートなことなのでフランスでは必ずドクターのみと個室で話す。日本のようにみんなの前で看護婦さんが症状を聞いてくるとかそういうのは一切ない。すべてはドクターがとり行う。

今回予約したのは立派なクリニックだったので、中に入ってびっくり!想像していた以上にとってもリュクス!!

スタイリッシュすぎる待合室!

待合室で待っていると、呼びに来たのは、40代くらいのシュッとした(これは関西弁で、かっこいい、スマートな、という意味ですw)、深い栗色のボウズヘアで、長身のデニム姿のドクター。「え?これが先生?」と思わず思ってしまった。イメージでいうと、SATCのキャリーの相手役として出てきそうな(でも1エピソード限りの)、でもアメリカ人ではなくフランス人って感じのムッシュ。(余計にわかりにくい?w)
両手をそれぞれデニムの前ポケットに突っ込みながら満面の笑顔で、さあどうぞと言っている。

通されたドクターの一室も、だだっ広い部屋に、オブジェのように診察台が配置してある。わたしの症状をマッキントッシュに打ち込んでいく。そして次に案内された尿を採取する部屋も、どこかのデザイナーズホテルのバスルームかと思うほどのスタイリッシュな部屋。尿を採取するのもそれ専用の便器があり、そこで用をたすだけで自動で採取される仕組み。自分で容器に入れて...なんてしなくてもいい。まだ完全に服を着れていない状態であのシュッとしたドクターが断りもなく、「終わりましたか?」なんて入ってくる。これにはかなりとまどったけど、おそらく専門すぎて慣れているのだろう、まったく意にかえす様子がない。

採取された尿は数秒後には数値が印刷されている。ドクターはそれを見ながら「大きな問題はないです。1、2日で治るでしょう。ただし、念のため尿の細菌を調べる必要があるのでこのあと近くのラボラトワー(Laboratoire:実験室、研究所、試験所の意味)で無料の尿検査をしてください。尿検査の結果はここに2、3日後にきます。もし何か問題があればご連絡します。それからこれが処方箋。薬局へ持っていってください。何かあったらいつでも電話してきてくださいね。」
と、終始爽やかなドクターの笑顔で診察が終わる。

今回わたしが言ったのは街医者ではなく、クリニックなのでちょっと特殊だけれど、なんだか面白い体験だった。

というわけで完全に復活しました♪



今日はここまで。
A bientôt!

2016/03/04

フランスのコーヒー

新しいアパルトマンに引っ越しをした時、ちょうどフランスはセールの時期で、偶然以前から欲しかったものが安くなっていたので、ふたりで自分たちへの引っ越し祝いとして小さなエスプレッソマシンを買った。
それからというもの、朝はガツンと濃いエスプレッソでCyrilを起こし、昼食後はアーモンドミルクでノワゼットを作って、夕食後はデザートと一緒にデカを楽しむのが最近の小さな楽しみになっている。



もちろん人にもよるが、フランス人はカフェをよく飲む。朝起きてからも、もちろんカフェでも、レストランでの食後にも、家でも。
反対に、イギリスと違い紅茶文化は薄く、カフェはレストランで紅茶を注文するとティーバッグが出てくる。値段は普通に高いのでわたしは外では紅茶は飲まないw

さて、フランスでいうカフェはエスプレッソのこと。昔初めてフランスで暮らした時カフェを飲んで、それまで日本ではコーヒー嫌いだったわたしは、「コーヒーってものはこんなに美味しかったんだ!」と目からウロコだった。(とはいえ、イタリアのカフェのほうが断然美味しいのは否めない。)

フランスのコーヒーは濃い味が基本。ちなみに薄くてまずいコーヒーのことを”Jus de chaussettes”(ジュ・ド・ショセット)「靴下の汁」と、なんともすごい表現がある。


反対に日本の”ブレンド”や”アメリカン”が好きな人にはかなり濃くて刺激的。じゃあ、フランスでは日本のコーヒー的なものは飲めないのかというと、そういうわけでもない。
”café allongé”(カフェ・アロンジェ)というのがそれにあたるもの。


というわけで、フランスのカフェやレストランでおいてあるコーヒーの種類を紹介♪
※”Un”(アン)、”Une”(ウュンヌ)は数字の1を表すので、そのまま注文で使えるように付けて表記しています。

Un café(アン カフェ)=「エスプレッソひとつ」
まずはこれが基本。エスプレッソのこと。”Un espresso”(アン エスプレッソ)と言っても通じる。
意外かもしれないが、エスプレッソはコーヒーの中で一番カフェインが少ない。

Un double café(アン ダブル カフェ)=「エスプレッソ2杯分をひとつ」
エスプレッソ一杯じゃ刺激(もしくは量)が足りないという方は、ダブルを。

Un café allongé(アン カフェ・アロンジェ)=「アメリカンコーヒーひとつ」
お店によっては ”café long”(カフェ ロン)とか”café american”(カフェ アメリカン)と呼ぶこともある。わたしはまだ頼んだことがないので味を知らないが、アメリカンとといっても日本のものと比べるとやっぱり少々濃いめのよう。

Un café serré(アン カフェ・セレ)=「濃いめのエスプレッソひとつ」
上記のcafé allongéの逆で、エスプレッソ一杯分のコーヒーの粉で、普通のエスプレッソより少ない水分で抽出する。イタリアで飲むカフェに近いぐっとくる濃さ。

Une noisette(ウュンヌ ノアゼット)=ミルク入りエスプレッソ
小さいエスプレッソのカップで、エスプレッソに温めたミルク極少々と、ミルクの泡を少し注いだもの。
エスプレッソの香りはそのまま、少しミルクが加わるだけでマイルドになる。エスプレッソは少し刺激が強すぎるという方にはおすすめ。

Un cappuchiono(アン カプチーノ)=カプチーノ
知ってのとおりこれはイタリア語から来ている。エスプレッソを約¼に泡立てたミルクを¾。ノワゼットよりもミルクの量が多い。個人的には上記のノワゼットと、下記のカフェ・クレームの間の濃さ、と認識している。

Un café crème(アン カフェ・クレーム)=「カフェオレひとつ」
一般的にはカフェ・クレームと呼ぶことが多いが、Un café au lait(アン カフェオレ)でもOK。
フランスでは大きめのカップ、もしくはボウルに、カフェ・アロンジェに熱々のミルクを半分半分に注いだもの。カプチーノとの違うところはエスプレッソではないところ。

Un café décaféiné(カフェ・デカフェイネ)=「ノンカフェインコーヒーひとつ」
通称un deca(デカ)。大体どこのカフェでも用意されている。



そして、少しずつであるが、ベジタリアン特にヴィーガン向けのカフェも多くなっている。
そんなカフェでは、牛乳ではなく、豆乳やアーモンドミルクで対応してくれる。

とはいえ、エスプレッソマシンのおかげで、最近はカフェに行くよりもコーヒーはもっぱら家で飲むことが多くなり、なんだか出不精になっている・・・w


今日はここまで。
A bientôt!


2016/02/26

言い訳の美学

フランス人は謝らないと何度か日本で耳にしていたけれど、まったく謝らないということはない。個人的には、日本人が想像しているよりも謝ると思う。ただし、やたらめったら謝りはしないので、期待している時に謝ってくれない、はおおいにある。
そして...謝るにしても謝らないにしても必ずついてくるのが、「言い訳」。
(どちらかというと、”謝るかわりに言い訳”が多いw)

フランスのエスプリとはと聞かれるとすれば、謝らないことではなく、その言い訳にあるのでは、なんて思う。なぜかって...それはほとんど筋が通っていないから(笑)
わたしは少しずつ言い訳の達人になるべく、日々学んでいる。


例えば、
遅刻をした時に、”J'ai pas vu l'heure !”(ジェ パ ヴュ ルーr)「時間見てなかった!」
思わず「え?だから?」とツッコミたくなる。

人のものを落としたり壊したりした時、”Pourquoi il est là ?”(プッコワ イレラ?)「なんでこんなことろに置いてあるんだ!」と、それはもはや言い訳ではなく開き直り。


そして、日常茶飯事よく耳にするフレーズに、
「J'ai pas fait exprès.(ジェ パ フェ エクスプレ)「わざとやったんじゃない」

おそらくフランス人の中では「わざと」というのものが最大の悪なのだろう、それはもうみんなよく言っている。
「わざとやったんじゃない」
↓だから
「仕方がない」
↓イコール
「自分は悪くない」
という流れ。

これはイメージ画像ですw

遅刻したり、または何かしでかしておいて、
”C'est pas grave !”(セ パ グラーヴ)「大したことじゃないよ」

ということも少なくない。こっちの台詞ですけど!と言いたくなるけれど、そうやって「別にたいしたことじゃないよ」といつのまにかこちらがなだめられたりするのだ(笑)


でもそういえば...思ってみれば...
「わざとじゃない」も、「大したことじゃない」も、なんだかんだわたしも結構使ってる...w



今日はここまで。
A bientôt!


2016/02/23

思わず苦笑してしまう

日本ではたくさんのフランス語を目にすることができる。
レストランやカフェの名前、雑貨屋さんの看板、雑誌の名前。でも...実はけっこう文法的に間違っていたり、意味が不明になってしまっているものが多い。
フランス人の間でもそれはちょっとした話題なようで、そういった日本におけるフランス語の誤用を”Franponais”(フランポネ)という。
今回改めて調べてみると、それについてのWikipediaまであったのでびっくりw 

”comme ça”(コムサ)はフランス語で「なんとなく」とか、「こんな風に」という時に単体で使う表現。”mode”(モード)は「ファッション」という名詞(女性名詞なのでduはおかしい)で、comme ça du modeに無理やり意味をつけるとすれば、「なんとなくこんな風なファッション」というような感じ。フランス人としては、コンセプトのない曖昧なファッションのような名前に思えてしまうらしい。

cocue:配偶者(or恋人)を寝取られた女の人

とか言っているわたしも、フランス語を学び始めた頃にフランス語でつけた主催のイベントや教室の名前は、実は文法的に間違っている。そういうのにいつもうるさい(というか、仕事柄仕方がないけれど)Cyrilはそれらの間違いにはわたしが気づくまで指摘してくれなかったので、なんで先に言ってくれないんだと言ったら、「え?あ、まあ変だなとは思ってたけど、Ayamiが決めたんだしこだわりがあるのかなと思って、しかも日本だから別にいいのかなと思って。」なんて言われたことがある。
分かってから数ヶ月も経っていたので今さらだと思い、そのままにしていた(終わったので自白しますw) 

これは「マーガリンホテル」という意味になってしまう

そんな自分の過去は棚に上げて、一番笑ってしまったのがこれ↓


フランス語の”A bientôt”は「またね」という時に使う表現で、アビエントヘアーというのは「またねヘア」?
もうまったく意味がわからないし(笑)、しかも名前が”Oeuf”(ウフ)これは「卵」。
フランス語で考えてしまうと、どうしても”卵みたいなヘアカットになる店”というイメージがすぐに浮かんでしまう!

じゃあフランスはどうなのかというと、日本でのフランス語に比べて日本語をフランスで目にすることは少ないけれど、それでもやっぱり日本語の誤用はたくさんある。パリで、マルシェに立つVin chaud(ヴァン・ショー)「ホットワイン」の出店の看板を見た時は笑ってしまった。


ところで、よく利用する有機食材の店がある。そこはフランス全国に支店がたくさんあって毎月何かのフェアをしているのだけど、今月はアジアフェアをしている。





この間そのフェア紹介のフリーマガジンの表紙を見てびっくり。
「”東” これは日本では”アジア”という文字です。」って書かれてある。
おそらくFar eastのイメージで間違えたのかもしれないけれど、それはなんでも意訳し過ぎだろう!とつっこんだ。



というわけで、まだ勉強不足の言語を何かで使用する時は、ネイティヴの人に確かめた方がいいな、と改めて思いましたw

今日はここまで。
A bientôt!


2016/02/15

Amourを伝える日

さて昨日は”Saint Valentin”(サン・ヴァロンタン)「聖バレンタイン」の日。

2月14日が近づくと街のショーウインドウがバレンタインデーの宣伝に溢れるのは、フランスでも同じ。今でこそ普及しているが、フランスでは”Saint Valentin”を特別に祝うことは伝統的な儀式なのかというと、全くそうではなく、アメリカから流れてきて普及したものだそう。

日本と大きく違うのは、プレゼントをしなければならないと考えるのは、女性ではなく男性の方。

フランスでは、愛し合う夫婦や恋人たちが二人で祝うという日で普及しているので、男性が女性に何かプレゼントを贈るか、二人で交換し合うのが一般的。レストランなどで食事をするカップルも多く、バレンタインデーの特別メニューなどが用意されているところもある。
日本のようにチョコレートと決まっているわけでもなく、花束やマカロン、チョコレートならおそらく男性が女性に何か他のプレゼントに添えて贈ることが多い。最も一般的なのは花束。その日は花屋さんには男性で溢れている。


毎年この時期になると本命VS愛人の話題で賑わうようw
フランスで一昨年バレンタインデーにSNS上で話題になっていたものに、
「パリの花屋では2束目が半額になるキャンペーン実施中。愛人の分をお忘れなく!」という街頭電光版の広告画像があった。これは誰かのいたずらだったようだけれど、芸能人の不倫が政治よりも世間を騒がせることになっている日本とは違うなあと感じる。


そしてこちらはいたずらではなく正真正銘、パリでは、市内約170箇所の電光掲示板で、2月14日一日中、バレンタインのメッセージを表示してくれるサービスが毎年恒例となっている。毎年、大切なパートナーへの感謝の言葉やプロポーズ、片思いの人への告白や、家族へのメッセージなど、愛を伝えるメッセージが話題になっている。

日本だけではなくフランスでも、バレンタインデーは文化というより商売的だな〜と感じるけれど、愛のあるメッセージを伝え合うのはやっぱり素敵なこと。



今日はここまで。
A bientôt!

2016/02/05

フランスはいつから春なの?

日本の2月3日は節分。家族や友人が揃って節分の行事を楽しんでいる声が届く。
節分の翌日が立春だから、日本はもう春。友人から、じゃあフランスはいつから春なの??という質問に、はて、春分の日はたしか3月21日だから、そこから春だろう!なんて曖昧に答えてしまったものの、気になって調べてみた。


そうすると、クリスマス(冬至)から40日後にあたる2月2日が、”La Chandeleur”(シャンドゥラゥー)「ろうそく祝別の日」という聖母マリアを清める祝日で、この日が冬から春への移行を示す日だそう。

それから、フランス語の”février”(フェヴリエ)「2月」という言葉は、ラテン語の「febuare(清める)」という動詞で「feu nouveau(新しい火)」 と言う言葉から発祥しているそう。もともと2月という月は、自然が清められ、寒い冬を越えて春への「再生」の時期と考えられていて、そこにキリスト教の贖罪の思想が加わり、清めの色であった緑のろうそくで、この日を祝うようになったとのこと。


ちなみにフランスでは、この日にクレープを家族や友人たちと食べる習慣がある。クレープの形と色は太陽を思い浮かばせ、良い天気の再来を示すからだとか。昔からフランスでは この日に、一年の幸運と繁栄を願い、手にコインを握りながら、クレープを焼く慣わしがある。さっきからのクレープの画像はそういうわけです。

ほうれん草のグラタンとトマトソースを好きなだけ挟み込んで食べる
夫のお母さんお手製のクレープはとってもボリューミー!!

というわけで、フランスも春です♪
あらら、”La Chandeleur”過ぎてしまってた!!クレープ食べてない!
我が家では日本式に、というか全然関係ないけれど、節分を祝って巻き寿司ではなくお蕎麦を食べた。有り合わせで作ったわりには美味しかったので、レシピを覚え書き。
よかったら作ってみてください♪

<パクチーと干し椎茸のヴィーガン蕎麦>
干し椎茸と昆布で出汁をとる。
出汁に、みりんと淡口醤油(なければ濃口で) で味付けし、少し濃いめのつゆを作る。
蕎麦を茹でる。茹で上がったらしっかり水で洗い、水気を切り、器に盛りつける。
干椎茸と大根を薄切りにし、蕎麦の上に飾りつける。
つゆを回しかけ、最後にレモン汁をふりかける。
パクチーを好きなだけ盛り、出来上がり。
Bon appétit!


今日はここまで。
A bientôt!


2016/01/27

ガレット・デ・ロワをお土産に

フランスでは、新年が明けると家族みんなで"Galette des rois "(ガレット デロワ)と呼ばれるお菓子を食べる。”Galette”(ガレット)とは「円形のお菓子」、”Rois”(ロワ)とは「王様」の意味。
ガレット・デ・ロワはキリスト教の祭日、"Épiphanie"(エピファニー)「公現祭」を祝って食べる伝統のお菓子のこと。
エピファニーは1月6日。キリストの誕生を祝って東方からやって来た3人の賢者(Rois manges)のお祭り。ガレット・デ・ロワの”ロワ”はこの3人の賢者からきている。


街のパティスリーのショーウィンドウにはこの時期こぞってガレット・デ・ロワが並ぶ。Cyrilのグルメな上司から、ガレット・デ・ロワが美味しいお店を教えてもらったので、ふたりで二人用の小さなガレット・デ・ロワを買って食べようということに。

寿司折、じゃなくて、ガレット・デ・ロワです

丸い形のパイ生地にアーモンドクリームが入った"Galette à la frangipane"(ガレット ア ラ フランジパンヌ)が一般的だけど、南仏はブリオッシュ風のガレット"Brioche des rois"(ブリオッシュ デロワ)を食べる風習がある。

これが一般的なガレット・ア・ラ・フランジパンヌ

これは南仏で売られているブリオッシュ風
でもこのブリオッシュ風はもう見た目からして甘々で、どうしても選ぶ気にはならなかったw


ガレット・デ・ロワの中には、"Fève"(フェーヴ)が隠されている。このお菓子を家族や友人で切り分けて食べ、フェーヴが自分の分に入っていたら、その人が今年の王様(もしくは王妃)となる。紙製の王冠と共に、幸運が1年間継続するといわれている。フェーヴとは「空豆」のことで、もともと昔は空豆がケーキの中に隠されていたが、"Crèche"(クレッシュ)と呼ばれるキリスト誕生の馬小屋の場面を再現した小さな陶器の人形を隠すようになった。
でも今は…


伝統とはまったく関係のない変なキャラクターや置物なんかが入っている。こうやって伝統の意味はなくなっていくんだ、なんてCyrilは嘆いていた(笑)
なんせふたりなので、フェーヴが当たる当たらないはあんまり楽しめなかったけど、最後までフェーヴが出てこなかったから意地になって結局ふたりで全部いっぺんに食べるはめにw
残念だったフェーヴはともかく、上司おすすめのガレット・デ・ロワはサクサクのパイ生地と、甘過ぎないアーモンドクリームの素朴な美味しさでした♪

今日はここまで。
A bientôt!


2016/01/16

これがフランスのいいところ...w

ちょっと今日はフランスの悪口を少しばかり...w

昨年の年末、クリスマスのバカンスで、新婚旅行をかねてイタリアのヴェネツィアに行ってきた。
今回は行きも帰りもスイスエアラインを使って飛行機の旅。ニースからスイス・チューリッヒへ。そして乗り継いでチューリッヒからイタリアへ。
まずニースの空港で飛行機の乗り場までシャトルバスに乗るのだけど、ぎゅうぎゅう詰めで30分以上もなんのアナウンスもなしにバスの中で待たされる。フランスではこういうことはざらで、わたしはこの半年で3回は同じ経験をしている。
でもチューリッヒに着き、そこからイタリア行きの飛行機のシャトルバスは全く待たされることなく、広いバスで予定通り全部スムーズ!


そして驚いたのがイタリアから出発時のスイスエアの機内アナウンス。「まもなく出発いたしますが、予定時刻より5分少々遅れて出発いたします。お待たせしており申し訳ございません。」
これにはわたしとCyrilは顔を合わして吹き出してしまった。
「5分待たすだけでアナウンス!?」
フランスでは飛行機だってバスだって電車だって、なんだって待たされる。5分なんて遅れたうちに入らない。だいたい15分〜20分遅れが当たり前。もちろん事前のアナウンスなんてないし、40分から1時間遅れたとしてもはっきりとした理由はわからないことがざら。
なので、この律儀なスイスエアのアナウンスに感心してしまった。
行きの飛行機でも帰りの飛行機でも、機内ではスタッフはみんな笑顔を絶やさず、本当に感じのいい接客。これには感動すら覚えたw


そ してヴェネツィアへ着く。わたしにとっては初めてのイタリア。空港からリムジンバスに乗ってヴェネツィア市内まで行く。電光掲示板に示されている出発時 刻。驚くことに、このバスもきちんとその出発予定時刻に出発したのだ。隣の国だし、同じラテン気質だし、ぜったいフランスと同じように遅れるんだろう!な んてたかをくくっていたけれど、とんだ失礼なことを思っていたものだ。どうやらこのバスが稀なのではなく、その後定期船も予定通り、帰りのバスも予定通 り。帰りの飛行機も予定通りだった。


そ して、帰り、乗り継いでチューリッヒからフランス行きの飛行機。予定出発時刻より1時間遅れ。原因は、機内持ち込み手荷物の重量の制限をたくさんの乗客が 無視して、大きな荷物を持ってきているため(笑)。アナウンスが流れる。「○○便フランス・ニース行きにご搭乗のお客様。機内持ち込み手荷物の重量上限を 超えていらっしゃる方は事前にスタッフへお申し出ください。」搭乗ゲートでは荷物のまとめ替えをしているフランス人家族がたくさん...

というわけで、予定時間に出発できないのは、ヨーロッパの中でもフランスがずば抜けているんだろうな〜なんて、実感した旅行だった。


ちなみに、ニース空港からの帰りのバス。6ユーロでニース中心街まで行くのだけど、バスのチケットを売る受付窓口は長蛇の列。バスの方を見ると運転手が乗り込み出発しそうな気配。
直接バスの運転手に現金でチケットを買おうとCyrilに言い、バスへ。
前の人も運転手からチケットを買おうとしたが、札しかなくお釣りがないと断られていた。あいにく私たちも小銭がなく二人分を20ユーロ紙幣で払おうとしていた。
「Bonjour! 二人分のチケットが欲しいけど、紙幣しかないんだけど...」と言うと
「小銭がないんだ、う〜ん、もういいよ、乗って乗って!」と言い、
チケットを買うことなくバスに乗った。
席に座り、様子を見ていると、もう後のひと全員チケット無しで「はい、もういいよ、乗って乗って」と無賃で乗らせている。
よほど早く出発したい事情があったのだろう、バスはまたたくまに出発した。(おそらくこれが彼にとって1日の仕事終わり最終のバスだと思われる。早く家に帰りたいのだろうw)
そ して、車中の中、運転手はラジオのポップスをガンガンに流し、上機嫌なのか、大声で鼻歌を歌っている。びっくりするほどのスピードで、誰もいない停留所は 躊躇なく止まることなくとばす。ずーっと歌っている。他の乗客もその様子にみんなくすくす笑い、「ノエルだからね、楽しいんだろうね。」なんて言ってい る。
早く家路に着きたいからとすっ飛ばしているものの、親切じゃないのかといえばそういうわけではなく、降り際に道を尋ねる乗客に、5分もかけてバスを止めて道順を教えたりしている。
というわけで、そのバスは予定より半分も早く目的地に着き、わたしたちは無料で家に驚くほど早い時間に帰りついたのである。

というわけで、結局こういうところがあるのもフランスの面白いところだな〜、なんて思ったのでした♪

イタリアンの空港のゴミ箱。右端にはオーガニックと表記。生ゴミのこと?

今日はここまで。
A bientôt!


2016/01/06

Bonne année 2016

Bonne année 2016!!(ボナネ!!)
あけましておめでとうございます。


日本の家族や友人からお正月の挨拶が写真付きのメールなどで届き、その写真を見て、日本のお正月はやっぱりいいな〜なんて思う。
というのも、以前にも書いたけれど、フランスではクリスマスが一年で最大のイベントで、この時には本当に人も街も浮かれる。家族で過ごすクリスマスは、日本のお正月のよう。
その後に年越しとくる。12月31日は夜通しのパーティがあったりして一応盛り上がるわけだけれども、やっぱりクリスマスの盛大さとは比ではない。

お義母さん家もやっぱりまだ飾ってあったクリスマスツリー




新しい年”nouvel an”(ヌーヴェロン)を迎えた今でも、街にはクリスマスツリーやサンタの飾り物がまだ飾り付けてあるし、もちろんレストランやカフェ、個人宅でもそれは同じ。イマイチ日本のお正月のような「新しい年を迎えましたよ!」感が薄い...w

「フランス人って、なんでクリスマスが終わったのに、飾り付けを片付けないの?」
と、Cyrilに聞いてみたところ、
「う〜ん、多分、せっかくお金や時間をかけて作ったから、そんなに早く片付けるのはもったいないって感覚じゃないかな?」とのこと。
まあ言われてみればもったいない気もするけれどw
というわけで、あまりお正月!!という気がしない・・・

お正月感を欲して巻き寿司作り

ただ、伝統的な習慣で日本と同じなのは、フランスでも新しい年を迎えた朝には、その年の豊富を伝え合うのだそう。

2016年も笑顔溢れる良いお年になりますように。

Nice 1月の朝
今年もよろしくお願いいたします。
A bientôt!



2015/12/21

なんだか心浮き立つノエルの準備

さて、もうすぐNoël(ノエル)「クリスマス」がやってくる。
ニースも、クリスマスのデコレーションが街中に飾り付けられ、賑やかな雰囲気になっている。

旧市街にもノエルの飾り付け

ただ、温暖な気候のニース、12月というのに昼間の気温は15度から17度と暖かく、少なくなったとはいえ海で泳ぐ人もまだいたりして(!)、なかなかクリスマスの飾り付けが似合わないなあ...というのが個人的な印象。

街中でもみの木が売られていれいる


それでも、Cyrilのお母さんがわたしたちにクリスマスプレゼントを前々から練ってくれているのを知ったり、街中ですれ違う家族のお父さんががもみの木を担いで持って帰ったりしているのをみると、そうか、クリスマスというのは家族みんなが楽しみにしている行事なんだな〜、なんて改めて感じる。

色々なサイズのもみの木


フランス人にとって、ノエルというのは、家族で過ごす大事なイベント。
日本で言うところのお正月のようなもの。それぞれ家族のためにプレセントを買い、25日になったばかりの夜の12時、もしくは25日の朝にプレゼント交換をし、その日を祝う。
ちなみにフランスでは年が明けたお正月は、日本のように特にめでたい感じはなく、静か。街中にノエルの飾り付けが残っていたりして、クリスマスの出がらしみたいな印象...w

街のいたるところで売られているもみの木のこの姿だけは、いつ見てもぎょっとさせられるw

フランスでは先週末あたりからクリスマスのバカンスが始まっている人が多い。
クリスマスは祝日なのでほとんどのお店が閉まる。レストランやカフェなどもクリスマスを挟んでその前後の期間に、日本で言うお正月休みのように連休の休みをとる店も多い。
スーパーも、クリスマスに向けて買い出しをする人たちでいっぱい!!
列の順番を待っている間、なんだかわたしまでうきうきしてくる。

ニースの青い空ともみの木

Bonnes vacances!(ボンヌ バカンス!)「よい休暇を!」

今日はここまで
A bientôt!




2015/12/19

在仏日本人が嬉しい日本のお土産②

前回の「在仏日本人が嬉しい日本のお土産①」の続きです♪

さてさて続きは...

6.文房具
フランスのスーパーで4、5ユーロほどで買ったセロハンテープが、日本の100円均一で買ったもののほうが使い勝手がよかった...なんてことも。これに限らず、ハサミ、糊、カッター、電卓、ボールペン、消しゴム(!あの日本でよく目にする消しゴムではなく、砂消しゴムのようなものがスーパーにはたくさん...)など...
今回日本から買って帰ってみたものには、糸で止めるホッチキス。これにはCyrilも感動!

7.日本の書籍やDVD
本好きはたまらなく欲するものです。 わたしも喉から手が出るほど欲しい本がたくさん...!


8.薬や化粧品
もちろんフランスにも存在するけれど、フランス人と日本人の体質は違うので、
日頃使っているものや愛用しているものを聞いてあげると喜ばれるはず。

9.ユニクロのヒートテック製品
これは老若男女、重宝する率が高いもの。
フランスにもパリには7店舗あるので、パリ在住者には必要がないかもしれないけれど、小さいサイズは在庫がなかったりすぐに売り切れたりする。他県には現在3店舗のみ。
ちなみに、Cyrilはバイクに乗るので、ヒートテック靴下に感動しまくっている(笑)

10.お煎餅やカステラ
お菓子が好きな人には、日本のお菓子は喜ばれる。ちなみにお煎餅やカステラはフランス人でも好きな人が多い。

その他...
料理に使う重量計も日本では1000円ほどで売っているものが、30〜40ユーロ近くし、日本でずっと使っていたものをこの度持ち帰ったほど。
あとはヘアアイロンなども日本製のものは質がいいと聞いたことがある。

というわけで、フランス在中の日本人に家族や友人がいる方、
ご参考にされてみてください♪


今日はここまで。
A bientôt!


2015/12/18

在仏日本人が嬉しい日本のお土産①

日本の友人から、クリスマスのプレゼントとともに、お蕎麦に干し椎茸に、カイロに...と、たくさんの日本グッズが届いて大喜び!

11月の始めあたりに2週間ほど日本に滞在していたので、自分でも日本グッズを大量にお土産に持ち帰ったのだけど、やっぱり改めて思うのは日本の製品は質がいいな〜ということ。

日本の友人や家族がフランスへ来る際、お土産は何がいい?なんて聞かれることが結構あるので、今回はフランス在中の日本人が喜びそうな、お土産を紹介♪

昔、祖母と母が切手を貼りまくって日本から送ってくれた荷物

1.食品用フィルムラップ
知っている人も多いと思うけれど、フランスのラップは驚くほど使えない(笑)
どう使えないかというと、薄い!切れない!ひっつかない!
じゃあ一体これはなんなの、というと、やっぱりラップなのだ(笑)
ちょっとケチったりして安いものを買うと、箱の切り口にはギザギザのラインがあるだけで、 カッターがついていないこともある。どうするか?
わざわざハサミで切る、もしくはナイフで切る。
日本に帰った時、日本のラップで、あの右手をクリッとひねって切る、
あの動作をしてラップが切れた時の感動といったら!!
というわけで、これはたいていの日本人が喜ぶもの。
それにしても、今使っている日本製のラップを使い切ってしまったらまたあのイライラするラップを使わないといけないのかと嘆いていたら...無印良品からラップケースというものが出ているらしいことを発見!!これは使えそう!!

フランスのラップはこんな感じになるw

2.カイロ
なんでないのか??と長年疑問に思っていたのだけど、先日ついにスーパーの端っこのほうで申し訳程度に陳列されているカイロのようなものを発見!!バーバパパの絵が入ったおそらく子供用。
手の平サイズくらいの小ささで、高い。本当に暖かくなるのだろうか?
フランスには普通のカイロさえも存在するかしないかなので、貼るタイプや靴用タイプなんてない。
特に寒い地方に住む日本人には喜ばれるはず。

3.日本食材
蕎麦、うどん、鰹節、醤油、抹茶、海苔、薬味...挙げたらきりがないけれど、日本ならではの食材はもらって嬉しいもの。今はフランスでもアジア食材店なので手に入るのだけれど、値段が高い上に、例えば醤油については、関西人には必須の 薄口(淡口)醤油はまだ売っていなかったり、味噌もあまり種類が選べず無添加や有機のものは買えない。
ベジタリアンとしては出汁に使用するので、干し椎茸や昆布なんかもとても重宝するもの。ゆず胡椒やとろろ昆布なんてのも簡単に手に入れられないもののひとつ。
梅干しやお漬け物、ふりかけなんかも日本人としては嬉しいもの。
日本のあのふっくらしたご飯のお米はあまり売っていないので、ご飯好きの人にはお米も嬉しいもの。ちょっと重いけれど...w

無性に和食を欲するときがある

4.整髪料
こっちにきてとっても欲するのが、日本人の美容師さんと、自分の髪に合う整髪料。
日本のドラッグストアなどで簡単に手に入るワックスなんかも、同じようなものをフランスで見つけるのは結構難しい。スーパーで売っているのは、ポマードのようにベタ付きがあるもので、マットな仕上がりになるものや、日本で売っているジェルワックスのようなものは専門店か、インターネットでしか手に入らない。


5.100円均一の雑貨
日本の100均はすごい!!と感動するほど、便利グッズがたくさんある。
シリコン製の、繰り返し洗って使えるラップは、本当に買って帰ってよかったと思うもののひとつ。洗濯ネットも、大きさや種類が豊富。ジップ付きのものは、日本のものが本当に質が良いと思う。携帯灰皿なんてのはポイ捨てだらけのフランスにはあんまりみかけないもの。マナーのよい喫煙者には嬉しいはず。


まだまだあります!
明日に続く♪
A suivre...!

2015/12/08

チップよりも重要なこと

昨日の「フランスのチップ事情」に引き続いて...
フランスではお店でチップを置くことよりも重要なことがある。
フランスのマナーのひとつ、それは「挨拶」。

え?挨拶?それだけ?
なんて、見くびる事なかれ!これをするかしないかで、フランス人の態度が大きく変わるといっても過言ではない(笑)


お店やレストランに入ったとき、
”Bonjour”(ボンジュール)「こんにちは」
店を出るときには、
"Merci"(メルシー)「ありがとう」
これが必須。

スーパーのレジ係の人にも必ず”Bonjour”と挨拶をするし、
カフェやレストランで自分の注文した品が運ばれてきたときも、"Merci"と言う。

フランスでは基本的に、お店に入るということは「人の家にお邪魔する」というような感覚なので、挨拶をしないと「感じが悪い人」になってしまうので要注意。 
カフェやレストランなどによっては、挨拶無しで勝手に席に座ったりすると、そのままずーっと注文をとりに来てくれない、なんてこわ〜いこともなきにしもあらず。


チップを計算するよりも、簡単なこと。
素敵な滞在になるように、笑顔も忘れずに♪

今日はここまで。
A bientôt!