2016/03/18

フランスで面白お医者さん体験

風邪なんか日頃めったにひかないのだが、Cyrilからウィルスを見事にもらい、先日軽い風邪をひいた。その風邪自体は1日中鼻水との格闘するだけでとくに問題はなかったのだけど、その風邪で免疫力が落ちてしまっていたのだろう、風邪と同時にある面倒臭い症状にかかってしまった。わたしは生まれて初めてだったが、わりと女性がかかりやすいあの尿の病気。(ここまで言うのならあっさり病名を書けばいいのだけど、わたしも時々は乙女ちんなのでw)

風邪とかであれば日頃ホメオパシーの薬を飲んで治したりするのだけど、今回は念のためお医者さんに診てもらったほうがいいだろうと、専門のクリニックをCyrilが予約してくれた。わたしにとっては初めてのフランスお医者さん体験である。


これが風邪だったら症状をフランス語で説明するくらいは簡単なのだけど、きちんと症状を説明するのには専門用語が必要だ。それまで恥ずかしながら、普段会話で使う「おしっこ」というフランス語の単語しから知らず、「尿」という単語を知らなかった!
ちなみにフランス語では
おしっこ:pipi(ピピ)
尿:urine(f.)(ユリンヌ)

Cyrilはもちろん仕事だし、ひとりで症状を詳しく説明できるのか心配なのと、初めてのお医者さん体験で、いやだ〜、面倒臭い〜と、うだうだ言ってたのだけれど、Cyrilはとりつくしまもないので、しぶしぶ向かう。


日本と違い、フランスのお医者さんは普通にアパルトマンの一室にある。建物の門のインターフォンのところにドクターの名前が小さく書かれたあるだけ。
14時に予約して、5分前くらいに着いたのだけど。部屋のベルを鳴らしても一向に返事がない。中で人の声が聞こえているので、おそらく14時までは休憩。その間はもちろんフランスだから無視。同じように14時に予約していたムッシュが来て、ベルを何度もならすが、やっぱり無視。ようやく14:10分くらいに受付の女性が扉を開ける。

綺麗な色のスカーフに黒ですっきり全身コーディネートした綺麗なマダムが受付。予約の名前を伝え、健康保険証を見せる。日本と違うのは誰も白衣は着ていないこと。それから看護婦さんがいないこと。あくまでも受付の女性は予約を取り次ぐ秘書の役割。病気に関することはかなりプライベートなことなのでフランスでは必ずドクターのみと個室で話す。日本のようにみんなの前で看護婦さんが症状を聞いてくるとかそういうのは一切ない。すべてはドクターがとり行う。

今回予約したのは立派なクリニックだったので、中に入ってびっくり!想像していた以上にとってもリュクス!!

スタイリッシュすぎる待合室!

待合室で待っていると、呼びに来たのは、40代くらいのシュッとした(これは関西弁で、かっこいい、スマートな、という意味ですw)、深い栗色のボウズヘアで、長身のデニム姿のドクター。「え?これが先生?」と思わず思ってしまった。イメージでいうと、SATCのキャリーの相手役として出てきそうな(でも1エピソード限りの)、でもアメリカ人ではなくフランス人って感じのムッシュ。(余計にわかりにくい?w)
両手をそれぞれデニムの前ポケットに突っ込みながら満面の笑顔で、さあどうぞと言っている。

通されたドクターの一室も、だだっ広い部屋に、オブジェのように診察台が配置してある。わたしの症状をマッキントッシュに打ち込んでいく。そして次に案内された尿を採取する部屋も、どこかのデザイナーズホテルのバスルームかと思うほどのスタイリッシュな部屋。尿を採取するのもそれ専用の便器があり、そこで用をたすだけで自動で採取される仕組み。自分で容器に入れて...なんてしなくてもいい。まだ完全に服を着れていない状態であのシュッとしたドクターが断りもなく、「終わりましたか?」なんて入ってくる。これにはかなりとまどったけど、おそらく専門すぎて慣れているのだろう、まったく意にかえす様子がない。

採取された尿は数秒後には数値が印刷されている。ドクターはそれを見ながら「大きな問題はないです。1、2日で治るでしょう。ただし、念のため尿の細菌を調べる必要があるのでこのあと近くのラボラトワー(Laboratoire:実験室、研究所、試験所の意味)で無料の尿検査をしてください。尿検査の結果はここに2、3日後にきます。もし何か問題があればご連絡します。それからこれが処方箋。薬局へ持っていってください。何かあったらいつでも電話してきてくださいね。」
と、終始爽やかなドクターの笑顔で診察が終わる。

今回わたしが言ったのは街医者ではなく、クリニックなのでちょっと特殊だけれど、なんだか面白い体験だった。

というわけで完全に復活しました♪



今日はここまで。
A bientôt!

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