2015/09/30

甘党のフランス人男性たち

この間、Cyrilの職場の生徒さんの日本人の女性から受けた質問。
 「Cyril先生も必ず食後にデザートは食べるんですか?
 フランス人の男性って、日本人の男性と違って、
 デザートをよく食べている印象があるので...」


そういえば、必ずというわけではないが、けっこうご飯を食べたあと、
デザートを食べている。 それはお菓子ではなく果物の時もある。
今日お菓子作ってるよというと、かなり喜ぶ。


もちろん人にもよるし場合にもよるけれど、外食をすると、かなりの確率でみんなデザートを食べる。
前菜食べて、メイン食べたあとに、デザートのためにスペースを空けとかないとなんて言ったりする。
というわけで、日本ではデザートというと女性が食べるイメージが強いけれど、
フランスでは男性もよく食べる。
フランスのお店で売っているお菓子はわたしには甘すぎて、しかも大きくて、
だいたい全部は食べられない。そんな時、フランンス人は甘党だな〜なんて感じるのだ。


この間パティスリーが併設されているカフェに行った時、
いかにも今時の、デニムを腰で履いたコワもての若い男の子4人組が
昼ご飯を食べていた。
メインを全部食べたあと、 4人揃ってショーケースの前に行き、
真剣にケーキを選んでいる後ろ姿を見て、ちょっと笑ってしまった。
ケーキを選ぶ後ろ姿は、フランスでは女子の専売特許ではないみたい。


最近よく行くのが、
美味しそうなパティスリーがショーケースに並ぶカフェ、Déli Bo
テイクアウトもできる。
テラスでもゆっくりできるので、おすすめ。


Déli Bo
5 rue Bonaparte
06300 Nice
Tél. : 04 93 56 33 04


今日はここまで。
A bientôt!


2015/09/29

海岸をジョギング

ジムのランニングマシーンで走るのが好きなので、
Niceでも家の近くにいいジムがないか、今Cyrilと一緒に探している。
いくつかのジムを試してみるので、ジムが決まるまでの間、海辺を走ってみようと思い立ち、朝、家から5分ほどのところにある海岸沿いに出る。



海辺にいるともう9月の終わりだなんて信じられない。
突き抜ける青い空と、南の島で飲むソーダ水のゼリーのような海。


外を走るのは初めて。どんなもんだろうかと思っていたが、
太陽の温もりを浴びて、海辺の風を感じながら走るのは、とても気持ちよかった。
それにしても、やっぱり暑い...!


まだ泳いでいる人がいて、なかなかこの場所では秋を感じることはむずかしい(笑)



海辺を走ること、ちょっとハマりそう♪

今日はここまで。
A bientôt!




2015/09/28

豆乳リコッタとイチジクのケーキ

八百屋さんやスーパーの店先に美味しそうに熟したイチジクがずらりと並んでいる。
Cyrilもわたしもイチジクが大好物なので、嬉しくなって大量に買ってきた。

生のままでも食べだしたら、1個では止まらないほど密がぎっしり詰まって甘くて本当に美味しい。福岡の田舎の方からよくいただいていたイチジクも美味しかったけれど、より甘くて味が濃い印象。


で、さあこのイチジクたちをどうしましょうと考え、真っ先に浮かんだのが
先日書いた超おすすめレストランLe localの、これまた超美味しいリコッタチーズとイチジクのケーキのこと。(Le localの記事はこちら
リコッタチーズをVegan使用で作ってみたらどうだろうと考え、早速試作!

豆乳 1L
レモン汁 40cc
豆乳を火にかけて、沸騰し始めたら火を外して、
かき混ぜながらレモン汁を入れる。そのまま15分ほど放置。
冷めたらガーゼに濾して、ギュッと水を絞ったら、豆乳リコッタの出来上がり!


なんせ舌の記憶だけで材料を考えて味を調整していくので、
今回はレシピ無し...
クルミやカシューナッツを砕いて好きな甘みを加え(塩も少々)、
ココナッツオイルを混ぜて、ケーキ型の底にギュッと敷き詰める。冷凍庫で15分。

豆乳リコッタに甘味(蜂蜜、メープルシロップ、アガベシロップ、甜菜糖、黒糖など好きなもの)を加えて、シナモンとラム酒を少々。
今回は豆乳ヨーグルトを少し加えて滑らかにしてみる。ココナッツオイルも少々。

豆乳リコッタクリームを型にのせて、イチジクを飾る。
冷蔵庫にブルーベリーもあったので飾ってみる。
フリーズドライのラズベリーを砕いてパラパラかけてデコレーション。

というわけで、イチジクと豆乳リコッタチーズケーキの出来上がり。


自分で言うのもなんだけれど、かなり美味しい出来上がり。
Le localのものにも近い味になっていると思う。食い意地の張った舌の記憶力はすごい。
今まで作ったスウィーツの中でダントツ美味しいかも...!!

今回作った豆乳リコッタチーズ、本当に簡単で、
全然豆乳臭くないし、かなり使えそう!!
日本はクリームチーズもそこそこ高いので、
この方法でクリームチーズ代わりに使ってみるのもおすすめです♪


今日はここまで。
A bientôt!


2015/09/26

驚きのお米の調理方法

フランスに出発する前、母が結婚祝いにプレゼントしたいと言ってくれ、
一緒に和食器を選び、船便の荷物に入れてフランスへ送った。
その荷物がやっと到着した♪

久しぶりのお茶碗にテンションがあがる♪


意外かもしれないけれど、フランス人はけっこうよくお米を食べる。
パンのかわりにお米ってこともよくあるし、例えばちょっとお腹を壊して薬局に薬を買いにいくと、薬剤師の人が今日はお米を食べてくださいね、なんて言ってくれる。
お腹がゆるくなったり下したりした時には、お米を食べるのがいいとフランス人はよく言うのだ。

...ただし、お米の調理方法に大きな違いがある。

日本人にとってお米は「炊く」ものだけど、
フランス人にとっては「茹でる」もの。

その気になる調理方法とは、
大きななべにお湯を沸かす。お米は洗わない。
ぐつぐつとお湯が沸いたら、お米をドバっと入れる。
キッチンタイマーを10〜20分(人による)にセットする。

タイマーがなったら
すかさずお米をざるにあげる。
よく水を切って、出来上がり!!

そうなんです、どうやらお米はパスタの一種と考えているみたい(笑)


フランス人の一般的な「お米」というと、日本のようなまるく、粘りのある米ではなく、
香りが強いインドのバスマティ米(タイ米よりもさらに長い)のことで、パサパサしている感じのもの。モチモチした食感が苦手なフランス人が多いので、面白いのは、
スーパーにいくと”incollable”「べたつかない」と謳い文句がついてあるパッケージを目にすることがあること。
スーパーにいくと、バスマティの他に、丸い米、長い米、玄米、白米と玄米の配合1/2、豆入り、カマグル産、黒米など、日本よりも種類が多く売られている。

祖母の強い押しで持って来たちらし寿司用の桶も到着。
さっそく使って、ちらし寿司♪
う〜ん、紅生姜がないのが残念だけど、悪くない出来上がり。


今日はここまで。
A bientôt!

2015/09/24

自然なフランス語

今日はフランス語の表現の紹介。

実はフランスで生活し始めて、フランス語について
「ん?教科書にのってた表現のはずだけど、しかし周りのフランス人誰も使ってなくない?」という風に感じることが多いことに気づいた。


Parisに住んでいた頃は、フランス語は初心者の初心者だったので、
普段フランス人がどんな表現を使っているかなんかに聞き取る余裕はなく、
教科書で習った表現そのままを駆使してなんとか生活していた。
 
でもフランス語力も昔よりかは少し上達してくると、
生活の中で周りの人たちが使っている表現が聞こえてくるのだ。


例えばパン屋さんで。クロワッサンを買いたい時。
教科書では、
Je voudrais un croissant s'il vous plaît.
<ジュ・ヴ・ドrェ・アン・クrォワッソン・スィル・ヴ・プレ>
何かが欲しい時の丁寧な表現、”Je voudrais〜”
訳すとすると、「○○をいただきたいんですけれど。」

でも、実際にはパン屋さんで、フランス人がこの表現を使ってるのを聞いたことがない。
人によって表現は様々だけれど、Cyrilに聞いてみたところ、
「う〜ん、そうだね、あんまり”Je voudrai”はそういう時には使わないね。」
じゃあ、自然な表現ではなんていうの?


例えば、
”Je vais prendre un croissant.”
<ジュ・ヴェ・プrォンドr・アン・クrォワッソン>
これはカフェやマルシェなどでも使える。
日本語にすると、「 ○○をもらいます。」

”Je voudrais〜”の表現は間違ってはいないけれど、
パン屋やマルシェ、カフェなどではちょっと不自然。

 これからフランス旅行に来る人は、”Je vais prendre〜”ぜひ使ってみてください♪


※カタカナ表記している箇所にある”r”の発音は、カタカナではどうしても表せません。
”R”の発音に日本語の一番近い音は、”ハ行”です。
例えば”rェ”と表記してあるところは、「ヘ」に近い音です。

今日はここまで。
A bientôt!


2015/09/23

建物の扉の中

フランスには細い道なりに建物がずらりと並んでいて、
一見、平面に続く建物の壁と扉で奥行きがなさそうに見えるんだけど、
一歩扉を開いて入ってみれば、そこはいろんな空間が広がっている。

もう1枚中に扉があったり、


中庭につながっていたり。


そして、ふっと素敵なデザインや色合わせ、柄合わせに出会える時がある。

廊下の床と階段の色合わせや、


タイルの模様なんかにいつもワクワクさせられる。


お義母さんの家の床のタイルもとっても好み♪


今日はここまで。
A bientôt!


2015/09/22

ザクロの色

日本にいた時からずーっと気になっていた果物、ザクロ。
フランス語では”Grenadier commun” (グルナディエ・コミュン)

フランスのビオスーパーでは、たくさん並んでいる。日本で売っているより断然安い。
買ってみようかどうしようかなんて迷っていると、Cyrilが「これ栄養たっぷりで、切ってみたら中身はすごいよ、とにかくびっくりな中身なんだ。」というので、そんなこと言われたら買ってしまう。


早速家に帰ってきてザクロの切り方なんかをインターネットで調べて、
いよいよ切ってみる!


Cyrilの言うとおり、本当にびっくりした!
こんな宝石のような美しいものがぎっしりとつまっているなんて!!


しかも食べてみると、想像していたより全然酸っぱくなくて、
ほんのり甘くてプチプチした食感がたまらない!!
よくある酸っぱい酸っぱいザクロジュースは、あれは別物だ!
なんて思ってしまうほど、全然味が違う!

毎朝食べている豆乳ヨーグルトの材料に仲間入り。
ザクロ、ブルーベリー、フリーズドライラズベリー、亜麻の実、かぼちゃの種、カカオニブ、青汁、シナモン、クミン、ジンジャー、カルダモン、メープルシロップ

ザクロのルビーのような実の色に、朝からテンションの上がった一日でした♪


今日はここまで。
A bientôt!



2015/09/21

ショコラとワイン

鞄からごそごそ。「ワインに合うと思ったから持って来た!」


真夜中のショコラ。  
フランスの街は茶色や灰色のグラデーションが映える。

素敵なワインバーを見つけてしまった!


Paris以外でこんなに素敵な自然はワインバーを見つけられると思っていなかった!
ワインも本当に美味しいし、ここのチーズは最高!!!!!


自然派ワイン専門のCave à vins (ワインバー)
La part des anges
17 rue Gubernatis
04 93 62 69 80


今日はここまで。
A bientôt!


2015/09/19

ニース旧市街ふらふら散歩

ニースも朝晩は肌寒くなって、日中23〜4度くらいの気温。秋の始まり。

と思いきや、ぐんと気温が上がって、思わずノースリーブになってしまうような日が舞い戻った。ので、日向ぼっこをしに街へ散歩へ。

ニースはイタリアのすぐ近く。原色で彩られた街。


葉っぱは秋の装い。
木陰で読書。みんな芝生で寝転がって喋ったり昼寝したりしている。


日向ぼっこをし過ぎて、暑くなったので、
小さな路地がひしめくVilleille ville(ヴィエイユ・ヴィル)「旧市街」を散歩。


教会のすぐそばに可愛いインド料理屋を発見。
ベジタリアンも大丈夫みたい。今度試してみよう。


インド料理やの自転車


ニースの旧市街の壁はなんとも言えない独特の黄色。


オペラ座の重厚な扉


旧市街の通りを一歩出ると、そこはPromnade des Anglais(プロムナード・デ・ザングレ)ニースの海岸に出る。

そこは9月だなんて思えない景色。


今日はここまで。
A bientôt!




2015/09/17

アムールの国と呼ばれる理由

フランスはアムール(愛)の国だとよく言われているけれど、
最近、そのゆわれの理由のひとつに気づいた。

フランス人は、道ばたで、店で、「通りがかりの知らない人に話しかける」
ということに対して躊躇しないのだ。もちろん人にもよるけれど。


まず、もちろん、道を聞くことは当たり前。
これを躊躇するなんて、フランス人にとっては本当におかしなこと。
よほどの恥ずかしがり屋さんだと思うだろう。

そして、例えば何かのお店で会計の列に並んでいる。
その前の人の籠の中に入っているものが気になるとする。
「すみません、それ、美味しいですか?
買おうとかどうか迷ったんですけど、まだ試したことがないから。」
そこから会話が始まり、会計が済むまでずっと話が止まらない。とか。


タバコを吸う人なら、ぜったい1回は聞かれたことがあるだろうけれど、
「すみません、火を貸してもらえますか?」
これはナンパの時の話しかけるきっかけにもよく使われるそう。
ちなみにわたしは「すみません、ティシュを持っていますか?」と
若い綺麗な女の子に話かけられたこともある。
渡してあげると、その子はすぐさま隣で鼻をブーっとかんだ。ナンパではなかった。


コインランドリーで。ひとりのマダムが機械の使い方がいまいち
よくわかならい様子で、何かひとりでブツブツ言っている。
すると、隣に座っていた別のマダムが、そのひとり言に反応し、話かける。
そこから洗濯が終わるまで話が止まらない。とか。

TGV(新幹線みたいなもの)で、列車が駅を出発した瞬間、車内に居たムッシュが、
寝ていたのかイヤホンをしていたのか、とりあえず駅を乗り過ごした可能性があり、
おもむろに「すみません、今どこですか?」と大きな声で車内の人に聞く。
みんな口々に、「トゥーロン」と答えてあげている。Cyrilもすぐに答えていた(笑)


服屋の店員に、「このへんで美味しいショコラティエ知りませんか?」と
おもむろに尋ねる。これはCyrilがこの間したこと。
そう。Cyrilもれっきとしたフランス人なのだ。
店員とお喋りし、このへんで美味しいパン屋さん知っていますか?とかすぐ聞いている。
パッと思いついたら尋ねているので、わたしは「え?!急に誰と話してんの?知り合い?!」とびっくりさせられることも少なくない。


そして、この間ビオスーパーでひとりで買い物をしていた時。
突然通りすがりの人に日本人ですかと尋ねられる。そうだと答えると、
日本が好きでこの間東京と福岡に行っていたんです、と話が始まる。
20分くらいだろうか、わたしはそのムッシュと話していた。マンガ好きのオタクでも、ナンパでもなく、ただの日本好きの人。

そう、こんな風に、思いついたらすぐ人に話かけることに躊躇しない人たち。」
しかも、突然話しかけられることにも慣れているので、 会話が始まりやすい。
この点は、日本人とフランス人との、大きく違うところではないかと思う。
そんなことが日常茶飯事なら、そりぁ、出会いの数もきっかけもたくさんあるだろうなと、フランスがアムール(愛)の国と言われていることにも納得するのだ。


今日はここまで。
A bientôt!




2015/09/16

ベジタリアンの楽しみ

ビオスーパーに行くと、アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類、ひよこ豆やレンズ豆などの豆類、かぼちゃやひまわりの種などの種類、キノアなどの穀物類、ドライフルーツ類、いろんなものが量り売りで売っている。

ハーブやスパイス、ビーポレンやスピリルナなどのスーパーフードも手に入れやすい。


食べたことがない種とか、買うことができなかった果物など、少しずつ試しては楽しんでいる。肉や魚を食べなくても、栄養に偏りもなく、野菜や果物、穀物や豆類できちんと暮らしていける。
野菜はとくに生で食べたり、煮たり、炒めたり、焼いたり蒸したりと、いろんな調理方で、ひとつの野菜でも幾通りもの味わい方がある。

キャビア・ド・オーベルジンと
トマトとアボカドのペーストのタルティーヌ

なぜ肉や魚を食べることをやめたのか。
環境のこと、殺生のこと、体に流れるエネルギーのこと、健康のこと、体と心のバランスのこと、世界の戦争が終わらないこと、理由はたくさんあるけれど、自分のこと意外のことへも目を向けてみて、小さくても何かひとつでも力になれたらと思う。

紫キャベツとリンゴのサラダ、
アボカドとトマトのサラダ、
ズッキー二とパプリカの豆乳クリームドライカレー、
日本から持ってきた祖母の塩昆布

毎日食べるものについて少し考えてみる。調べてみる。変えてみる。
これは簡単にできる一歩ではないかなと思うのです。

フリーズドライラズベリー、マスカット、ブルーベリー、
かぼちゃの種、カカオニブ、亜麻の種、カルダモン、
 クミン、ジンジャー、シナモン、豆乳ヨーグルト

今日はここまで。
A bientôt!