2014/12/31

大晦日の晩餐

Bonjour à tous!

日本では大晦日は家族で過ごし、新しい年を迎えますが、
フランスではクリスマスの方がより大事な家族と過ごす日なので、
年越しは、日本に比べるとさほど重きをおかれていないようです。

日本ではクリスマスが過ぎると街は一斉にお正月の飾りに早変わりしますが、
フランスの街は25日を何日も過ぎても、クリスマスのデコレーションが残ったままのところが多いです。年を越してもそのままというところもたくさんあります。
そんなデコレーションはとてもうらぶれた感じがするので、
わたしはフランスのお正月はクリスマスの出がらしのようなものだな、なんて思ってしまいました(笑)

そうとはいえ、フランスでは31日の夜、家族や友人たちと”Le champagne”(シャンパーニュ)「シャンパン」を飲み、年越しを楽しみます。
この大晦日の深夜の晩餐を、”Le réveillon du nouvel an ”(ル レヴェイヨン デュ ヌーヴェラン)「新年の晩餐」 と言います。
 または、 ”Le réveillon de la Saint Sylvestre”(ル レヴェイヨン ドゥ ラ サン シルヴェストr)「聖シルヴェストの晩餐」と呼びます。


そして真夜中の12時、新しい年を迎えた瞬間、家の外に出て、見ず知らずの人や隣人たちと、頬にするキス”La bise”(ビズ)を交わします。
その時には、”Bonne année!”(ボナネ!)と言い合い、
これは日本語の「あけましておめでとう」と同じ意味で使います。

2014年は素敵な一年でしたか?
来年2015年もまた皆様にとって素敵な年でありますように。

それでは素敵な大晦日のパーティを!そしてよいお年を!
Bonne réveillon!  (ボンヌ レヴェイヨン!)et Bonne année!





2014/12/30

フランスの裏サンタ

Bonjour à tous!

実はフランスには日本で知られていない、裏サンタがいます。

サンタはフランス語で”Le père Noël ”(ル ペーr ノエル)と言います。

日本では、「いい子にしないと、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれないよ!」 と
子供に大人はいいきかせますが...
フランスでは、いい子にしないと”プレゼントがもらえない”に加えて、
「鞭打ちじいさんが来るよ!」と言います。

”Le père Fouettard”(ル ペーr フエター)と呼ばれる鞭打ちじいさん...
これは悪い子を鞭で懲らしめる想像上の人物で、サンタと一緒にいます。


想像してみてください。

フランスの子供はいい子にしないとプレゼントをもらえないばかりでなく、
鞭打ちじいさんに鞭で打たれるのです!

こわいですね(笑)



それでは今日はここまで♪
A bientôt!



2014/12/29

ランチ会

Bonjour à tous!

先日の土曜日は、今年最後のサロンでした。
中級クラスではサロンの前に忘年会をかねたランチ会を
大名にある大好きなイタリアン「Nicola(ニコーラ)」さんで行いました♪

 
ここはオーナーが北イタリアンで修行されていたので、北イタリアのお料理が楽しめます。
繊細なお野菜やフォン(だし)の味と、濃厚なソースがからみあってほんと~に美味しい!です。
そしてここのお料理はいつもびっくりするほど色鮮やかに、お野菜や素材の色彩でお皿が彩られています。



フランス料理とはまた違ったお料理で、みなさんとお喋りを堪能した素敵な時間でした♪



それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2014/12/25

ノエルのパーティ料理

Bonjour à tous!

先日、友人たちとのクリスマスパーティで、Cyrilがフランス式にする!と張り切って、料理を作ってくれました。

七面鳥はあいにく手に入らなかったので、ブレス産の鶏”Poulet de bresse”を丸ごとオーブンで焼いてくれました。
オレンジとじゃがいもを一緒に。
二時間弱オーブンで焼くので、鶏肉の表面が乾かないのように、15分毎にオレンジの果汁を鶏肉にかけます。



作り方は想像以上に簡単!(4人分)

鶏肉(1.5kg)の表面にまんべんなくオリーブオイルを塗ります。
その後で塩、胡椒、タイムとプロバンスハーブをたっぷり刷り込みます。

そして、ニンニク2カケ、シナモンスティック2本、ローズマリー2房、ローリエ2枚、好きなスパイスをお腹の中に入れ込みます。

オレンジは4~5個用意し、1~2個は果汁を絞ります。果汁には蜂蜜を少し混ぜます。
残りの1個を皮をむいて輪切りに、最後の2個は皮も薄皮もむいて食べやすいかたちにしておきます。

じゃがいも(700g 小約6~7個)は皮をむいて食べやすいかたちに切ります。
ボウルにじゃがいも、塩、胡椒、プロバンスハーブ、オリーブオイルを入れてよ~くからめておきます。

オーブンを180度に予熱。
まずは鶏肉をオーブンで1時間20分焼く。15分毎にオレンジの果汁を表面にかけます。

その後じゃがいもも一緒に入れて10分。
その後、オレンジも入れて10分。

※途中でかけるオレンジ果汁がなくなった場合は、鶏肉から出ている肉汁をかけてOK!
※鶏肉の表面がこげそうになっていれば、途中から表面にアルミホイルをかぶせて焼いてください。

そして出来上がったのは...


焼いたオレンジの甘さと鶏肉の香ばしい風味がなんとも言えず、ひと口食べた瞬間、その場にいた全員があまりの美味しさに顔を見合わせました。

とっても簡単なので、みなさんもぜひ試してください♪

メリークリスマス!
Joyeux Noel!!
A bientôt!

2014/12/24

ノエルの過ごし方

Bonjour à tous!

フランスでは、クリスマスは休みになり、年齢関係なく家族で過ごすのが一般的です。

クリスマスはフランス語で”Noël”(ノエル)

12月に入ると、クリスマスツリー用に使われるモミの木が、町のあちこちで目につくようになります。フランスではツリーに生木を使うことが多く、それを近所の花屋やスーパーマーケットで買い、家まで運びます。


そして、クリスマスイブ・12月24日の夕食にはごちそうが並びます。
鶏肉や七面鳥を使った料理、サーモン、カキ、キャビアなどの魚介類、フォアグラ、クリスマスケーキのビュッシュ ド ノエルなどを家族で囲み、おしゃべりしつつゆっくりと食事を楽しみます。
クリスマスはよく「1日中食べ続ける」と言われますが、日本のお正月に思い浮かべるとイメージがつきやすいと思います。

イブから深夜0時にクリスマスへ日付が変わると、敬虔なキリスト教徒の家庭は礼拝に出かけます。ただしすべてのフランス人がその時間帯に行くわけではなく、深夜に行かず翌日教会へ足を運ぶ場合や、出かけない家庭もあります。他宗教を信仰する移民由来の家庭も多いので、フランス人すべてがクリスマス礼拝をするわけではありません。


そして0時になると、プレゼント交換が始まります。
小さな子供がいる家庭は、プレゼントは翌日の朝に開ける場合もあります。
プレゼントは家族それぞれの分をクリスマス当日になるまでツリーの下に置いておきます。
プレゼントの包み紙を開封するのは、いくつになってもわくわくするもの。

それではみなさん、素敵なクリスマスを!
Joyeux Noël!!



2014/12/23

ビュッシュ ド ノエルとは??

Bonjour à tous!

フランスではクリスマスに”Bûche de Noël”(ビュッシュ ド ノエル)というケーキを食べます。

”Bûche de Noël”は、19世紀の終わりにパリで、歴史学者でありパティシエでもある”Pierre Lacam”(ピエール・ラカン)がうみだしたクリスマスケーキ。

”La Bûche”(ビュッシュ)「薪、たきぎ」
”Noël”(ノエル) 「クリスマス」
フランス語で「クリスマスの薪」の意味です。


このケーキは、クリスマスの前の晩に暖炉で燃えていたものに似せて作られています。
つまり、チョコレートとコーヒークリームが塗られて木の色をしており、
そこにフォークでひっかくようにして波型の筋をつけて、樹皮をかたどっています。
さらに枝を模したチョコレートや、雪を模したホイップクリームや粉砂糖でデコレーションし、
メレンゲで 作った小さなきこりやきのこを飾ります。バタークリームを巻いたロールケーキを切ると、木の切り口のようになっているのです。

ところで、なぜ薪の形なのでしょうか...?

 ビュッシュドノエルの起源の説はいろいろとあります。
「キリストの誕生を祝い、暖炉で夜通し薪を燃やした」ことに由来するとも言われていますが、クリスマスがキリスト教以前の北欧の古い宗教的慣習を起源とする説も存在します。


かつて北欧では樫の薪を暖炉に燃やすと一年中無病息災でくらせると信じられていました。
薪は、一晩中燃え続けられるように、とても固い木の中から選ばれ、木の葉とリボンで飾りつけられたその薪は、家族の長によって油やオードヴィで、時には聖 水に浸した小枝を使って祝福を与えられたあと、最年少者と最年長者によって火がつけられました。この薪の灰はその後保存され、翌年一年間、稲妻や悪魔から 家を守るという役目をあたえられていたのです。

12世紀にさかのぼるこの習慣はヨーロッパのほとんどの国とケベックで実践されていましたが、
19世紀の終わりに大きな暖炉とともに姿を消しました。
暖炉は徐々に鋳物のストーブに取って代わられるようになり...
そしてろうそくや木の葉で飾られた薪を、クリスマスのテーブルの真ん中に装飾として置くようになった...ということです。



ところで、このBûche de Noëlですが、中身はロールケーキです。
ということは、ロールケーキさえ作って、もしくは買ってきて、チョコレートクリームとコーヒークリームでデコレーションをすれば、簡単に家でも作れますね!

今年のクリスマスはフランス風にBûche de Noëlを食べてみてはいかがですか?

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2014/12/21

フランス語の口説き文句③

Bonjour à tous!

フランス人男性は、気に入った女性がいた時には、言葉にしてその気持ちを伝えます。

そんな時には、
”Tu es charmante.”  (魅力的な女性だね。)
”Vous êtes charmante. ” (魅力的な女性ですね。)

”charmant<e>”(シャーモン<トゥ>)は「魅力的な、すてきな」という意味の形容詞です。

女性に対しての「美しい」を意味する形容詞 ”bell”(ベル)を使って、
”Tu es bell.”  (美しい女性だね。)
”Vous êtes bell. ” (美しい女性ですね。)
と言うと、少し直接的で、「誰でもあなたの事を美人だと思う」と言うような客観的な意味合いになります。

気持ちが入っているのであれば、 「美しさ」ではなく、「気を惹きつける」ということを伝えます。



それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2014/12/20

フランス語の口説き文句②

Bonjour à tous!

前回から引き続き、今回はフランス人男性が女性を口説く時に使う、ユーモアのある表現を紹介します♪

”Tes parents sont des terroristes ? Parce qu’ils ont crée une bombe.”
(ご両親はテロリストでしょう?だって爆弾を作ったからね!)


フランス語で非常に色っぽい女性のことを”Une bombe ”(爆弾)と言います。
フランス人は美人と表現するときに「Une bombe」と使ったりします。
 ”Cette fille c’est une bombe !”
「この女性はとても美人だよ!」という意味です。

はじめは相手を驚かせて、相手がその言葉の真意に気がついた時に、相手を笑わせようとしています。

それでは今日はここまで♪
A bientôt!



2014/12/19

フランス語の口説き文句①

Bonjour à tous!

今回は、フランス人男性が女の子口説く時に使う表現を紹介します♪

”Tu aurais cinq minutes?” (5分ある?)


初めて会った人にこういわれたら、あなたに興味を持って話しかけています。
「そんな長い時間頂かないので、少しだけあなたに近づくチャンスを与えてください。」という意味でこの表現を使います。

ただし、”Tu”(2人称単数)で話しかけるのは殆どの場合「ナンパ」、
もしくは相手に興味を持って話しかけた時ですが、営業やアンケートをお願いするときには丁寧に”Vous”(複数の2人称または丁寧語)を使います。

”Vous”を使って、
”Vous auriez cinq minutes?” (5分ありますか?)と言われた場合は、
ナンパではなく街頭アンケートなどが多いです。

ちなみに「ナンパする」は、”draguer”(ドラゲ)


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2014/12/18

こんな寒い日にはショコラ ショーを

Bonjour à tous!

2,3日前からぐんと冷え込んで、雪もちらつくようになりました。
こんな寒い寒い日にぴったりのフランスの飲み物を紹介します♪

Le chocolat chaud (ショコラ ショー)


日本語でいうところの「ココア」に似た飲み物ですが、
日本のココアよりもうーんと濃厚な飲み物です。

<Ingrédients 材料> (4人分)
生クリーム 150cc
牛乳 300cc
チョコレート 150g (細かく刻む)
シナモンスティック 1/2本 (お好みで)
バニラ 1/2本 (さやをさき、実をしごいておく。)
黒こしょう 少々

1.  鍋に牛乳と生クリーム、バニラ(さやごと)を入れ温める。
  人肌に温まってきたら(沸騰させない)、①のチョコレートを入れる。

2. シナモンスティックを入れ、始めは木ベラでゆっくりと混ぜながらチョコを溶かす。
 ある程度溶けてきたら泡だて器に持ち替えてダマがなくなる様にしっかり混ぜる。

3. 黒こしょうを挽いて加え、沸騰しきらない様にしながら、しっかりチョコレートが溶けるまで混ぜる。

4. ざるなどでくぐらせ、バニラのさや、シナモンスティックを取り除く。

5. 温かいうちにカップに注ぐ。

お好みで泡立てた生クリームを浮かべても、
大人な味が好きな方は、最後にラム酒を入れてもOK!


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2014/12/16

丸刈りにするためのあの道具

Bonjour à tous!

普段日本の会話の中で普通に使っている言葉で、実はフランス語でした!という言葉を
紹介する「これってフランス語?」♪

今日の言葉は「バリカン」

日本では、中高男子校生が丸刈りにするために使う道具のイメージが強い言葉ですが、
実はこれってフランス語なんです。
”Bariquand”

フランス駐在の外交官であった長田桂太郎によって日本に初めて持ち込まれたバリカン。
実は、フランスの”Bariquand et Marre”(バリカン・エ・マール製作所)製だったのですが、
会社名が商品名と勘違いされ、機械名「バリカン」 として広まったそうです。

 1900年頃の”Bariquand et Marre”の「バリカン」


この機械、フランス語での正式名称は”La tondeuse”(トンドゥーズ)
この単語は「芝刈り機」なども意味します。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2014/12/15

フランス人に尋ねてはいけないもの

Bonjour à tous!

前回のレッスンでは、場所の位置の尋ね方、道順の伝え方を勉強しました♪


ここでも何回か書きましたが、フランス語の表現はもちろん教えますが、
Cyrilが道順のレッスンの時、口を酸っぱくしていつも言います。

「フランス人には道を尋ねないこと!」

なぜって...?
フランス人は教えたがり。実は全然知らなくても、とりあえず説明します。
それがでたらめでも、です。そして説明が長くてわかりにくい(笑)
説明が下手なうえに、要らない情報など付け加えるからだそうです(苦笑)

「あー!ピエールの花屋?簡単だよ。ここから2番目の角を右に曲がって、そのあと左に黄色いカフェが見えるんだ。その横に小さい通りがあるんだけど、そこじゃなくてそこから2つめの通りを左に曲がるとロジェって名前にパン屋があるからそのパン屋からだいたい300mくらい歩いて...bra bra bra...」

道を尋ねてもいいけど、最初と次の曲がり角ぐらいだけ聞いて、あとは聞き流すに限る!そうです。


今年も残すところあと1回のみのレッスンとなりました。
また来年も楽しくフランス文化を広めていけたらと思います☆
 

それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2014/12/14

少し早いクリスマス会

Bonjour à tous!

昨日は少し早いですが、初心者クラスのクリスマス会&忘年会でした♪

今年は薬院にあるフレンチビストロ「L'équipe(ブラッスリー レキップ)」さんで行いました。


ここは福岡に住むフランス人が好きなビストロによく挙げるお店のひとつで、Cyrilも大好きなお店です。何がよいかというと、もちろん料理!それから堅苦しくない。心地のよい雰囲気です。

みんなで美味しい料理とワインを楽しみながら、思う存分お喋りをした素敵な夜でした。 



「美人には料理の取り分けはやっぱり男性がしないと!」と言いながら、フランス人男性らしく、女性に取り分けをしていたCyril↓

まだ今年は終わっていませんが、来年もこれからも、フランスの文化を
少しずつでも広めていけたらいいなと思います。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2014/12/10

フランス語の中の他の国

Bonjour à tous!

フランス語の言い回しで、他の国を使った表現を紹介します。

en est allé a l’anglaise. 
直訳:イギリス人のように立ち去る
意味:挨拶せずにこっそりと立ち去る

Avoir l'oeil american
著客:アメリカ人の目を持っている
意味:観察力が鋭い

Être fort(e) comme un Turc.
直訳:トルコ人みたいに強い
意味:とても力が強い

Parler Francais comme une vache espagnole. 
直訳:スペインの牛のようなフランス語を話す
意味:めちゃくちゃなフランス語を話す
C’est du chinois.
直訳:それは中国語だ。
意味・ちんぷんかんぷん

C’est le supplice chinois.
直訳:中国の刑罰だ。
意味:残虐な刑罰、激しい精神的苦痛

Les montagnes russes.
直訳:ロシアの山々
意味:ジェットコースター

Être fier(ére) comme un écossais
直訳:スコット人みたいに自慢する
意味:高慢ちき

フランス人が、それぞれの外国に持つ独特のイメージがあるんですね。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2014/12/09

タルト生地

Bonjour à tous!

前回のTarte(タルト)に関連して今日はその生地について紹介します♪

小麦粉を練った生地全般をフランス語で”La Pâte”(パットゥ)と言います。
ピザ生地のことも、そしてタルトに使う土台の生地も、その種になる生地もすべて”La Pâte”


複数形でLes pâtes(レ パット)もしくは des pâtes(デ パット)
こうすると、スパゲティやマカロニなど、つまり「パスタ」の意味になります。

それから「練り粉状のもの、ペースト状のもの」を指すこともあります。
pâte dentifrice 歯磨き粉
pâte à modeler 粘土

果物の砂糖煮を固めて作ったゼリー状のグミのようなお菓子を”Pâte de fruits”
アーモンドペーストは”Pâte d'amandes”


さて、タルトに使う土台の生地には大きく4種類あります。

Pâte brisée (パットゥ ブリゼ) 砂糖なしのタルト生地

Pâte sucrée (パットゥ シュクレ)砂糖入りのタルト生地

Pâte sablée (パットゥ サブレ) サブレ用の生地

Pâte feuilletée (パットゥ フィユテ) 折込みパイ生地


ちなみに日本でも有名なフランスのパテイシエ、
Pierre Hermé(ピエール エルメ)さんの有名なオリジナルパイ生地に
”Pâte feuilletée inversée”(パットゥ フィユテ アンヴェrセ) 「逆折込パイ生地」
というのがあります。
これはバターで小麦粉生地を包むと言う、通常とは逆の方法を使ったパイ生地。
Galette des rois” ガレット デ ロワ(公現祭-1月6日キリスト教の祭日-に食べるフランスのお菓子)に使われているようです。
普通の折込みパイ生地と比べると、サクサク感があり歯ごたえのある食感です。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2014/12/08

フランスのタルト菓子

Bonjour à tous!

フランスにはたくさんお菓子がありますが、今日はフランスでよ~く目にする
”La tarte”(ターrトゥ)「タルト」を紹介します♪

タルトは、折りパイ生地などの台にフルーツやチーズなどのせてオーヴンで焼いたデザートや料理のことを指します。もともとは、ラテン語 ”torquere”「ねじる、丸める」から始まり、後期ラテン語”panis tortus”「丸いパン」に派生したのが語源とされています。
上面に帯状の生地をのせることもある。生地で上を覆って、密閉すると”La tourte”(トゥrトゥ)と呼びます。

タルトの種類は数え切れないほどありますが...
”La tarte aux Fruits”(ターrトゥ オゥ フュrイ) フルーツのタルト
今やフランス中で見かけますが、もともとアルザス地方の伝統菓子とされています。
パイ生地にブルーベリー、チェリー、プラムや、ルバーブ、アンズ、リンゴなど季節のフルーツを並べ、砂糖、卵、生クリームを混ぜた液体を流して焼いたものがあります。


”La tarte au citron”(ターrトゥ オ シトロン) 「レモンのタルト」
フランスのカフェやパティスリーやパン屋でよーく見かけるタルト・オ・シトロン、
元々はイギリスの伝統的なデザートだそう!
レモンクリームのみのものと、メレンゲがのっているものがあります。

 
”La tarte au flan”(ターrトゥ オ フラン) 「カスタードタルト」
フランはフランスのパン屋さんで定番のお菓子で、フランス人が大好きなタルトです。


”La tarte tatain”(ターrトゥ タタン) タルト・タタン
普通のタルトはタルト生地の上に果物をのせて焼きますが、タルト・タタンはリンゴとバター,砂糖を先に焼き、上から生地をかぶせて、最後にひっくり返してできあがります。
ラモット・ブーヴロンという小さな町のホテル・タタンの経営者、タタン姉妹の失敗から始まったお菓子です。


”La Tarte au Fromage”((ターrトゥ オ フロマージュ) 「チーズのタルト」
デザート前にチーズを食べる習慣からか、フランスでチーズのお菓子はほとんどありません。
でも、アルザス地方には、ドイツのケーゼ・クーヘン(チーズケーキ)が原型チーズケーキがあります。
 

まだまだたくさんの種類がありそうですが、
この辺で止めないと、記事が終わらなさそうです(笑)


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2014/12/07

飲まない、スープ

Bonjour à tous!

「スープ」はフランス語で”La soupe”(スゥプ)
寒い季節になると暖かいスープが飲みたくなりますね。

日本語では、お味噌汁やス-プなどを「飲む」と表現しますが、
フランス語では”boire”(ボワーr)「飲む」とは言わず、
”manger”(マンジェ)「食べる」を使います。
manger de la soupe という表現になります。


これは食文化の違いからきています。
日本ではお味噌汁などは食前や食事中に食べ物が入りやすくするというためや、口直しの目的がありますが、フランスではス-プがメイン料理にもなります。
そういえば、フランスの家庭料理のスープには、野菜やお肉・魚介入った具沢山のイメージがありますよね。胃を膨らませるために、ス-プを食べます。

もともとフランスでは、昼食が一日で一番重い食事、そしてsouperが夕食(スープくらいの軽い食事)という生活だったそうです。
今でも、”souper”(スペ) は「夜食」、もしくは「夜食をとる」という動詞で使われます。

ちなみに un gros plein de soupe (アン グロ プレン ドゥ スプ) とは
「ス-プでいっぱい」 ということから「デブの男」と言う意味になります。

それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2014/12/04

トマトファルシー

Bonjour à tous!

フランスに居た頃、友達のお母さんから教えてもらった料理に、
Les tomates farcies(レ トマト ファルスィ)があります。
これは、トマトにひき肉を詰めてオーブンで焼いたフランスの家庭料理です。

”Farcir”(ファルスィー)は「詰める」という意味の動詞。
”farci(e)”(ファルスィ) は詰め物の料理のことを総称します。
トマト以外でも、ズッキーニやピーマン、ジャガイモなどに詰めてもOK!

とっても簡単で、且つとーっても美味しいので、以来、
日本に帰ってからも自分の好きな味にアレンジして作っています。

 
<Ingrédients 材料>
トマト     大4個
挽き肉     400g
パン粉  大匙2~3
トマト     大4個
玉ネギ     1個
人参   1/2本
好きなキノコ 好きなだけ
その他、好きな野菜
卵 1個
ナツメグ     1つまみ
好きなハーブ・香辛料 適量
塩・コショウ     適量

トマトの上部を切り取って脇に置いておく。
スプーンでトマトの中身をくり抜く。(果肉は切って具に入れても、別の料理に使ってもOK!)
トマトの内側に塩を振り、逆さまにしてクッキングペーパーの上に置いておく。
玉ネギ、人参、キノコをみじん切りにする。その他好きな野菜をみじん切りにする。
そこに、挽き肉、卵、ナツメグ、パプリカ、香味料、塩コショウを全て入れ、混ぜる。
トマトの器に肉をぎっしり詰めて、オーブン200度で20~30分焼いて出来上がり!

Bon appétit!(ボナペティ!)

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2014/12/02

Aïe!

Bonjour à tous!

前回から引き続き、フランス語の感嘆語を紹介します♪

Aïe!(アイ!)

これは、「痛い!」という時の感嘆語です。
アツアツのお鍋などに手が当たったりして、思わず「熱っ!!」って時にも使います。

日本語と同じで、「それちょっとイタいね...」のように、
「痛そう」「残念」「困った」「やってしまった」などの意味があります。
今やってしまったこと、出来事が起きたあとなど、終わったことに対して使います。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2014/12/01

Oh la la

Bonjour à tous!

フランス人を知っている方なら、必ずといっていいほど耳にしたことがあるのではないでしょうか?

Oh la la(オーララ)

これはかなり頻繁に使われる感嘆語で、驚いた時、困ったときなどに使います。
日本語の「あらら~」に似ていると思いませんか??
発音自体も似ていますが、実は使い方も似ているんです。

強くびっくりしたという感じではなく、自然な感じで「へー!」「大変ですね~」というような気持ちを表す感嘆語です。
もちろん自分が驚いたり困ったりした時にも言います。
大袈裟に「Oh la la la la la la」と言ったりもします

ぜひ使ってみてください。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2014/11/30

笑えば治るよ

Bonjour à tous!

今日はよくフランス人が使う表現を紹介します♪

“Qui rit guérit” (キリゲリ) 「笑えば治るよ」

友人や家族が落ち込んで悲しい顔をしている時、日本人も「笑っていればなんとなかなるよ」なんて言うことがありますが、フランスにも同じような考えがあります。

笑えば笑うほど健康になるし、長生きる。
フランス人は「笑うことには力がある」と強く信じているそうです。

 “Qui rit guérit” (キ) の「ri」は”R”の発音なので、


慣れるまではこのRの発音が少しむずかしく感じるかもしれませんが、
とっても短くて簡単表現なので、この魔法のような言葉、 覚えて使ってみてください♪



それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2014/11/28

フランス語のレシピ②

Bonjour à tous!

前回(フランス語のレシピ①)に引き続き、フランス語のレシピのルールを紹介します♪

日本では液体の分量は「cc」または「ml」でよく表記されていますが、
フランスでは、「cl」”centilitre”(サンティリットル)が多く用いられます。
centilitreは100分の1リットルのこと。つまり1cl=10ml=10ccとなります。
例えば500cc(ml)=50clとなります。

次ぎに、2 pcs de pommes というような、このpcはpièce(ピエス)の略語です。
「1つあるいは1個」の単位を表します。
複数の場合はpcの後にsがついて複数形表示になります。
”Le pomme”(ポム)は「りんご」ですので、
上の例では「りんご2個」を表わします。



では、日本語での「適量」はどう表わすのでしょうか?
これは、QSという略語で表記されます。
”quantité suffisante”直訳すると「十分な量」という意味です。

日本語で言う「ひとつまみ」は、une pincée (ウヌ パンセ)
”Une pincée de sel” (ウヌ パンセ ドゥ セル)で、
「塩ひとつまみ」となります。

フランス語のレシピも慣れれば簡単♪

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2014/11/27

フランス語のレシピ①

Bonjour à tous!

フランスには美味しい料理やお菓子がたくさんあります。
本屋さんに行けばそれらのレシピ本がずらっと棚に並んでいて、美味しそうな写真で装丁された本たちを見ているだけで時間が経ってしまいます。

さて、今日はフランス語のレシピに出てくる用語を紹介します♪

「レシピ」はフランス語で”La recette”(ルセット)
「材料」は”L'ingrédient”(アングrェディオン)

”Le sel”(セル)「塩」
”Le sucre”(スュクr)「砂糖」


そして、”Le cuillère”(キュイエール)は、フランス語で「スプーン」のこと。
というわけで...
小さじ1杯(5 ml):1 cuillère à café 「コーヒー用のスプーン1杯」
大さじ1杯(15 ml):1 cuillère à soupe「スープ用のスプーン1杯」

また、
小さじは cuilllère à thé(ティースプーン)
大さじは cuillère à table(テーブルスプーン)
中さじ(10ml)をあらわす1 cuillère à dessert(デザートスプーン)
という表現も使われます。


初めてフランスのレシピを読む人にとって少しややこしいのは、
例えば 1 cuillère à café de sucre と書かれてあると、「えっ、砂糖? コーヒー? なんだこれ?!」となりがち...

日本語でいう「小1」「大1」のように略語で書かれてある場合もあります。
    小さじ(5 ml) →CC/cuil.à café /ct/c. à thé
    中さじ(10ml)→cd/ cuil.à dessert
    大さじ(15ml)→ CS/cuil.à soupe/c. à soupe/c. à tab

そして日本の1カップはフランスでは ”1t”と表記されます。
この「t」は ”La tasse”(タス)「カップ」のこと。
ただし、日本では1カップ=200cc(ml)ですが、
フランスでは1tasse=250cc(ml)になりますので注意しましょう。


次回に続く...
A suivre...





2014/11/26

トルティーヤ??

Bonjour à tous!

今日はとても簡単なフランスの家庭料理を紹介します♪

フランスの、と言っても実は本場はスペイン。、
その名も”L'omelette espangole”(ロムレット エスパニョル)「スペイン風オムレツ」
平たく丸くやいたオムレツのこと。

でもスペイン風に ”La Tortilla”(ラ トルティーヤ)ともよく言われるので、
フランスでトルティーヤと言えば、スペイン風のオムレツのことを指すことが多いです。


もちろん好みの具材を入れてOKですが、フランスの家庭でよく作られる定番は
シンプルなジャガイモのオムレツ
 ”L'omelette aux pommes de terre ”(ロムレット オ ポム ドゥ テーr)です。
特徴はオリーブ油で焼くこと。作り方はとっても簡単!

(17cmのフライパンで厚みが出ていい形になる量)
・400g de pommes de terre じゃがいも 400g(約 中2個)
・1/2 oignion 玉ねぎ 1/2個
・4 œufs 卵 4~5個
・3 cuillerées à soupe d'huile d'olive オリーブオイル 大さじ3
・Sel et poivre 塩、こしょう

1 じゃがいもと玉ねぎは薄切り。

2 フライパンにオリーブオイル大さじ2を入れ、軽く(1)を炒め、ふたをして、弱火でじっくり蒸し焼きにする。ときどきかき混ぜて、ポテトがくずれるくらい柔らかくなったら、塩・こしょうで味付ける。
ジャガイモにカリッと焼き色をつける必要はありません。

3 ボールに卵をときほぐし、残りの塩で味をつけ、熱々の(2)を入れる。

4 きれいにしたフライパンに新たにオリーブ油を大さじ1とり、熱くなったら

5(3)を流し込み、周囲が少し固まりそうになったら、ざっくり2~3回かきまわす。

6 半熟状態で縁が固まって安定したら、大きな皿をふたにしてひっくり返す。

7 弱火でじっくり蒸し焼きにし、3~4回ひっくり返しながら、フライパンを円を描くようにゆすって、オムレツのふちを丸くする。

グリーンサラダをたっぷり添えて食卓へ。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2014/11/21

アーティスト・イン・レジデンスって何??

Bonjour à tous!

「アーティスト・イン・レジデンス」という言葉をご存知でしょうか?
国内外の芸術家をひとつの地域に一定期間滞在させて、創作活動をさせる制度や事業、
もしくは創作活動ができるスタジオ、アトリエを備えた宿泊施設や文化機関の総称のことを
「アーティスト・イン・レジデンス」と言います。

フランスでは17世紀から 世界に先駆けて誕生していました。
国王ルイ14世が芸術の中心的役割を果たしていたローマに「ヴィラ・メディチ」をつくり、
多くのフランスの芸術家を留学させたといわれています。

現在フランスには200近いレジデンスがあります。
今回は世界の大きなアーティスト・イン・レジデンスのひとつ、
パリにあるCité internationale des arts「シテ・デ・ザール」を紹介します♪

マレ地区にあるシテ・デ・ザールは、1965年に設立されました。
近代的な5階建ての建物内に326のアトリエを構え、毎年世界中からアーティストを迎えています。



アトリエには、基本的なベッドルーム、キッチン、浴室完備の個室以外に共同で使用できる写真、ビデオ、シルクスクリー ン、リトグラフなどの制作スタジオ、陶芸用の窯まであります。
また、音楽家のための防音完備の練習室のほか、ピアノを常備した小劇場があります。

また、モンマルトルには、現代美術作家、映像、音楽、デザイン、ダンスなど各分野に対応した設備を備わった、間取りの異なる大小のアトリエ施設があります。日本からも延べ700人あまりのアーティストが訪れているそうです。


アーティストが伸び伸びと創作活動ができる拠点、
それが「アーティスト・イン・レジデンス」です。
 Cité internationale des arts


それでは今日はここまで♪
A bientôt!