2015/11/26

ある日のカップケーキ

日頃よく行くカフェがある。そこは店員さんがみんな比較的若いのだけど、揃って感じがよく、居心地もよく、手作りのお菓子を持ち帰えりもできるので、結構頻繁に利用する。
ある日のこと。その日はそのカフェで、何個か家にお土産にお菓子を買うことにした。


マフィンを二つ、キャロットケーキをひとつ、ブラウニーをひとつ、カップケーキをひとつ、合計5つを買って家に帰った。
でも家に帰って、夜、箱を開けてみると、4つしか入っていない。
買ったはずのカップケーキが入っていないのだ。入れ忘れられている。
「仕方がないと諦めるか、フランス語でクレームを言う練習と思って明日行くか、どっちかしないね。」とCyrilに言われ、う〜ん、それなら、練習してみる...と、次の日、またそのカフェへ。

昨日と同じ店員さんがいたので、伝えてみる。
「昨日、これとこれと...を買ったのだけど、家に帰ってみると、カップケーキだけが入ってなかったんです。」
すると、
「あ、そう?! じゃあ、はい、これどうぞ♪」
と言って、満面の笑みでカップケーキを包んで渡してくれた。
というわけで、無事にカップケーキを持ち帰れたわけだ。


面白いなと感じたのは、日本だとこういう時必ず店員さんは、
「あ!申し訳ありませんでした。」とか、「失礼いたしました!」とか
そんな風に第一声でお詫びをするけれど、ここフランスではそうではない。
こういうことはフランスではよくあること、入れ忘れる時もある、
さして問題のないことなのだ。

もちろん、人によって”Désolé(e)”(ごめんなさい)、
”Excusez-moi”(すみません)など言葉にすることもある。
けれども、日本のように必ずではない。
謝らない上に感じが悪ければ、またこちらとしても嫌な気分になるのだけど、
大抵の場合(もともと感じの悪い人は除いて)、そういう時も笑顔で、
「はい、どうぞ♪」なのだ。客側も、謝られること自体よりも、会話の感じのよさを重視する傾向にある。

この日無事持ち帰ったのが、ヴィーガンマロンカップケーキ

わたしとしても、謝られたかったわけではなく、カップケーキを持ち帰られたらそれでよかったわけだ。
こういうところで文化の違いを感じられるので、面白いな〜なんて、思いながら、
件のカップケーキを無事いただきました♪

今日はここまで。
A bientôt!


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