2016/03/23

魔女のバニラエッセンス

わたしはよく家でお菓子を作るのだけど、特にフランスのレシピによく登場するのが”Extrait de vanille”(エクストrェ ドゥ ヴァニーユ) 。これは日本でいうバニラエッセンスのこと。

以前、よくいくオーガニック食材店で購入したのだけど、少し値段が高い。たったの50mlで約7ユーロ(900円〜1000)円近くするのだ。
家に帰って容器の裏の材料の表記を見てみたら、バニラと、エタノール。要はバニラビーンズと度数の高いお酒があれば、なんだか手作りができそう。


というわけで、早速調べて、作ってみた。
お酒はアルコール40度以上の好みの銘柄や種類でいいようだ。ウォッカ、ジン、ブランデー、ウィスキー、ラム酒、シェリー酒など。わたしはお菓子作りに使いたいので、香りがあるお酒はさけて、バニラの香りを邪魔しないウォッカを使用することに。
本当はウォッカもオーガニックのものを使いたかったのだけど、値段がかなり高くなるので、今回はバニラビーンズだけをいいものをと、マダガスカル産のオーガニックのものにすることにした。


調べてみるとバニラビーンズにも品種や質がある。
フランスのBIOのお店ではVanille Bourbone(バニーユ・ブルボン)というのをよく見かけるが、これはマダガスカル産の濃厚で典型的なバニラの風味を持つ品種だそう。
タヒチ産や
パプアニューギニア産は生産が希少だが、甘い花の香りとチョコレートのような独特の香りを楽しめる。
インドネシア産は風味が劣るので焼菓子用には適するよう。
この3国の主要生産地以外にも、バニラの発祥地であるメキシコ産(現代では希少価値のようで、相当高価なもののよう。安価に売られているものは本当のバニラではないらしい。)

他にも極少生産のハワイ産、オーストラリア産、マレーシア産、バヌアツ産、ウガンダ産、トンガ産、インド産、などがあるよう。



質の違いは一本のバニラに含まれる水分量や、鞘の中のビーンズの粒数や重量、外見のようで、水分量が多い方が質が高いとされる。ただ、バニラエッセンスを作るにはそんなに高い質のものでなくてもOK。どちらかというと含水量が少なく、粒数が多い方がいい。

というわけで、Recette(rゥセット)「レシピ」を紹介♪
といっても、かなり簡単!所要時間たったの5分!
天然のバニラエッセンスがとても簡単にできるので、とってもおすすめ♪



<Extrait de vanille>
材料:200ml のウォッカに対して、6〜8本のバニラビーンズを用意。

★下準備:保存容器は使用するアルコールで拭くか、すすいでおく。

1. バニラビーンズの鞘に、包丁で縦半分に切り目を入れる。
2. バニラビーンズの長さを、瓶に入る長さにカットする。

3. 保存容器に、バニラビーンズを入れ、アルコール(Alcohol度数:40度以上)を注ぐ。
 ※保存容器内でのVanilla Beensが 完全に浸るようにする。
4. 蓋をして、何回か振って出来上がり。
5. 遮光場所で保管。 毎日一回軽く瓶を振る。

★最短8週間で使用できる。


と同時に、最近とってもわたしのツボな、”Mes recettes de sorcière”「わたしの魔女レシピ」という料理本を見つけて、さっそく気分は魔女で夜な夜なバニラエッセンスを振っている。
最初は無色透明の液体が、1日もすると琥珀色になってきて、どんどん色が濃さを増す。毎日瓶を振りながらそれを見るのがひそやかな楽しみ。Hihihi♡



今日はここまで。
A bientôt!


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