2015/01/28

蓼食う虫も好き好き

Bonjour à tous!

前回、「センスがいい」という表現を紹介しましたが、
今回はそれに続いて、日本語でいう「蓼食う虫も好き好き」というものに似た表現を紹介します♪

蓼(たで)とは柳蓼という茎や葉に苦味がある植物のことです。
日本語の「蓼食う虫も好き好きとは、
蓼のような苦味のあるものでも好んで食べる虫がいるように、人の好みはさまざまであるということを表します。

さて、フランス語では...

”Des gouts et couleurs on ne discute pas. ”
直訳すると、「好みや色は議論することができない」


それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2015/01/27

"センスがいい"

Bonjour à tous!

いい趣味や好みを持っていることを、日本語では「センスがいい」と表現しますが、さてフランス語ではどんな風に表すのでしょうか?

”Avoir bon gout”
直訳すると、「よい味を持っている」

”Le gout”(グ)は「味」という意味の単語です。

Tu a bon gout. 「君はセンスがいいね」
Vous avez bon gout. 「あなたはセンスがいいですね。」

Il n’a pas aucun gout pour s’habiller. 「彼はまったく服装のセンスがない」

On a des gouts communs. 「私たちは好み(趣味)が同じだ。」

Chacun a ses gouts. 「人の好みはさまざまである。」



それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2015/01/24

ラディッシュのおいし~い食べ方

Bonjour à tous!

最近、日本のスーパーでも普通に”Le radis”(rァディ)「ラディッシュ」を見かけるようになりました♪
フランスでは日本でいうとキュウリのように、頻繁に家庭に出てくる野菜のひとつです。
日本では丸いかたちのものをよく見かけますが、フランスでは細長いかたちも多くみかけます。


さて、今日はフランスの家庭での”Le radis”の美味しい食べ方を紹介します。
食べ方と言っても、とっても簡単!
調理するわけではなく、ボリボリ生のままいただくわけですが、
用意するのは、バターと塩。(塩入りバターであれば、塩は不要)


まず、ナイフで十字に切り込みを入れます。
そして、そこに好きなだけのバターをはさみ、塩をふりかけ、
そして、パクリ!


”Le radis”を見つけたら、一度試してください♪
 とっても美味しいですよ!

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/01/23

バターとバターを買うお金

Bonjour à tous!

今回はフランス人がよく使う表現を紹介します♪

”Vouloir le beurre et l’argent du beurre”
「バターが欲しいし、バターを買うお金も欲しい)」

さて、この表現の意味はわかりますか??



「バターを買いたくてもお金がない」というのは、
具体的な物を手に入れたいけど、その手段がない状態を指します。

しかし、「バターが欲しいし、バターを買うお金も欲しい」ということは、
物も欲しいしそれを手に入れる手段(お金、権利、能力など)も手に入れたいという、わがままな人のことを例えたフレーズです。このフレーズは、親が子供に対して使うことが多いです。
親しい友達に「それはちょっとワガママだよ!」と言いたい時にもよく使います。

”Tu veux le beurre et l’argent du beurre ?”
「あなたは、バターと、バターのお金が両方欲しいの?」

このフレーズはたいてい、「あなたはわがままだ!」という意味で使います。

それにしても、バターが日常の中でよく使われる食文化が現れている、フランスならではの表現ですね。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!

2015/01/22

女性とワインの共通点

Bonjour à tous!

今日はフランスのことわざを紹介します♪

”Femme et vin ont leur venin”

”La femme”(ファム):女性
”Le vin”(ヴァン):ワイン
”Le venin”(ヴナン):毒

直訳すると、「女性とワインには毒がある」



この”Le venin”は「(動物の)毒」という意味の単語で、
「酔わせること」「気を付けないといけないこと」「強い力のあること」といったニュアンスで使うことが出来ます。

女性とワインは、多くのフランス人男性にとって、魅力的なもの。
女性は美しく、ワインは美味しいが、それだけではない。魅力的に思っても、ワインと女性には酔わされないよう、気をつける必要があるという意味のことわざです。

このフレーズは、恋に落ちて周りが見えなくなり、あまり正気とは言えないような行動をし始めた人に対して使われます。「今の君はあまり周りが見えてないようだから、愛のせいで変なことをしない様にね!」と注意するわけです。

ワインも美味しいですが、飲みすぎたらとんでもないことになりますね(笑)

それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2015/01/21

マルシェの魅力

Bonjour à tous!

日本の本や雑誌などでもよく紹介されていますが、フランスには”le marché”(マルシェ)と呼ばれる市場があります。

色とりどりの野菜や果物をキロ単位で売る八百屋、日本ではなかなかお目にかかることができないような大きなのチーズを並べているチーズ屋、まだ羽を毟っていない鶏やウサギが吊り下げられている肉屋、魚屋、キノコ専門店、シャルキュトリーと呼ばれるソーセージやサラミなど加工食品を店、何種類ものオリーヴと色々なドライフルーツを売る店、花屋、蜂蜜屋、ワイン屋など多様で豊富な店がずらりと並びます。


1970年からハイパーマルシェと呼ばれる大型スーパーがすさまじい勢いで進出しましたが、それでもなお週末にはマルシェに足を運ぶ人がたくさんいます。豊富で新鮮な食材が揃っていることももちろんありますが、色鮮やかな食材に目を奪われ、さまざまな香りに食欲をそそられ、耳に入る賑やかなかけ声を楽しみながら、お店の人とたわいもない会話をしたり、ときには味見もできます。マルシェはいつでも、買い物籠やカートを手にした老若男女でごっかがえをしています。マルシェには、蛍光灯の下で無機質に商品が並ぶスーパーにはない、居心地のよさがあります。



さて、フランスのマルシェというと頭に浮かぶ、フランス映画でおすすめのシーンがあります。
パリを舞台とした男女の3話の物語のオムニバス映画、Eric Rohmer(エリックロメール)監督の”Les rendez-vous de Paris”「パリのランデブー」の中の第一話、
”Le Rendez-vous de sept heures”「7時のランデブー」。
主人公がマルシェで男に声をかけらえる場面で、フランスのマルシェ特有の混雑と活気が自然に映し出されています。
マルシェのシーンはこちら


フランスに旅行に行った際は、ぜひフランス文化の魅力を楽しめるマルシェに立ち寄ってみてください。


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/01/20

クラシックを身近に

Bonjour à tous!

フランスで毎年1月下旬から2月の初めにかけて行われる素敵なイベントを紹介します。

パリから南西約400km、人口29万人の地方都市・ナントで行われるフランス最大級のクラシック音楽の祭典、”La Folle Journée”(ラ フォル ジュルネ)
日本語に訳すと、「熱狂の日」となりますが、朝早くから夜遅くまで1日中、クラシック音楽を楽しむ(=熱狂する)ことができる祭典です。


この音楽祭は1995年にナントで始まり、創設者である”Rene Martin”ルネ・マルタンが芸術監督を務めます。
毎年1月下旬から2月上旬頃にかけての5日間、会場となるナント国際会議場(シテ・デ・コングレ)の8つのホールで朝9時から夜11時までの間、コンサートが数多く、一斉に開催されます。
年ごとに音楽祭のテーマやジャンルが指定され、世界中から一流のアーティストを迎えて行われます。「一流の演奏を低料金で提供することによって、クラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい」というルネ・マルタンの思いから、それぞれのコンサート1回の入場料は5~22ユーロと低めに設定されました。そして、「初めてクラシックを聴く人にふつうのコンサートは長すぎる」と、約45分間というクラシック音楽にしては短いいくつものホールで一日中たくさん催し、クラシック初心者でも気軽に音楽祭を楽しめるようになっています。
周辺の公共交通機関もチケット購入者向けのシャトル便を出したり、割安な鉄道回数券を発売をしています。

芸術監督 ”Rene Martin”ルネ・マルタン

1995年当時、180人の演奏者による35公演で観客動員数が2万5000人だったのに対し、その後は予想以上の発展を遂げ、翌年からはコンサート数と入場者数はうなぎ登りに増え、2006年には1800人の演奏者を迎えて250公演が催され、11万2000人の観客を呼び込むまでになりました。大第1回目には2日間の開催だったのが、2000年には3日間に、2003年には5日間になり、今年2015年は1月22日~2月1日までの6日間で開催されます。

毎年、テーマが決められており、第1回目のモーツァルトに始まり、5年目からは有名古典作曲家にこだわらず、テーマ広げていきました。

1995年から1999年までのポスター

2013年のテーマは”パリ、至福の時”:19世紀後半から現代まで
パリを彩ったフランス、スペインの作曲家たち。

”La Folle Journée”「ラ フォル ジュルネ」の名前の由来は、フランスの戯曲「フィガロの結婚」の正式名称である”La Folle journée, ou le Mariage de Figaro”『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』に因んでいます。芸術監督のルネ・マルタンは、1784年に発表されたこの戯曲が当時の世間にとって革命的な作品であったことから、従来のクラシック・コンサートに対する人々の価値観を転換することを目標とするこの音楽祭の名に採用したといいます。
また、戯曲をもとにモーツァルトによってオペラ化された「フィガロの結婚」は、最初のラ・フォル・ジュルネ音楽祭のプログラムでも取り上げられました。

ルネ・マルタンはインタビューの中で「すべての人が情熱的なファンにはならないでしょうが、音楽とはすばらしいものだ、生きていくのに必要なものなのだという感動が生まれるかもしれません。」と語っています。
ナント市のこの祭典に赴く人の4割はそれまでクラシックコンサートに行ったことのなかった人で、若者の聴衆は2割強にいたるといいます。

今年のテーマは”魂と心の激情”


”La Folle Journée”公式HP

それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/01/19

フランス人、必須口癖

Bonjour à tous!
今日は口癖といってよいほど、フランス人が使うフレーズを紹介します♪
”C'est pas ma faute”(セ パ マ フォットゥ)
「わたしのせいじゃない」
”Ce n'est pas mon probléme”(ス ネ パ モン プロブレム)
「わたしの問題じゃない」
”Ce n'est pas mon travail”(ス ネ パ モン トラヴァイユ)
「わたしの仕事じゃない」

全部、「それは自分には関係ない」と言うような時に使います。

例えば何か問題が起きて、例えば、あなたがお客という立場であっても、
相手のフランス人からこの言葉たちを耳にすることは日常茶飯事です。

日本に長く住むフランス人が、日本の生活で驚いたことのひとつに
日本ではすぐに”責任者”が出てくるところだとわたしに話したことがありました。
フランスではどこまでいっても”責任者”なんて出てきません(笑)

とにかく自分には責任がないということをはっきりさせ、
その問題からさらりと身を翻すことが出来る魔法のフレーズたち。
これが口から自然に出るようになれば、あなたもフランス人です(笑)



それでは今日はここまで♪
A bientôt!






A bientôt!

2015/01/15

C'est mon dada!

Bonjour à tous!

前回”Ce n'est pas ma tasse de thé.”という表現を紹介しましたが、
今回は「苦手なもの」ではなく、「得意なもの」の表現です♪

”tasse de thé”ではなく、
”passe-temps ”(パッス トン)を使います。
これは、「暇つぶし、趣味、娯楽、気晴らし」などを表す表現です。

”Mon passe-temps, c'est la pêche. ”
「私の趣味は釣りです。」

”Je n'ai pas de passe-temps particulier.”
「特にこれといった趣味はありません。」

もう少し砕けた表現に、” C'est mon dada”(セ モン ダダ)  があります。
”dada”は「馬」を指して使う幼児の言葉ですが、なぜかこれで「わたしの好きな物」、「わたしの得意分野」という意味になります。

”La photo, c'est mon dada!”
「写真はわたしの得意分野なの。」

さらに砕けた表現で ”C'est mon truc”(セ モン トリュック) とも言えます。
否定形で...、
”Le rock? ce n'est pas mon truc !”
「ロック?僕の趣味じゃないよ。」


Alors, c'est quoi votre truc ?
さて、あなたの趣味は?  

それでは今日はここまで♪
A bientôt!



2015/01/14

フランス人にとってお茶とは??

Bonjour à tous!

今日はフランス語の面白い表現を紹介します♪

Ce n'est pas ma tasse de thé.
直訳:それは私にとって一杯のお茶ではない
 
これはどういう意味の表現なのでしょうか??




答えは、「それはあんまり私の趣味ではない」
もしくは、「それは苦手です」のような意味になります。

La cuisine, ce n'est pas ma tasse de thé.
「料理は苦手です。」

日本語ではお茶のこさいさいなんて言いますが、全く正反対で面白いですね。
 そういえば、フランスに行ってびっくりすることのひとつに、
よほどの高級店や専門店でない限り、 カフェやレストランで紅茶を頼むと、
ティーバッグの紅茶がサーブされます。

ちなみにお茶の消費量はイギリスでは1人につき年間約3kgなのに対し、
フランスではたったの250gだそうです。

それでは今日はここまで♪
A bientôt!




2015/01/13

シャルリー・エブド事件

Bonjour à tous!

すでにテレビや新聞などで報じられていますが、
1月7日午前11時半頃、パリ11区(métro 5 番線・Richard Lenoir 駅)にある新聞社、
”Charlie Hebdo”(シャルリー・エブド)がテロリストによって襲撃され、2名の警察官を含む合計12名が犠牲となりました。

”Charlie Hebdo”(シャルリー・エブド)は、日本にはとうてい存在しえないような、左派政治的風刺画が特徴の週刊誌です。
その風刺の仕方は私たち日本人からするとちょっとやり過ぎじゃないの?という印象を受けることもあるけれど、フランスでは人気の高い雑誌です。
その風刺については、何もイスラム教だけに限ったことではなく、イスラム教、というよりも
イスラム原理主義など、行き過ぎてしまったものに対する風刺を中心としていました。
イスラムだけでなく、キリスト教に対しても風刺があり、シャルリー氏の生前のインタヴューでは「マルクスを批評するのと同じように、宗教家だって批評されてもいいではないか」とシャルリー氏は語っていたそうです。

事件のあった翌日8日は、正午にノートルダム大聖堂の鐘が鳴り、12人の犠牲者を偲んで、フランス全土で1分間の黙祷が行われました。

この事件に関して、オーランド大統領はテロと断定しました。
しかしながら、この事件には、さまざまな見解、論点があります。
フランスの歴史、宗教、政治、民族、他国との関わりなど多種に様々な問題が絡まり合っているので、ひとことで誰が被害者で誰が加害者だと決めつけ、片付けられる問題ではありません。すべてを知るには大きな覚悟が必要です。

1月9日、フランスのイスラム教協会は、フランス全国のモスクに暴力とテロリストの糾弾を表すよう通達しました。世界中のイスラム教徒からは、イスラム教とテロリストを同類扱いしないでほしいと声が上がっています。現在、フランスの全人口の約10%が イスラム教徒といわれており、人口は年々増え続けています。
わたしのフランスの友人にもイスラム教徒がいます。
どうか一部の偏見や無知などで危険にさらされないようにと祈るばかりです。

事件当日、夕方近くになり、FacebookなどのSNS上には、
プロフィール写真に「Je suis Charlie(私はシャルリー)」と書く人が多く出始めました。
これは、言論・表現の自由に対するテロ行為には屈さない、私たちはシャルリーエブドを支える、
と言った意味や、12名の犠牲者に対する追悼の意味が込められています。
「言論・表現の自由」は、批判好き、討論好きのフランス人にとってとても大切なことです。

夜になり、次第に”Place de la République”(レパブュリック広場)に大勢の人が集まり始めました。
この”Place de la République”はデモやマニフェスタシオンなどの際に人が集まる場所としても有名です。あまりの人数に地下鉄のRépublique(レパブュリック)駅が封鎖され、この駅に乗り入れるすべての路線がこの駅を通過したそうです。



そして1月11日の午後、”Place de la République”で開かれた歴史的な反テロ集会に大勢の群衆が押し寄せました。フランス全土でデモに参加した人数を合わせると、その数は約370万人を超えたと報じられています。フランス政府によると、フランス史上最大規模の抗議活動となったとのことです。


この事件にはさまざまな論点があると思いますが、大切なことは、
混乱のさなかであっても、さまざまな情報に惑わされず、物事を客観視できる確かな意識と知恵を持って、選択するということではないかと感じました。

犠牲者の方々に深い哀悼の意を表します。


それでは今日はここまで。
A bientôt!


2015/01/11

フランス文化ならではの単語

Bonjour à tous!

フランス語には、「(皿)のソースをぬぐいとる」という意味の
”saucer”(ソーセ)という動詞が存在します。
”saucer son assiette avec du pain” 「皿に残ったソースをパンでぬぐう 。」

 
この ”saucer”はレストランではマナー違反ですが、
フランス人がとっても大好きなことです。

”saucer”以外にも、フランス語にはフランス文化ならではの単語がたくさん存在します。
そのおかげで、日本語ではいくつかの単語を用いて説明するような表現も、
一言で済ましてしまうことができるのです。

特に料理に使う動詞は、フランス文化がよくわかるものが多くあります。

beurrer (ブレ) 「~にバターをぬる」
”beurre du pan” パンにバターを塗る。

carameliser (カラメリゼ) 「~をカラメルにする/カラメルをかける」

poivrer (ポワヴレ) 「~にコショウを加える/(話)に辛らつさを加える」

saler (サレ) 「~に塩味をつける」
”Salez et poivrez” 塩コショウする。

また「~に(法外な値段を)吹っかける」 という意味もあります。
”saler la note” 法外な値段をつける。
”saler le client” 客からぼったくる。

vinaigrer (ヴィネグレ) 「~酢で味をつける」

pimenter (ピマンテ) 「~に唐辛子で味をつける/<話>にピリッとした味を添える、趣向を凝らす」

sucrer (スュクレ) 「~に砂糖を入れる」
”sucrer son cafe” コーヒーに砂糖を入れる。

graisser (グレセ) 「~に油を引く」
”graisser la poele” フライパンに油をひく。

gratiner (グラティネ) 「~をグラタン状にする」

assaisonner (アゼゾネ) 「~に味をつける、調味する」
* assaisonner la viande au poivre  肉にコショウで味付けする。


言語にはその国の文化が現れます。
それを知ることが言語を学ぶことの醍醐味のひとつではないでしょうか♪


それでは今日はここまで♪
A bientôt!


2015/01/04

ガレット デ ロワ②

Bonjour à tous!

”Galette des rois”を食べる楽しみのひとつは、何といっても中に隠し入れられた”La fève”(フェーブ)を当てることでしょう♪
お菓子を切り分け、中に隠れているたった一つのフェーブに当たった人は、附属についている王冠をかぶって、その日1日王様や女王様になる資格が与えられ、回りの人に命令ができます。
また、1年間その幸運が続くといういわれもあります。


”La fève”は直訳すると「そら豆」。そら豆は胎児の形をしていて、古代から命のシンボルとして扱われ、結婚や農耕にまつわる祭事の時には、そら豆が振る舞われていたとか。
”Galette des rois”に入れるフェーブも同じ意味が込められていて、もともとは、そら豆が入れられていました。今では、そら豆が陶器に代わり、キリスト像を象ったものや、動物や車、人形など、多種多様です。



フランスでは、各地方によってさまざまな”Galette des rois”があります。
最も一般的になっているのが、パリのスタイル(パイ生地でアーモンドクリームを包む)ですが、プロヴァンス地方ではブリオッシュ生地のタイプが多くみられたり、ボルドーでは、お砂糖が上にかかっていて、Eau de fleur d'oranger(オレンジの花水)で風味付けされたブリオッシュタイプだったりと郷土色たっぷりです。



もともとはカトリックのお祝いですが、フランス人 も宗教的なことを考えることなく、家族や親しい仲間達と”Galette des rois”を食べて、わいわいと盛り上がります。
今年はフランス風に、王様のお菓子で新年をお祝いしてみてはいかがでしょうか?

それでは今日はここまで♪
A bientôt!



2015/01/03

ガレット・デ・ロワ①

Bonjour à tous!

フランスでは、クリスマスにブッシュ・ド・ノエルがお菓子屋さんの店頭を飾りますが、
年が明けると、一斉に”Galette des rois”「ガレット・デ・ロワ」といわれるパイ生地でできた伝統的なお菓子が売り出されます。
”La galette”(ガレットゥ)は、丸くて平たいお菓子のことで、
Le rois(ロワ)は「王様」という意味。つまり、「王様のお菓子」ということです。
サクサクのパイ生地の中に”フランジパンヌ”といわれるアーモンドクリームが入ったものが一般的。



このお菓子を食べるのは、本来クリスマスから12日目にあたる1月6日、”Épiphanie”(エピファニー)「公現祭」の日です。
”Épiphanie”(エピファニー)とは、キリスト誕生を祝いに、東方から3人の聖人が贈り物を持ってベツレヘムにたどり着いた日。つまりご公現(神が公に現れる)をお祝いする日が、「公現祭=エピファニー」です。
現在のフランスでは、クリスマスが終わって、公現祭の間の12日間全てをキリスト降誕節としてお祝いをするので、クリスマス後の第一日曜から1月中、お菓子屋さんやパン屋さ んはガレット合戦、といった感じでウィンドウいっぱいに”Galette des rois”が並んでいます。

表面の仕上げの模様も、お菓子屋さんによって様々。
模様は、伝統的には4種類あります。葉っぱを象った月桂樹、渦巻き状のような模様は、太陽、線状のものは麦の穂、その他はひまわりがあります。 


お菓子の歴史も古いようです。
古代ローマ人の新年の農耕のお祭りで、くじ引きで当たりを引いた者は奴隷でも王様になれた、という説もあります。
フランスで1月1日から6日にかけて行っていたお祭りが、このローマ時代のお祭りに似ていたところから5世紀に1月6日が”Épiphanie”(エピファニー)と定められ、時代を経るにしたがって、”Galette des rois”を食べて、お祝いすることになっていったようです。

次回は、 ”Galette des rois”の一番の楽しみについて♪
À suivre...





2015/01/02

Cake au citron

Bonjour à tous!

今日はとても簡単なフランスの家庭のお菓子、
”Cake au citron”(ケーク オ スィトrォン)「レモンケーキ」のレシピを紹介します♪


<Ingrédients 材料>(17cmパウンドケーキ)
無塩バター 100g
砂糖 80g
卵 2個
無農薬レモンの皮 1/2個分
無農薬レモン汁 1/2個分
アーモンドプードル 15g
薄力粉 80g
ベーキングパウダー 3g
 
<アイシング>
粉糖 50g
レモン汁 10g~20g

バターを室温で柔らかくしておく。(時間が無い場合はレンジで500Wで10秒ほどチン!)
粉類をふるっておく。
オーブンは170度に予熱する。

1.ポマード状になったバターに砂糖を加え、白くもったりとするまでしっかり混ぜる。
2.卵を溶き、3,4回に分けて混ぜながら加える。
3.すり下ろしたレモンの皮とレモン汁を加え混ぜる。
4.アーモンドプードルと薄力粉、ベーキングパウダーを加え、さっくりと混ぜ合わせる。

170度で35分、その後、160度で10分焼く。

焼きあがったら冷ます。
冷めたら、アイシングをして、アイシングが固まったら出来上がり!



お正月、もし予定がなければ、フランスのお母さんのお菓子を作るのはいかがですか?

Bon appétit!

それでは今日はここまで♪
A bientôt



!

2015/01/01

Bonne année 2015!

Bonne année à tous!

あけましておめでとうございます。

Bonne année!(ボナネ!)


Je vous souhaite à tous une très bonne année 2015 !
2015年も皆さまにとって素敵な年でありますように!