2014/07/31

パン屋の見分け方

Bonjour à tous!

フランスの美味しいものといえば、たくさん思いつくものがありますが、
そのひとつに”パン”があります。
最近は日本でも美味しいパン屋さんがたくさんできて、
美味しいパンを食べられる機会も多くなりましたが、
やっぱり気候や原材料の小麦粉、バター、そして水の関係で
フランスで食べるパンは、本当に格別に美味しいと感じます。

さてさて、フランスの街にはパン屋さんがいっぱい。
「パン屋」はフランス語で「boulangerie」 ブーランジェリー
パン職人は「boulanger」 女性なら「boulangère

 

実はフランスには、本物の“boulangerie”とそうでないものがあるのをご存知でしょうか?
↑↑↑上の2枚の写真に決定的な違いがありますが、さてそれはなんでしょう?↑↑↑




答えは、看板の “boulangerie”という表記です。


フランスでは1998年、職人がつくったパンを、工業製品と差別化するために、
“Boulangerie”に関する法律を施行しました。
「職人自らが小麦を選び、生地をこねて、発酵させ、焼いたパンをその場で販売するお店」だけを ブーランジェリーという名称の使用を許可するというものです。

この法律のおかげでフランスでは、たとえ店構えがパン屋であっても冷凍生地を仕入れて焼いているお店はブーランジェリーとは呼べなくなり、5000店あまりが看板を返上したということです。
そして、少量のイーストを使って長時間熟成させるパン、天然酵母のパンなど自然発酵のパンに力を入れるお店が増えたといわれています。


つまり、“boulangerie”というのは、工場生産のパン屋ではないぞ!という印なのです。

Boulangerieの語源、”Boule”は「球を作る人」。
すなわち「地球を作る人」を表し、「神の仕事」を意味するそうです。

やっぱりフランスでは冷凍や工場のパンではなくて、
手作りの美味しい焼きたてのバゲットを齧るのが一番!


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2014/07/30

Paris vs NY

Bonjour à tous!

前回”フランス人のフリをするには”というビデオを紹介しましたが、
その国それぞれにみんなが持つステレオタイプのイメージがあるようです。


今日は、アメリカのグラフィックアーティスト、ヴァラム・ミュラティアンの
「Paris versus New York パリ・ニューヨーク 二つの都市のヴィジュアルマッチ」という面白いヴィジュアル・ブックからフランスとアメリカのイメージの比較を紹介します♪

いわずと知れた二大女子 「Amélie アメリ」と「Carrie キャリー」
Parisは映画の主人公で、NYはTVドラマシリーズの主人公というのも
うなずけるイメージですね。


 「fromage フロマージュ」とはチーズという単語。
フランスでは食後のデザートの代わりにチーズを食べることも多くあります。


 同じ赤い色のお酒でもParisは「bordeaux ボルドー」ワイン。
NYは「cosmo コスモポリタン」というカクテルのイメージ。
そういえばフランスにはあんまりカクテルを多く飲むイメージがありませんね...
 

フランスとアメリカを代表する二大巨匠
「Godard ジャン・リュック・ゴダール」と「Woody ウッディ・アレン」


平日の朝やランチにParisでは「baguette バゲット」
NYでは「bagel ベーグル」
フランスではバゲットを食べるのは四六時中かも??


「dimanche matin」日曜日の朝
フランスでは普段の朝食にクロワッサンを食べることは少なく、
日曜日の朝や休みの朝に食べます。


パリ名物「パリジェンヌ」と、NY名物「マッド・マン」
ちなみに「Mad men」とは、大手広告代理店の本社が多いマディソン・アヴェニュー(Madison Avenue)の広告マンを指す造語 なのだそうです。


女性の指先には、 Paris では「tabac 煙草」、NYでは「Neil ネイル」
パリでは女性の喫煙者がとても多いです。そして指先はマニュキュアを塗っている女性はたくさんいますが、ほとんどが短い爪。ジェルやスカルプチュアのイメージはほとんどありません。


代表的なスイーツといえば、Parisは「macaron マカロン」、
NYでは「cup cake カップケーキ」
最近アメリカの影響で カップケーキやマフィンを売るお店は増えてきましたが、
もともとはフランスではそれらを食べる習慣はありません。


言わずと知れた二大服飾デザイナー
「Jean-paul ジャンポール・ゴルチェ」と「Ralph ラルフ・ローレン」
どちらのボーダールックも品があって素敵です。


Parisでは「expresso エクスプレッソ(エスプレッソ)」、NYでは「アメリカーノ」
ちなみにフランスではアイスコーヒーやアイスティーの文化はありません。
そしてカフェといえば=エスプレッソのことなので、濃いコーヒーが苦手な人は
「café alongé カフェ アロンジェ」を頼むと、日本でいうアメリカンがでてきます。


フランスの代表的な新聞「Le monde ル・モンド」と、
アメリカの代表的な新聞「NY Times ニューヨーク・タイムズ」
ちなみにフランスでは、「Le figaro ル・フィガロ」も ル・モンドに並んで
最も読まれている新聞です。


最後に...道端に置き去りにされた犬のフンを踏むことは
アメリカでは「Shit! 最低!」ですが、
フランスでは「Porte-bonheur 縁起がよいこと」と言われたりします。
 日本のウンがいいみたいな感じですねww


どれも分かりやすくておもしろいですよね。まだまだたくさんの例挙げられていて、シリーズ2も出ています。
それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2014/07/29

フランス人のフリをするには

Bonjour à tous!

今日はわたしの好きなおもしろビデオを紹介します♪

「How to fake French」
(フランス人のフリをするには)

Step1:ワインが大好きな風にみせる
Step2:同意の意見を示すために口で変な音を出す
Step3:もし可能なら、喋らないですむように食べ続ける!
Step4: 同意の意見を示すために汚い罵り言葉を使う



面白いのはフランス人の友人たちにこのビデオを見せると、みんなにやにやしながら見ています。
否定はしないところをみると、認めざるを得ないようですww(笑)

もし日本人のフリをするには...
お辞儀を何度もし合うとか、「可愛いー!」を連発するとか、
カメラを向けるとピースをするとか、なんて挙がりそうですね。

それぞれにその国のイメージがあって、それを見つけ合うのも面白いですね。



それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2014/07/28

山に行く?海に行く?

Bonjour à tous!

さてフランスでは、この時期になると、「ヴァカンスはどこに行くの?」というのが挨拶になります。

À la montagne? (山に?)
À la mer? (海に?)

昨日のサロン・デュ・フランセのレッスンの終わり、Cyrilとふたりで、生徒さんたちに
「Bonnes vacances! (よい休暇を!)」と声をかけたところ、ひとりの生徒さんが
「まあ8月だからと言って仕事に行く日はなんにも変わらないんですけどね...」  と笑いながらおっしゃり、わたしとCyrilはふたりして慌てて「Bon お盆!」に言い換えました(笑)

そういえば日本には”ヴァカンス”というものはほとんどないですよね。
現在の日本では、年次有給休暇の平均支給日数は16日間で、その取得率は47%なのだそう。
有給休暇をきちんと消化できないなんて、フランス人が聞けば目をぐるりと回すでしょう...

フランスは、ヴァカンス法が世界で初めてできた国だと言われます。1936年、年に15日の有給休暇を与えるという法律ができたことを指します。

日本人が抱くイメージのとおり、フランス人には休暇が多いです。
雇っている人に与えなければならない有給休暇は、年に最低5週間とされていますが、週35時間労働が進んでからは休暇が増えました。
残業を余儀なくされる管理職、出張などによる超過勤務、休日出勤がある職種の人たちは、振替休日をもらいます。年に8週間の休暇がある、などという人も珍しくはありません。


フランスでは、ヴァカンス旅行(統計上は、連続4日間以上の楽しみのための旅行を指す)を1年間に1回もしない人が30%もいる!ということで、全ての人がヴァカンスを過ごせるように、と政府は対策を考えているようです。(うらやましいですね!)
サラリーマンにはヴァカンス手当なんてものまであったり、
裕福でない家庭の子どもたちのためには、自治体などが林間学校をオーガナイズしています。

ただしフランスは日本以上に不景気なので、2013年のフランスでのアンケート調査では、夏にヴァカンス旅行をする予定だと答えた人は62%で、前年より 8%の減少しているという結果がでていました。 それでも、同じ調査のヨーロッパ平均は54%なので、フランス人はそれでもヴァカンス旅行が好きなようです。


フランスでは今年の7月9日に、昔から有名なバンデシネ(漫画)”プチニコラ”の映画が公開されました。それもヴァカンスがテーマようです。

À la montagne?  ア・ラ・モンターニュ? (山に?)
À la mer? ア・ラ・メーr ?  (海に?)



日本にもヴァカンス制度ができたらいいのに!
なんて思うのはわたしだけでしょうか?

それで今日はここまで♪
Bon  OBON!
A bientôt!


2014/07/27

鼻が高いね、は褒め言葉?

Bonjour à tous!

先日レッスンの中で、「鼻が高いこと」が話題に挙がりました。

日本人の中では「鼻が高いこと」というのは良いこととして、褒め言葉として使うことが多いのですが、フランスではあまり褒め言葉にはなりません。
まず、「高い鼻」という表現はフランス語にはなく、「鼻が大きい」や、「鼻が長い」と表現します。


そして日本人と同じ「高い鼻」がよいという価値観を持っているわけではないので、
”高い鼻”にコンプレックスを抱いている人も少なくありません。
日本人のように鼻が低いのが羨ましいと言うフランス人もいます。

フランス語では、鼻の表現はいくつかあります。
ブルボンの家系は鼻が大きかったので、ブルボン鼻といったり。
(王家の表現だからといって、これはあまり褒め言葉では使えませんww)



日本語で言う団子鼻は、ジャガイモの形とか、カリフラワーの形をした鼻と表現します。
あまり日常では使いませんが、美人の鼻の典型としてnez en trompetteという表現があります。
トランペットの形をした鼻。ツンと鼻先が上に反り返った鼻先を指すそうです。
 

同じ事柄でも価値観というのは国によって違ったりするので、いろいろな価値観を知ることも楽しいですね。



それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2014/07/26

今日のサロン

Bonjour à tous!

今日は7月最後のサロンでした♪

フランス語で表現することももちろんですが、皆さんで楽しい近況を言い合って、
サロンはどのクラスもいつもわきあいあいと笑いが耐えません。

新しい職場にうつる人、フランスに旅行に行く人、
みなさん8月はいろいろとわくわくすることがあるようです♪



今月のお菓子は、 Le gâteau à la mousse aux fruits rouges(ミックスベリーのムース)


8月はバカンスの季節なので、レッスンは9月から♪
Bonnes vacances! ボン・ヴァカアンス!(よいお休みを!)
A bientôt!


2014/07/25

パリのカフェ ~テラス編~

Bonjour à tous!

パリには交差点ごとに1〜2軒のカフェやビストロがあると言われています。
パリの街でトイレを探すのは一苦労ですが、カフェなら周りをぐるりと見渡せば
たいてい2,3軒は見つかります。

ほとんどのパリのカフェは、早朝から深夜まで開いていて、
エスプレッソ、ワイン一杯からクロワッサン、サンドイッチやオムレツなどの軽食、
サラダや肉料理に至るまで、気軽にいつでも楽しめます。


パリに始めてカフェができた1686年から300年以上。
カフェ文化の魅力はどんなところにあるのでしょうか?

そんなパリのカフェの魅力、今日はテラスについて紹介します♪


多くのカフェには歩道に張り出されたテラスがあり、大きなひさしの下に、ときにはそこからはみ出して、椅子が道路の方向に向かってきれいに並べられています。そこに座って街行く人を何時間も眺めていたり、友人と会話に夢中になったり、恋人と愛を語りあったりと、暖かくて気持ちの良い日のテラスで過ごす時間は何とも言えない喜びです。





では冬は?
冬場はたいていのカフェのテラスには大きな暖房が取り付けられているので、冬場といえどもテラスには人が集まります。


現在は公共空間での喫煙が禁止され、カフェの室内でタバコが吸えなくなったため、喫煙者たちはこぞってカフェのテラスに集うようになりました。



老若男女問わず、テラスは大人気。 好きな時に好きなように。




パリに行く機会があれば、ぜひ一度はテラスの席からパリの街を眺めてみてください。
パリの魅力をまたひとつ発見できるかも...♪

それでは今日はここまで。

A bientôt!

2014/07/24

めずらしい果物

Bonjour à tous!

フランスではこの季節、八百屋さんの店先に、アプリコット、メロン、桃がたくさん並んでいます。
どれもとびきり甘くて、朝出勤前に八百屋さんに寄って、何個か好きな果物を買って、そのまま齧りながら出勤する♪ なんてのも毎日の楽しみになってしまいます。

日本ではなかなか目にしませんが、フランスにはPeche plate ペッシュ・プラという平べったくて小さいかたちの桃がたくさん売っています。(直訳もそのまま”平らな桃”)
最初見た時はその見慣れないかたちにちょっとびっくりしますが、
これが食べると、すごく甘くて美味しいんです!



生のアプリコット abricot もなかなか日本では手に入れられないですが、
この季節、フランスでは店先にたくさん並びます。
もちろんそのまま食べても美味しいのですが、ジャムにしたり、焼き菓子に混ぜ込んだり、アプリコットはこの季節の主役になります。



ところで、日本では高級果物のイメージが強いメロンですが、
フランスではとっても庶民的なイメージの果物。
近い例えでいうと日本でいうところのスイカみたいな感覚。
ですので、フランス人が日本の高級レストランに言ってびっくりすることのひとつに、最後に出てくるデザートに並ぶ細く着られた一切れだけのメロン。
「なぜ?!」と思うそうです(笑)

国によって果物のイメージが違うというのも面白いですね。

では今日はここまで。
A bientôt!

2014/07/23

パリの不思議な日本食

Bonjour à tous!

日本食はパリでもとっても人気ですが、その中でもパリのいたるところで目にするものの中に
お寿司屋さんがあります。 

「寿司」とはいっても、多分初めてパリのそれを見た日本人はぎょっとする感じの、例えば黒の壁にブラックライトの店内、看板はネオンのピンクのレストラン「SUSHI」




もしくは、「SUSHI YAKITORI」 と書かれた看板を掲げる店。その多くはだいたい日本人ではなく、中国人が営んでいます。ただこういうお寿司屋(?)さんが中国人経営のお店だということを知らず、”日本食”だと思っているフランス人はとっても多いのです。


そしてそういう店の多くは宅配をしています。
わたしがパリに住んでいた頃、金髪碧眼のその頃21歳の男友達がいましたが、その友人に「家で夜いつも何食べてるの?料理とかするの?」と聞いた時、彼は「Non、だいたい宅配のピザか宅配の寿司だね。便利だもんね。寿司オイシイ」 と言っていました。
「寿司の出前をとる」ということが、日本ではとても贅沢なこと...というのを知ったらびっくりするだろうなーと思ったのを今でも覚えています。
 


もちろん、日本人が経営している日本食の美味しいお店もたくさあります。
ただし、どこも高い...!
例えば日本にすると2000円近くする鴨うどんやざるそば...確かに日本の味を思い出して懐かしいけれど、う~ん、日本に帰った時に思う存分食べよう!なんて思っていたのも思い出します。

まだわたしは試したことがないパリの「SUSHI」レストラン...
コワいものみたさで、今度試してみようかな...?!



それでは今日はここまで♪
 A bientôt!

2014/07/22

ひとことフランス語:Bonjour!

Bonjour à tous!

今日から少しずつ、簡単なフランス語を紹介していきます♪

今日の”ひとことフランス語”は、
「Bonjour」


これは日本語の「こんにちは」に近い表現です。
お日様の出ている時間帯によく使いますが、夜に使っても問題はありません。
とっても便利!

もしフランスに旅行に行く機会がある方は、このフレーズは必須です!
なぜなら、フランスでは、買い物でお店に入る時、ドアを開けるのと同時に店員さんへ「Bonjour!」、
買い物以外でもカフェやレストランに入った時、
何かの予約をする時に「Bonjour!」。

それでは、いろいろなバージョンで「Bonjour!」を♪

カフェの店員風に!


パリジャン風に!


ホテルの予約係り風に!


セクシーに!



もちろん自分の気に入るように発音すればOK!


それでは今日も素敵な一日を!
A bientôt!

2014/07/21

クレープは何枚食べる?

Bonjour à tous!

先日のセミプライベートレッスンでは、お料理好きの生徒さんたちと、料理をテーマに勉強しました。

レストランで使うフレーズを学んだり、クレープ生地 La pâte à crêpe の簡単なレシピを題材に語彙を学んだり。

ところで、フランスの家庭でよくクレープを焼きます。
さて皆さんはもし家でクレープを作るとなると何枚食べますか?
2枚?3枚?...1枚だけ?!

フランスでは、クレープを作るとなると、何十枚と焼いて、ひとり10枚くらいはぺろりと食べます。
こんな風に積み上げて...


味付けはいたってシンプル。バターと塩だけだったり、もしくはバターと蜂蜜や砂糖。ジャムやヌッテラ(というチョコレートクリーム)をたっぷり塗ったり、レモン汁をかけたり...

生クリームやフルーツがたくさん入った具沢山の日本のクレープとは少し違うようです。

ビデオの中でよく出てくるフレーズ
「C'est délicieux !」 セ・デリスュー!
とっても美味しい!



それでは今日はここまで。
A bientôt!