2015/12/21

なんだか心浮き立つノエルの準備

さて、もうすぐNoël(ノエル)「クリスマス」がやってくる。
ニースも、クリスマスのデコレーションが街中に飾り付けられ、賑やかな雰囲気になっている。

旧市街にもノエルの飾り付け

ただ、温暖な気候のニース、12月というのに昼間の気温は15度から17度と暖かく、少なくなったとはいえ海で泳ぐ人もまだいたりして(!)、なかなかクリスマスの飾り付けが似合わないなあ...というのが個人的な印象。

街中でもみの木が売られていれいる


それでも、Cyrilのお母さんがわたしたちにクリスマスプレゼントを前々から練ってくれているのを知ったり、街中ですれ違う家族のお父さんががもみの木を担いで持って帰ったりしているのをみると、そうか、クリスマスというのは家族みんなが楽しみにしている行事なんだな〜、なんて改めて感じる。

色々なサイズのもみの木


フランス人にとって、ノエルというのは、家族で過ごす大事なイベント。
日本で言うところのお正月のようなもの。それぞれ家族のためにプレセントを買い、25日になったばかりの夜の12時、もしくは25日の朝にプレゼント交換をし、その日を祝う。
ちなみにフランスでは年が明けたお正月は、日本のように特にめでたい感じはなく、静か。街中にノエルの飾り付けが残っていたりして、クリスマスの出がらしみたいな印象...w

街のいたるところで売られているもみの木のこの姿だけは、いつ見てもぎょっとさせられるw

フランスでは先週末あたりからクリスマスのバカンスが始まっている人が多い。
クリスマスは祝日なのでほとんどのお店が閉まる。レストランやカフェなどもクリスマスを挟んでその前後の期間に、日本で言うお正月休みのように連休の休みをとる店も多い。
スーパーも、クリスマスに向けて買い出しをする人たちでいっぱい!!
列の順番を待っている間、なんだかわたしまでうきうきしてくる。

ニースの青い空ともみの木

Bonnes vacances!(ボンヌ バカンス!)「よい休暇を!」

今日はここまで
A bientôt!




2015/12/19

在仏日本人が嬉しい日本のお土産②

前回の「在仏日本人が嬉しい日本のお土産①」の続きです♪

さてさて続きは...

6.文房具
フランスのスーパーで4、5ユーロほどで買ったセロハンテープが、日本の100円均一で買ったもののほうが使い勝手がよかった...なんてことも。これに限らず、ハサミ、糊、カッター、電卓、ボールペン、消しゴム(!あの日本でよく目にする消しゴムではなく、砂消しゴムのようなものがスーパーにはたくさん...)など...
今回日本から買って帰ってみたものには、糸で止めるホッチキス。これにはCyrilも感動!

7.日本の書籍やDVD
本好きはたまらなく欲するものです。 わたしも喉から手が出るほど欲しい本がたくさん...!


8.薬や化粧品
もちろんフランスにも存在するけれど、フランス人と日本人の体質は違うので、
日頃使っているものや愛用しているものを聞いてあげると喜ばれるはず。

9.ユニクロのヒートテック製品
これは老若男女、重宝する率が高いもの。
フランスにもパリには7店舗あるので、パリ在住者には必要がないかもしれないけれど、小さいサイズは在庫がなかったりすぐに売り切れたりする。他県には現在3店舗のみ。
ちなみに、Cyrilはバイクに乗るので、ヒートテック靴下に感動しまくっている(笑)

10.お煎餅やカステラ
お菓子が好きな人には、日本のお菓子は喜ばれる。ちなみにお煎餅やカステラはフランス人でも好きな人が多い。

その他...
料理に使う重量計も日本では1000円ほどで売っているものが、30〜40ユーロ近くし、日本でずっと使っていたものをこの度持ち帰ったほど。
あとはヘアアイロンなども日本製のものは質がいいと聞いたことがある。

というわけで、フランス在中の日本人に家族や友人がいる方、
ご参考にされてみてください♪


今日はここまで。
A bientôt!


2015/12/18

在仏日本人が嬉しい日本のお土産①

日本の友人から、クリスマスのプレゼントとともに、お蕎麦に干し椎茸に、カイロに...と、たくさんの日本グッズが届いて大喜び!

11月の始めあたりに2週間ほど日本に滞在していたので、自分でも日本グッズを大量にお土産に持ち帰ったのだけど、やっぱり改めて思うのは日本の製品は質がいいな〜ということ。

日本の友人や家族がフランスへ来る際、お土産は何がいい?なんて聞かれることが結構あるので、今回はフランス在中の日本人が喜びそうな、お土産を紹介♪

昔、祖母と母が切手を貼りまくって日本から送ってくれた荷物

1.食品用フィルムラップ
知っている人も多いと思うけれど、フランスのラップは驚くほど使えない(笑)
どう使えないかというと、薄い!切れない!ひっつかない!
じゃあ一体これはなんなの、というと、やっぱりラップなのだ(笑)
ちょっとケチったりして安いものを買うと、箱の切り口にはギザギザのラインがあるだけで、 カッターがついていないこともある。どうするか?
わざわざハサミで切る、もしくはナイフで切る。
日本に帰った時、日本のラップで、あの右手をクリッとひねって切る、
あの動作をしてラップが切れた時の感動といったら!!
というわけで、これはたいていの日本人が喜ぶもの。
それにしても、今使っている日本製のラップを使い切ってしまったらまたあのイライラするラップを使わないといけないのかと嘆いていたら...無印良品からラップケースというものが出ているらしいことを発見!!これは使えそう!!

フランスのラップはこんな感じになるw

2.カイロ
なんでないのか??と長年疑問に思っていたのだけど、先日ついにスーパーの端っこのほうで申し訳程度に陳列されているカイロのようなものを発見!!バーバパパの絵が入ったおそらく子供用。
手の平サイズくらいの小ささで、高い。本当に暖かくなるのだろうか?
フランスには普通のカイロさえも存在するかしないかなので、貼るタイプや靴用タイプなんてない。
特に寒い地方に住む日本人には喜ばれるはず。

3.日本食材
蕎麦、うどん、鰹節、醤油、抹茶、海苔、薬味...挙げたらきりがないけれど、日本ならではの食材はもらって嬉しいもの。今はフランスでもアジア食材店なので手に入るのだけれど、値段が高い上に、例えば醤油については、関西人には必須の 薄口(淡口)醤油はまだ売っていなかったり、味噌もあまり種類が選べず無添加や有機のものは買えない。
ベジタリアンとしては出汁に使用するので、干し椎茸や昆布なんかもとても重宝するもの。ゆず胡椒やとろろ昆布なんてのも簡単に手に入れられないもののひとつ。
梅干しやお漬け物、ふりかけなんかも日本人としては嬉しいもの。
日本のあのふっくらしたご飯のお米はあまり売っていないので、ご飯好きの人にはお米も嬉しいもの。ちょっと重いけれど...w

無性に和食を欲するときがある

4.整髪料
こっちにきてとっても欲するのが、日本人の美容師さんと、自分の髪に合う整髪料。
日本のドラッグストアなどで簡単に手に入るワックスなんかも、同じようなものをフランスで見つけるのは結構難しい。スーパーで売っているのは、ポマードのようにベタ付きがあるもので、マットな仕上がりになるものや、日本で売っているジェルワックスのようなものは専門店か、インターネットでしか手に入らない。


5.100円均一の雑貨
日本の100均はすごい!!と感動するほど、便利グッズがたくさんある。
シリコン製の、繰り返し洗って使えるラップは、本当に買って帰ってよかったと思うもののひとつ。洗濯ネットも、大きさや種類が豊富。ジップ付きのものは、日本のものが本当に質が良いと思う。携帯灰皿なんてのはポイ捨てだらけのフランスにはあんまりみかけないもの。マナーのよい喫煙者には嬉しいはず。


まだまだあります!
明日に続く♪
A suivre...!

2015/12/15

なんてひどいんだ...!

12月にも入るとフランスの街はクリスマスの飾り付けが一斉に始まる。
温暖な気候と夏の青い海と空の印象が色濃いニースとはいえ、この時期には
クリスマスのデコレーションで街中が賑わっている。

ニースの中心に位置するPlace Masséna(プラス マセナ)「マセナ広場」の近くで用事があり、普段は歩ける距離なのだけど、この日は急いでいたのでトラムウェイに乗った。


マセナ駅にもう少しで着くあたりで、乗客のひとりが窓の外を見てつぶやいた。
”Quelle horreur...! ”「なんてひどいんだ...!」

思わずその人の目線の先、窓の外を見る。
 
ニース市内の中心に位置するPlace Masséna(プラス マセナ)「マセナ広場」。
ここには有名なデパートやブティックが集まり、週末ともなると多くの人で賑わう場所。この広場にはかねてから個人的に疑問のある酷い現代アートが設置されているのだけれど、それは今は置いておいて。

広場の南には、”La fontaine du soleil”「太陽の噴水」と呼ばれる噴水がある。
これはパリ生まれの芸術家が作った、ギリシャ神話の5人の登場人物と、7mのアポロの彫像である。
普段の噴水はこんな風↓

車内で、なんてひどいんだとつぶやいていた人の目線の先は、この噴水だった。
このアポロの彫像はプラスチック製の透明のドームをすっぽりかぶらされ...


そう、観光地のお土産物屋に並ぶ、アレである。
有名な建物などのミニチュアが丸いボウルの中にあり、
ボウルを降ると雪が舞う、スノードーム。
最初は修復のための工事だろうかと思ったけれど、違うようw

クリスマスだけの特別なデコレーションというわけ。夜になると、光、雪が舞う...
ちなみにこのアイデアは、ニース市長のものだそう。


もちろん人の趣味にもよると思うし、知り合いにはこれがいいと思う人もいる。
ただ個人的には、同じ飾り付けをするにしても、もう少し街をシックにすることに税金を使ってほしいなあと思う今日この頃...

今日はここまで。
A bientôt!


2015/12/10

ニースのリトルイタリア

菜食主義者にとっては、フランス料理というものはやはり難しい。乳製品や卵も摂らないヴィーガンになればなおさらである。メイン料理には魚か肉、 焼きたてのパン、食後には種類豊かなチーズ、濃厚なデザート。前菜や付け合わせ以外で、野菜料理がメインになることがほとんどないため、フランスの家庭料理を家でアレンジする以外は、レストランのフランス料理やっぱりどうしても遠ざかってしまう。

そんなわけで、菜食主義のわたしたち夫婦の外食といえば、イタリア料理やインド料理の出番が多くなるのだけれど、特にイタリア料理はダントツ。ニースからは目と鼻の先の隣国、ここにはたくさんのイタリアン人が住んでいる。以前紹介したイタリアンレストランも然り、ここニースでは美味しいイタリア料理屋には困らない。


通称ナポレオン通りからひとつ路地を入ったところにあるカフェ、
O' Quotidien(オ・コティディアン)もぜひ紹介したい。
マンマとパパ、息子たちのイタリアの家族が経営しているこのオーガニックカフェは、イタリアのBio(オーガニック)の野菜や果物、パスタやトマトソース、オリーブや蜂蜜などの食材を店頭で売り、店内でもカフェや料理を楽しめるスタイル。広い倉庫を改装し、木材や古い家具を色とりどりに組み合わせた店内の内装は、遊び心と工夫が溢れていてなんとも味がある。内装もデザインもすべて家族で手がけたそう。




イタリアのビオワインを計り売りで買うことができるのもここの魅力のひとつ♪


エスプレッソもうんと濃くて美味しい。カフェの時間には手作りのティラミスやパネトーネも食べられる。ケーキの隣には生クリームの変わりに、格段に美味しいマスカルポーネのホイップクリームをのせてくれる。
パネトーネを食べたことがなかったわたしに、
「ブリオッシュに似てるイタリアのお菓子だよ。」とCyrilがわたしに言った説明をきいた店主のムッシュはすかさず、
「パネトーネとブリオッシュは全然違うけどね。」とウィンクしながら言った。
ブリオッシュと一緒にしてもらっては困るね、ということ。
失礼なことを言ってしまったとCyrilも苦笑する。


店内に音楽が鳴り響くカフェが世界中多い中で、ここは店内には音楽がかかっていないのもいい。入れ替わり立ち替わり界隈に住むイタリア人たちが立寄り、店内には音楽の変わりにイタリア語が飛び交う。まるでイタリアの街角にいるような気分になる。


カフェ&ランチ営業のみ。
ニースに来た際はぜひ、立ち寄ってみてください♪

O' Quotidien
2 Rue Martin Seytour, 06300 Nice
火〜土 10:00−19:30


エッセイブログ「寝る、食べる、ワイン飲む」も、”Paris私的回想録”に加え、
南仏海辺空想録”を始めました♪
もしよければ、南仏の扉をちらりと開いてみてください♡

今日はここまで。
A bientôt!

♥︎フランス暮らしフォト インスタグラム↓




2015/12/08

チップよりも重要なこと

昨日の「フランスのチップ事情」に引き続いて...
フランスではお店でチップを置くことよりも重要なことがある。
フランスのマナーのひとつ、それは「挨拶」。

え?挨拶?それだけ?
なんて、見くびる事なかれ!これをするかしないかで、フランス人の態度が大きく変わるといっても過言ではない(笑)


お店やレストランに入ったとき、
”Bonjour”(ボンジュール)「こんにちは」
店を出るときには、
"Merci"(メルシー)「ありがとう」
これが必須。

スーパーのレジ係の人にも必ず”Bonjour”と挨拶をするし、
カフェやレストランで自分の注文した品が運ばれてきたときも、"Merci"と言う。

フランスでは基本的に、お店に入るということは「人の家にお邪魔する」というような感覚なので、挨拶をしないと「感じが悪い人」になってしまうので要注意。 
カフェやレストランなどによっては、挨拶無しで勝手に席に座ったりすると、そのままずーっと注文をとりに来てくれない、なんてこわ〜いこともなきにしもあらず。


チップを計算するよりも、簡単なこと。
素敵な滞在になるように、笑顔も忘れずに♪

今日はここまで。
A bientôt!


2015/12/07

フランスのチップ事情

日本では一般的でない文化で、海外旅行に行ったときに考えるのが、
チップについて...

フランスではどうかというと、フランスでは飲食店の料金にはすでにサービス料が含まれているので、基本的にチップは義務ではない。周りのフランス人を見ていても、特にコーヒー一杯くらいなら、チップを置く人はあまりいない。おつりの小銭を少し残すとか、本当にサービスが良かったというときにだけ置くという人が大半。


ただし、何か特別なサービスをしてもらったり、高級レストランで食事したりしたら、チップを払う方がスマート。だいたい料金の10%~20%くらいが相場のよう。
ホテルでポーターに荷物を運んでもらったり、ルームサービスを頼んだりした場合は、1~2€を渡すのが一般的。

旅行者にとっては気楽〜♪なフランスではあるけれど、こんな調査結果が!!
イギリスのインディペンデント紙が世界の観光都市で行った調査によれば、チップをケチる国民第1位はなんとフランス人!www
その次がイギリス人、そしてイタリア人が続く。


一方で、チップを一番はずむ国民はドイツ人とアメリカ人。
ドイツはフランスよりもチップが文化として根付いている様子。
アメリカでも、サービス業の人にとっては、チップも大事な収入源ときくけれど、
15〜20%をプラスするのが普通ときく。

さて、フランスではチップは必須ではないけれど、それよりも大事なものがある。
それをしないと、「感じの悪い人」になってしまうこと...
さてさて、それは...??

明日に続く...♪
À suivre ...




2015/12/04

世界旅行ベジタブルプレート

フランスは人種のるつぼと言われている通り、移民が多く、様々な国の文化を垣間みることができる。食文化もしかり。フランスならではの野菜や果物は もちろん、ハーブ、アラブ中東のスパイス、イタリアから運ばれる色鮮やかな食材、北アフリカの豆や穀物...etc, etc 南仏の豊かな地中海の野菜や初めて目にする食材に食指が動く。この国に来て、改めて、料理をすることが楽しい。
週末にはいつもはり切って思いつくままたくさんの料理をこしらえる。



茄子、きのこ、豆乳クリームのヴィーガントマトキッシュ

南フランスの家庭料理ファルシーも、胡桃ときのこ、茄子、タイニの偽ミートでアレンジ。地中海の色濃い野菜を使って隣国イタリアの一品を作る。北アフリカのクスクス、インドのココナッツポリヤル、トルコの豆料理、メキシコのワカモーレ、ヨーロッパの食材パネを使った日本の漬け物風、etc...
世界には魚や肉を食さないでも楽しめる料理がたくさんある。

偽ミートのベジタリアンファルシー

赤キノアのクミン風味サラダ

デザートには、ラズベリーをふんだんに使ったタルトや、アラブのお菓子をイメージしたロースイーツ、アボカドチョコクリームのロータルト、ひよこ豆を使ったクッキー...etc

イチジク、胡桃、シナモン、カルダモン、生姜、胡椒のRaw cubes


家族の健康と、世界の平和を願って。

Bon appétit!(ボナ・ペティ)「さあ、召し上がれ!」

世界旅行ベジタリアンプレート

今日はここまで。
A bientôt!





2015/12/02

初めての野菜

まだまだ知らない野菜がたくさんある。

最近初めて買ってみたのは、フランス語では”Panais”(パネ)といって、
英語では「パースニップ」と呼ばれる冬の野菜。
形は大きめの人参、色は大根のように白い根菜。でも白人参と呼ばれたりすることもあるそうだけど、人参ではないらしい。


初めて生でおそるおそる食べてみる...
不思議!!洋梨と人参の間みたいな味!!
ふんわりとした甘みがあって、食感は人参と同じ。
癖はあるので、好き嫌いは分かれそう。

ヨーロッパには古くからある野菜だそうで、一時期は食べる人が少なくなって、市場でも目にすることがなくなっていたけれど、最近また復活しているそう。

ピュレにしたりスープしにても美味しいし、個人的には豆乳ヨーグルトと醤油で和えて生で食べるのが気に入っている。


今日はここまで。
A bientôt!


2015/11/30

冬のニース

夏、突き抜けるような青い空に恵まれ、雨の日も1ヶ月に1、2回という程度。
青い空と青い海を求めて、世界中から観光客が訪れる夏のニースだけど、
11月も終わりになると、気温がぐんと下がる。
さすがにもう、海で泳いでいる人はいない。(11月半ばまではいる!)


とはいえ、2月の寒い時期でも日中の平均気温は8〜9度前後と、温暖。
実は今でこそ夏のイメージがあるニースだが、フランスでは昔から、冬の避寒地として有名な場所。

街の中ではちらほらと、冬の気配を感じることができる。
観光客もぐんと減り、夏だけ営業のカフェや店屋が閉まっているのは少し寂しい気もするけれど、変わらず青い青い海の側をゆっくり散歩できるのはこの季節だけの小さな楽しみだ。


教会の前、セロ弾きのバッハ。冬の旋律。

いつもはテラス席に座っていたカフェも、店内に入ってみると、店主とゆっくり話ができたりして、それもまた楽しい。
カフェの客のテーブルには、ショコラショーが並びだす。
南仏も緩やかな冬の始まり。


今日はここまで。
A bientôt!



2015/11/27

クッキーおばさん

週末にCyrilと二人乗りのバイクで少し遠出した時、冷たい風に長時間あたり過ぎたのがたたって、軽いぎっくり腰状態...
ホメオパシーの薬を飲んでだいぶ症状は改善されているのだけれど、あんまり無茶はできず、できるだけ安静の日々。

というわけで、暇なのでクッキー作り。


今までいろんなお菓子を作っているけれど、クッキーだけはあまり手を出した事が無かった。わざわざ作らなくても美味しいのが帰るしって(笑)w
でも、今回は小麦粉の変わりにひよこ豆粉作ってみようと思いつき、
ソフトショコラクッキーに挑戦。
材料はいたってシンプル。
ココナッツオイル 75g、てん菜糖 100g、豆乳50ml、ひよこ豆粉180〜200g、ベーキングパウダー(アルミフリー)少々
飾り用にチョコチップ、ヘーゼルナッツ、クランベリー等
作り方も全部ワンボウルに混ぜるだけ、丸めて焼くだけなのでいたって簡単。初めて作ったにしては、悪くない♡

で、ハマってしまって、第2弾、ココアとシナモンを混ぜ込んでダブルショコラクッキー


で、第3弾は、ココナッツオイルの変わりにアーモンドバター 、豆乳の変わりにアーモンドミルクを使って、アーモンドショコラクッキー
これはアーモンドの風味がふんわりと香って、大成功!!


Cyrilは美味しい美味しいとパクパク食べてくれるものの、
それにしても毎日毎日クッキーばっかり作ってるんだね...と、
なんとも言えない微妙なコメントをされる始末。

腰を痛めてクッキーおばさん化...
ウッディ・アレンの「おいしい生活」の妻みたいになろうかしら...w

今日はここまで。
A bientôt!


2015/11/26

ある日のカップケーキ

日頃よく行くカフェがある。そこは店員さんがみんな比較的若いのだけど、揃って感じがよく、居心地もよく、手作りのお菓子を持ち帰えりもできるので、結構頻繁に利用する。
ある日のこと。その日はそのカフェで、何個か家にお土産にお菓子を買うことにした。


マフィンを二つ、キャロットケーキをひとつ、ブラウニーをひとつ、カップケーキをひとつ、合計5つを買って家に帰った。
でも家に帰って、夜、箱を開けてみると、4つしか入っていない。
買ったはずのカップケーキが入っていないのだ。入れ忘れられている。
「仕方がないと諦めるか、フランス語でクレームを言う練習と思って明日行くか、どっちかしないね。」とCyrilに言われ、う〜ん、それなら、練習してみる...と、次の日、またそのカフェへ。

昨日と同じ店員さんがいたので、伝えてみる。
「昨日、これとこれと...を買ったのだけど、家に帰ってみると、カップケーキだけが入ってなかったんです。」
すると、
「あ、そう?! じゃあ、はい、これどうぞ♪」
と言って、満面の笑みでカップケーキを包んで渡してくれた。
というわけで、無事にカップケーキを持ち帰れたわけだ。


面白いなと感じたのは、日本だとこういう時必ず店員さんは、
「あ!申し訳ありませんでした。」とか、「失礼いたしました!」とか
そんな風に第一声でお詫びをするけれど、ここフランスではそうではない。
こういうことはフランスではよくあること、入れ忘れる時もある、
さして問題のないことなのだ。

もちろん、人によって”Désolé(e)”(ごめんなさい)、
”Excusez-moi”(すみません)など言葉にすることもある。
けれども、日本のように必ずではない。
謝らない上に感じが悪ければ、またこちらとしても嫌な気分になるのだけど、
大抵の場合(もともと感じの悪い人は除いて)、そういう時も笑顔で、
「はい、どうぞ♪」なのだ。客側も、謝られること自体よりも、会話の感じのよさを重視する傾向にある。

この日無事持ち帰ったのが、ヴィーガンマロンカップケーキ

わたしとしても、謝られたかったわけではなく、カップケーキを持ち帰られたらそれでよかったわけだ。
こういうところで文化の違いを感じられるので、面白いな〜なんて、思いながら、
件のカップケーキを無事いただきました♪

今日はここまで。
A bientôt!


2015/11/25

カフェでジャズ・マヌーシュ

週末、フラっと近所のカフェに立ち寄ると、
今夜ここでJazz Manouche(ジャズ・マヌーシュ)の3人組のライブをするよ、と店主が教えてくれた。
Jazz Manoucheというのは、軽快で情熱的なリズムが特徴の、フランス生まれのジャズの一種。
ジプシー(ロマ)の伝統音楽とスウィング・ジャズを融合させた音楽で、
1930年代にギタリストのDjango Reinhardt(ジャンゴ・ラインハルト)が始めた。
ジプシー・スウィングや、ジプシー・ジャズとも言われている。

夜、Cyrilと一緒に立ち寄ってみることに♪
この日のライブは、Peanuts swingという三人組のグループ。


パソコンからでしかおそらく再生ができませんが、ライブの様子♪
Jazz Mnoucheとはこんな音楽です。


Café culuturel Chez Polineでは、週末に店内でミニライブが行われている。
ニースに来た際は、地元の人に紛れてライブを楽しんでみてはいかがですか?

Café culuturel Chez Poline
4 rue Bavastro
09 81 48 42 80

今日はここまで。
A bientôt!


2015/11/24

漂えども沈まず

Fluctuat nec mergitur
「漂えども沈まず」

先日、フランスに造詣が深いわたしの日本の友人からEメールが届いた。
その文中に書き記されてあった言葉。
これはパリ市の標語、紋章に書かれている言葉である。

この紋章はパリ市の正式な紋章で、このラテン語の言葉はパリ市庁舎にも、そしてパリ市消防団のヘルメットにも記されている。


波の上に堂々と浮いた、帆いっぱいに風を孕んだ船。
王冠の塔の下、ブルボン家の紋章である青地に百合の花。
弧を描く木の枝は右が月桂樹、左が樫。
船の下のリボンの中に記されたラテン語。「漂えども沈まず」

少し歴史を辿ってみる。
紀元前3世紀にはセーヌ河を利用した物資の運搬が盛んで商業が発達していた。
”Parisii”と呼ばれていた紀元前のパリ。そして、ローマのカエサルに征服されリュテシアと呼ばれたローマ時代。その頃にはすでにシテ島を中心に強力な水運組合が結成されていた。 この組合の代表が事実上のパリ市長として機能していた時代があった。セーヌ河を利用した商業になくてはならない舟。
そして驚くことに、パリ市の発祥地シテ島そのものがセーヌ河に浮かぶ舟の形をしている。


パリ市の紋章にラテン語の標語が現れたのは16世紀になってから。そして、1853年11月24日、当時セーヌ県知事だったオスマン男爵が定めた政令により、パリを象徴するエンブレムとして正式な紋章とし、制定された。

特に19世紀には、反乱、クーデタ、また革命を繰り返し、数限りない戦火にさらされ、時にはヒトラーが爆破命令を出したように消滅の危機さえくぐりぬけながら、政治的変転をくぐりぬけて来たパリ。そして今もなお、依然として沈まずにしっかりと存在を示し続けている。

漂えども沈まず。


今日はここまで。
A bientôt!


2015/11/23

壮大な自然の国

「フランスは実は、一歩街から外に踏み出すだけで、壮大な自然が広がっている国なんだよ。しかも、ほとんど野生といっていいくらいの、自然なんだ。コンクリートの山道じゃなくて、砂利道や石だらけの道を歩いて、本当のハイキングができるんだよ。 」
と、Cyrilが日本にいる時からずっと言っていたけれど、それは本当だった。

今までわたしはほとんどパリしか知らず、バカンスで何日間か他の県に行くぐらいだったけれど、調べてみれば、街から車で1時間弱も走らせば、もう森の中を歩き、大きな湖を眺め、壮大な滝のしぶきを浴びることができる場所が、フランスにはそこら中にある。

ニースから車で30分〜40分くらいの場所、
Parc départemental de l'Esterelは、370ヘクタールもある壮大な自然公園。



キャンプをしたり自転車のツーリングを楽しんだり、もちろんハイキングもできる。



1、2時間の軽い散歩もできるし、半日かけての本格的なハイキングも!


街の観光もいいけれど、野生の自然に触れる旅行もおすすめです♪

今日はここまで。
A bientôt!