2016/03/09

フランスのモデルの法律

ここ南仏にはな〜んにも関係ないことだけれど、パリでは3月1日〜3月9日までファッションウィークだ。

ファッションの世界から離れて約8年。あの頃を思うと、心身ともにこんな平穏な日々がおくれるなんて想像もできなかったので、離れられてあ〜よかったと思う反面、どうしてもやっぱりチラチラパリコレの様子なんかチェックしてしまうw


毎年新しいモデルたちが次々と出て注目を集めているけれど、実はここフランスでは昨年2015年の12月17日、痩せすぎのファッションモデルの活動を禁止し、そのようなモデルを雇用した業者に最大7万5000ユーロ(約980万円)の罰金や最大6カ月の禁固刑を科すフランス医療制度法案が可決されている。
2017年1月までに施行される予定。


また、拒食症の容認も違法となり、インターネット上で痩せすぎモデルを美化し、拒食症を助長するサイトへの罰則や、商業目的で広告のモデルの体をデジタル加工した場合、手を加えた旨を表示の義務も一連の法案の中に含まれる。


この法案は不健康に減量を強いられるモデルを守るほか、フランス国内に約4万人の患者がいる「拒食症」を防ぐのが狙い。
その4万人のうち90%が12〜20歳の女の子たちだそう。
わたしたちは街中を飾る看板や手にする雑誌でモデルを目にする。そしてそのスリムで美しい体が理想なのだと知らないうちに頭に植え付けられる。
あこがれの体型に近づくためにと、過度に食事の制限を制限して、少女たちの成長期の発育に重大な影響を及ぼしていると問題視しており、規制を設けて改善を促すのがこの法案の狙いである。


今後モデルとして活動するには医師により個人の身長に基づき、体重が適切であると診断を受ける必要があり、基準は体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数ボディマス指数(BMI指数)によって設定される。モデルには肥満度を示す指数「BMI」(フランスでは”IMC”と呼ばれるもの)が、18以上であることが求められる。これは約170センチの女性は少なくとも約54.5キロなくてはならないとされるもの。

※BMIとは、身長・体重から肥満度をチェックできる公式。
[体重kg÷(身長m×身長m)]でBMI求めることができる。


ファッション業界からは、「ほかの国のモデルとの競争に負ける」と反発の声も上がっているというが、問題なのはモデルの体格指数(BMI)ではなく、一部のファッションブランドが栄養不良のモデルばかりを起用することだという指摘もある。


昔フランス人の友人から聞いた、フランスのとある有名ブランドの入り口にある「重いドア」の話を思い出した。
「入り口の重いドアを自力で開けたモデルが採用されることはない。それは力があり過ぎることを意味するから」




今日はここまで。
A bientôt!


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