2015/02/28

祖母の日

Bonjour à tous!

フランスには、母の日、父の日に加え、「祖母の日」というのもあります!

”Fête des Grands-mères”(フェテゥ・デ・グrォンメール)と言い、
毎年、3月の最初の日曜日です。今年は明日1日ですね。

”La grands-mères”(グrォンメール)は「祖母」
”Mamie”(マミー)は、「おばあちゃん」

しかし...日本のホワイトデーのように、完全に商業的な意図が裏にあるそうですww
実はこれは、1987年にフランスの「Café Grand'Mère」(カフェ・グランメール)という有名なコーヒーメーカーが考えたのです。


ただし、現在カレンダーにも載っていたり、結構人気があるお祝いの日として定着しているようです。

おばあちゃん達は花やチョコ、絵などを孫から貰います。
商業的であれ、日頃はなかなか”ありがとう”と言えないのであれば、これもまたいい機会ですよね。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/02/25

フランス語で早口言葉

Bonjour à tous!

フランス語にも早口言葉がたくさんあります。
早口言葉は、”La phrase à prononcer à toute vitesse”

その中でも、日本語の「なまむぎ、なまごめ、なまたまご」に似たものを紹介します♪

”Papier, panier, piano...”(パピエ・パニエ・ピャノ)
この言葉をずっと繰り返して、言って見てください!

意味は、「紙、籠、ピアノ」

本当に難しいです!!



それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2015/02/23

お米のデザート

Bonjour à tous!

フランスでもLe riz(リ)「米」を食べます。

サラダに混ぜたり、お肉やお魚の付け合わせとして食べますが、
その他には、デザートにも使います!

デザートの中でも一番一般的、フランスの家庭でよく作られるのは、
”Riz au lait”(リ オ レ)
お米を牛乳でコトコト煮たミルク粥のようなものです。


甘いお米だなんて!と日本人には苦手な人も多いようです。
かくゆうわたしも、そちら側...、
給食の時牛乳とご飯が一緒に出てくるのが嫌で嫌でしかたなかったわたしとしては、お米を牛乳で煮るなんて!!と、実は食わず嫌いのデザートです。

とはいえ、”豆を甘く炊くなんて!”とフランス人があんこに驚くことと、同じといえば同じ...


スーパーでもプレーン味やチョコレート味などたくさん売っています。



とにかく、フランス人にとっては一般的なデザートです。
チョコレートをかけたり、キャラメルをかけたり...

(きゃー!)

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/02/18

パンの国の表現②

Bonjour à tous!

前回に引き続いて、その他のパンにまつわる表現を紹介します♪

 
”Long comme un jour sans pain.”
直訳すると「パンなしの一日のように長い。」
「嫌になるほど長い」という意味。

”Il met son fils au pain sec.”
 直訳すると「息子に何もつけていないパンを与える。」という意味。
「罰としてパンしか与えない。」ということ。
”Le pain sec”は「乾燥したパン」

”Pour un morceau de pain.”
直訳すると「パン一切れ分の」
「わずかな金額で・安く」という意味。

”Je mange mon pain blanc le premier.”
 直訳すると「白いパンから食べ始める。」
「楽しいこと・楽なことから先にやる。」
”Le pain blanc”は「白いパン」

”Ça se vend comme des petits pains.”
 「(小さなパンのように) 飛ぶように売れる。」


”Je ne mange pas de ce pain-là.”
直訳すると 「そこにあるパンは食べない。」
「そんなやり方には加担できない」という意味。

”J’ai du pain sur la planche.”
直訳すると「わたしは台の上にパンを持っている。」
「大量の仕事を抱えている」という意味。

さすがパンの国と言われるフランス、パンを使った表現が多いですね!

それでは今日はここまで♪
A bientôt!

パンの国の表現①

Bonjour à tous!

フランスのパン屋さんでは”Une baguette”(ウヌ バゲット)「1本のフランスパン」は
1ユーロ、もしくはそれ以下で買うことができます。

でもその昔は、”Le pain”パンは高級品であり、
王妃マリーアントワネットが飢えに苦しむ民衆に対し、
« S'ils n'ont plus de pain, qu'ils mangent de la brioche »
「パンが足りないのならブリオッシュを食べればいいのに。」
と言って反感をかったと言われている有名なフレーズがあります。
ブリオッシュは一般的なパンと異なり、バターと卵を使った贅沢な食べ物とされていて、
身分の高い女性が庶民の暮らしに疎いことを示しています。


そんな貴重なパンの文化が残った、フランス語の表現を紹介します♪

Ca ne mange pas de pain.
直訳すると、「それは(高級な)パンを食べない」
「少しも費用がかからない」とか「心配に及ばない」という意味です。

Il gagne son pain à la sueur de son front.
直訳すると「額に汗しながらパンを稼ぐ」
「額に汗しながら生活の糧を稼ぐ」
パンに「食糧」だとか「生活の糧」という意味が含まれています。

Ça enleve le pain de la bouche à quelqu'un.
直訳すると「○○の口からパンを奪う」
「そのことが○○から生活の糧を奪う」


それはそれは、「パンが足りないのならブリオッシュを食べればいいのに。」
なんて言ったら反感を買いますね!

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/02/17

おやつの時間

Bonjour à tous!

日本ではおやつの時間と言えば3時。
ではフランスでは??

”Le quatre-heures”(カ トゥーr) 「4時」です。

「おやつ」のことも”quatre-heures”と言います。

日本とのこの1時間の差はというと、昼食の時間から差があるようです。
フランスではだいたい13時頃が一般的なランチタイムの始まりの感覚があります。
レストランに行くと12時頃はたいていまだガラガラ。13時頃から人が集まり出し、
14時がピークになります。


というわけで、フランスのおやつの時間は4時です。

それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2015/02/14

サン・ヴァランタンの日

Bonjour à tous!

フランスではキリスト教の聖人暦といわれるカレンダーが使われています。
聖人暦には毎日それぞれ聖人の名前が書いてあり、聖人の祝日と言われています。
もともとは、古代教会が殉教者の命日を聖人祝日としたことが由来で、中世初期には、365日全ての日にちに聖人名が付けられました(2月29日は無記名)。

その暦で2月14日に当たるのが” Saint Valentin ”(サン ヴァランタン)「聖バレンタイン」の日です。” Saint Valentin ”は恋人たちの守護聖人として信仰されてきたため、
2月14日は恋人たちの記念日としてお祝いするようになりました。


フランスでは恋人たちの記念日ということで、カップルがお互いにカードを送りあったり花束やちょっとしたプレゼントを贈る日です。
日本のように女性からチョコレートを送る日という概念はありません。
もちろんプレゼントも本命のみ。フランスで義理チョコをあげる習慣はないので、
誤解される可能性があるので気をつけましょう。



それでは今日はここまで♪
素敵なヴァレンタインを!
Bonne fête!
A bientôt!


2015/02/13

”aimer” 「好き」の法則

Bonjour à tous!

明日の”Saint valentain”バレンタインデーに備えて、
フランス語の”aimer”(エメ)「好き」という動詞のおもしろい法則をを紹介します。

フランス語で「—が好き」と表現したい場合は、この”aimer”(エメ)という動詞を使います。
皆さん、一度は聞いたことがあるかもしれませんが、
”Je t’aime.”(ジュ テーム)と言うと
「私はあなたを愛している」という表現になります。



ここからがこのフランス語のおもしろいところ...
例えば、「わたしは花が好き」と言う場合、程度に分けて3つの言い方があります。

1. J’aime beaucoup les fleurs. (ジェム ボクー レ フルー ル)
2. J’aime les fleurs. (ジェム レ フルール)
3. J’aime bien les fleurs. (ジェム ビヤン レ フルール)

”beaucoup”(ボクー):「とても、大いに、たくさん」を意味する副詞
”bien”(ビヤン):ここでは”beaucoup”と同じく、「とても、大いに、たくさん」を意味する副詞

実はこの1.2.3.の順で「好き」の程度が低くなります。
つまり...日本語にするとこんなニュアンスになります。
1.わたしは花が大好きです。
2.わたしは花が好きです。
3.わたしは花がわりと好きです。

しかし! 
この「好き」の対象が<物>ではなく、<人>になり、恋愛感情を示す場合、
つまり「わたしはあなたが好き」と表現する場合...
程度の順で表すと、

1. Je t’aime. (ジュ テーム)
2. Je t’aime beaucoup. (ジュ テーム ボーク)
3. Je t’aime bien. (ジュ テーム ビアン)

つまり、日本語にするとこんなニュアンスになります。
1.わたしはあなたを愛しています。
2.わたしはあなたが大好きです。
3.わたしはあなたが好きです。

対象が「花」の時の例とは、1.と2.が逆転してしまいます。

というわけで、恋人や夫婦間では”Je t’aime.”、
もしくは”Je t’aime beaucoup.”を使います。
”Je t’aime bien.”は使いません。
友達間では”Je t’aime beaucoup.”か”Je t’aime bien.” が使われ、
”Je t’aime.”は使いません。

副詞をつけずシンプルに表す方が、愛の程度が高くなるというわけです。

Jean Cocteau ”Lettre d'amour”


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/02/12

アーティチョークの心

Bonjour à tous!

さて、もうすぐSaint valentin(サン・ヴァロンタン)「バレンタインデー」ですので、
恋愛にまつわるフランス語の表現を紹介します♪

”Avoir un coeur d’artichaut”
直訳すると、「アーティチョークの心を持つ」


これはどういう意味でしょうか??
例えばこんな風に使います。
”Elle a un coeur d’artichaut !”
「彼女は、アーティチョークの心を持っているからね!」
Le coeur(クー)「心」
L'artichaut(アーティショ)「アーティチョーク」

これは、すぐに恋に落ちる人を表現したフレーズです。
頻繁に好きな人が変わる人に対する表現です。

でもなぜアーティチョークなのか...?

アーティチョークという野菜はあまり日本人には馴染みがないのですが、
フランスではとてもポピュラーな、こんな野菜です↓



葉のように見える緑の部分はガクの部分で、そのガクの下部とガクに包まれた中にある花芯の部分が可食部です。
食べる時は緑のガクを下からどんどんはずしていきます。 もしくは、アーティチョークを丸ごと蒸すか茹でて、皿におき、一枚、一枚はがしながら食べるという方法もあります。

アーティチョークを食べる時には、ある程度の人数にガクを配ることができます。
つまりガクを外すと出てくる可食部の花芯の部分を心にたとえ、
アーティチョークのガクの様に「何人にも配れる」愛のことを比喩しています。

といわけで、すぐに新しい人と恋に落ちる人や、気が変わりやすい人に対して
”Avoir un coeur d’artichaut”と使います。

なんとなくガクを配るというイメージが義理チョコを配るイメージと重なったのはわたしだけでしょうか(笑)?
もちろんフランスにはSt. Valentainに義理チョコを配る習慣は、ありません。

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/02/09

胡椒の色

Bonjour à tous!

美食の国といわれるだけあって、フランスには調味料や香辛料を使った表現がたくさんあります。
今日は”Le poivre”「胡椒」の巻♪

胡椒が西洋の肉料理に用いられたきっかけは肉の腐敗を遅らせるためだったとされます。低温での保存技術がなかったときに、腐敗止めに生肉にコショウをまぶしていました。これが肉をコショウで味つけすることにつながったといわれています。

 
胡椒の色による違い(Les différentes couleurs du poivre)

 ”Le poivre vert”グリーンペッパー
実か熟していない胡椒の事。
胡椒の中では辛味・香りともにマイルド。

”Le poivre blan” 白胡椒
熟した実を水に浸して果皮を取り除いて乾燥させたもの。
上品な味わいとほのかな香りが特徴。

”Le poivre noir” 黒胡椒
実が熟す直前に摘み取り、皮ごと乾燥させたもの。
辛味も香りも1番強く、荒挽きや粉末の他、挽きたてを味わう為、粒も売られています。

”Le poivre rouge” ピンクペッパー(フランス語では赤胡椒)
完熟した胡椒の実のこと。

 ”Le poivre gris” 黒コショウと白コショウの粉末ブレンド胡椒


さて、フランス語で胡椒を使った表現を見てみましょう♪

”noir comme poivre” 直訳:胡椒のように黒い
これは黒胡椒の見た目から、「非常に黒い色」を表します。

”cher comme poivre” 直訳:(胡椒のように高い)
これは「途方もなく高い」ことを表します。
フランスでは、15~6 世紀の大航海時代には、胡椒は強力な殺菌・抗菌作用があるとされ、食料を長期保存するためのものとして極めて珍重されました。金と同重量で交換されるほど貴重なものだったことから、高価なのことを表すようです。

面白いのはこの表現↓
”poivre et sel” (胡椒と塩)
日本語と同様、「(髪などが)ごま塩の」ことを表現します。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/02/05

ズボン、シュミーズ、キュロット

Bonjour à tous!

これってフランス語?を紹介します♪

ズボン、シュミーズ、キュロット
実はこれ全部もとはフランス語からきている単語です。

◆ズボン:”Le jupon”(ジュポン)
これはフランス語では「ペチコート」の意味です。


◆シュミーズ:”La chemise”(シュミーズ)
これはフランス語では「男性用のシャツ」です。
ちなみに、女性用のシャツブラウスは、”Le chemisier”(シュミズィエ)

 
◆キュロット:”La culotte”(キュロット)
これはフランス語で、なんと「(女性・子供用下着の)パンティ、ショーツ」の意味です。
ちなみに、日本語でいうところのキュロット(半ズボン)は、
”La culotte courte”(キュロット クゥー)

日本語でのキュロットと同じ意味だと思って、フランス人に使ってしまうと、
ぎょっとされます(笑)
一度試しに、検索サイトで、”culotte”と画像検索をしてみてくださいww
これできっとこの単語は覚えます!

それでは今日はここまで♪
A bientôt!



2015/02/04

”サボる”の語源

Bonjour à tous!

これってフランス語?

今回は「サボる」

実はこの言葉もフランス語が語源です。

”Le sabotage”(サボタージュ)
意味は「(機械・設備などの)破壊」、「(計画などの)妨害」、「(仕事などを)ぞんざいにやること、手抜き」
動詞は”saboter” (サボテ)
20世紀初め、フランスで争議中の労働者がサボと呼ばれる木靴で機械を破壊したことから来ている言葉です。
わざと仕事の能率を落として企業主に対して損害を与えることによって、紛争時の労働者側の武器としました。



普段何気なく使っている日本語の中にも、知らない間にフランス語が入り混じっていますねー!

それでは今日はここまで♪
A bientôt!

トリュフオイルのすすめ

Bonjour à tous!
 
フランスには美味しい食材がたくさんあるので、フランス旅行に行った際はそれらをお土産に買ってくるのも楽しみのひとつですね。
そんなフランスの美味しい食材の中のおすすめのひとつに、”l'huile de truffe”「トリュフオイル」があります。


19世紀のフランスの美食家ブリア・サヴァランが媚薬としての効能も賞賛したトリュフは、フォアグラ、キャビアと並ぶ世界最大珍味の中のひとつで、人工的な栽培がほぼ不可能であることからとても高価な食材です。

そのエキスをオリーブオイルの溶かしこんだトリュフオイルは、出来上がった料理に、さっと数滴、ふりかけるだけで、食卓がふわりとトリュフの香りに包まれます。
黒トリュフオイルと、白トリュフオイルがあり、
黒トリュフオイルは、ミネラル感のある香りが長い余韻を残し、
白トリュフオイルは、黒よりも強く華やかな香りが特徴です。
白トリュフは香料として使われるので、高級な香りを楽しむという意味でも、個人的には白トリュフオイルがおすすめです♪


トリュフと相性のよい食材は卵、じゃがいもなどの根野菜、乳脂肪分のある食材。
色々な使い方があると思いますが、個人的な使い方は、とてもシンプルに出来上がりの料理にかけるだけ!塩、胡椒とトリュフオイルだけで、いつもとは違う風味を味わうことができるので、とってもおすすめです。 
オムレツの最後にかけたり、ふかしたじゃがいもやマッシュポテトをトリュフオイルで和えたり、蒸した温野菜に回しかけたり...
パスタやリゾットなど、お隣の国、イタリアの料理にも相性がいいです♪


気をつけたいのは、熱が加わると香りが損なわれてしまうので、調理油には向かないことと、香りが芳醇なため、かけ過ぎには注意です。ジビエや羊などの香りが強い食材にはあまり合いません。

フランスでホームパーティなどに招待された時など、お土産を考えてしまいますが、
トリュフオイルは結構喜ばれるのでおすすめです。

ちなみになぜ突然トリュフオイルかというと...、
先日、友人からトリュフオイルをいただいたので、久しぶりに使えると嬉しがっているのでした♡(笑)

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/02/03

フランス語の中で一番長い単語

Bonjour à tous!

フランス語の中で一番長~い単語は、
”anticonstitutionnellement”(アンティコンスティテュショネルマン)



「非立憲的に」という意味の副詞です。
全部で25文字!

接頭辞の”anti”(アンティ)が「反~」、
”constitution”は「憲法」、
その形容詞が”constitutionnel”(コンスティテューショネル)「憲法の」「立憲的な」、
さらに接尾辞の”ment”がその単語を副詞に変える働きをしています。


ちなみに、形容詞は”anticonstitutionnel”で「憲法違反の」という意味です。



それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2015/02/02

塩の秘密

Bonjour à tous!

前回「塩」は”Le sel”(セル)を使った表現を紹介しましたが、
今回も塩について。

いろんな塩
”sel de table”(セル ドゥ ターブル) 食卓塩
”sel de cuisine” (セル ドゥ キュイズィンヌ)料理用食塩
”gros sel”(グrォ セル) / ”sel gris”(セル グrィ) 粗塩
”sel fin”(セル ファン) 精製塩
”fleur de sel”(フルーr ドゥ セル) 粒子の細かい、よく溶ける塩


フランス語では塩を使った表現は、
”辛辣”、”鋭さ”、”機知”という意味でしばし使われます。
また”Les sels”と複数形で、気つけ薬の意味になります。

”Le sel de la terre” (ル セル ドゥ ラ テーr)
直訳で、「地の塩」
意味は、「社会の規範となる人」
この表現は聖書が原典となっています。

”Le sel attique”(ル セル アティック)
直訳すると、「 アッティカの塩」
この表現の意味は「機知」
アッティカとは、ギリシャのアテネのある周辺地域名です。
古代ギリシャ人は機知に富んでいたことから、この表現が生まれました。
”avoir le sel attique”で、「機知に富む人」を意味します。


ちなみに、日本語のサラリーマンなどで知られているサラリーの語源は、
実は、ラテン語の”salarium”という言葉です。
この言葉のうちの”sal”が「塩」です。
”salarium”の意味は「塩」自体では無く、塩を購入するための手当てを意味したり、塩田や塩の輸送ルートを守ったりさせるための現金報酬を意味していると言われ、兵士の塩を買うための代金のことを指します。
これがフランス語の”salariè”(サラリエ)「給料」となりました。


古代では、塩は機知、知恵、力強さ、歓待,神聖を表しました。
聖書には「汝らは地の塩なり」と書かれていることを始め、塩について32ヶ所に書かれており、それらの多くは契約や同意の成立に関するものであると言われています。
ローマ・カトリック教会では今でも塩は純潔と清廉潔白のシンボルであり、洗礼の儀式では子供の唇に塩の粒が乗せられますが、これは罪が清められ聡明な人間になるようにとの願いが込められています。
塩は神聖なものとして取り扱われてきたことは日本の神道でも同じですね。
日本でもお清めに塩を使いますが、西洋でも、塩をこぼすことは不幸をまねくと考えられており、こぼしてしまったら、右手で左肩越しに一つまみの塩を投げると、不運を打ち消すことが出来るとされています。
レオナルド・ダ・ビンチは有名な「最後の晩餐」の絵の中で裏切り者で不幸を招いたユダの右手首の横に塩壷からこぼれた塩を描いています。


”Le sel” 「塩」という短い単語ひとつの中に、これだけ色々なことが詰まっているんですね!

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/02/01

自分の塩を入れることとは?

Bonjour à tous!

美食の国といわれるだけあって、フランスには調味料や香辛料を使った表現がたくさんあります。
それをこれから少しずつ、紹介していきます♪

Mettre son grain de sel
直訳すると、「自分の塩の粒を入れる」
Le grain de sel は「塩の粒」、つまり日本語でいう粗塩や岩塩のこと。


これは、ラテン語からの表現で、
「頼んでもいないのに口出しする」
「聞かれていないのに勝手なことを言う」ことを例えた表現です。

「Ne mets pas ton grain de sel !」
あなたの塩を入れないで!=勝手に口を出さないで!

「Elle mets toujours son grain de sel.」
 彼女はいつも自分の塩を入れる。=彼女はいつも他人の話に口を出す。

岩塩はほんの少し加えただけでも、大きく味が変わるので、
そういう意味からきてるのでしょうか...?

ちなみにフランス人は「自分の塩を入れて来る」という表現でも使います。
その場合は”Venir mettre son grain de sel”「自分の塩の粒を入れてくる」

”Ne viens pas mettre ton grain de sel !”
あなたの塩を入れてこないで!

それでは今日はここまで♪
A bientôt!