2016/03/04

フランスのコーヒー

新しいアパルトマンに引っ越しをした時、ちょうどフランスはセールの時期で、偶然以前から欲しかったものが安くなっていたので、ふたりで自分たちへの引っ越し祝いとして小さなエスプレッソマシンを買った。
それからというもの、朝はガツンと濃いエスプレッソでCyrilを起こし、昼食後はアーモンドミルクでノワゼットを作って、夕食後はデザートと一緒にデカを楽しむのが最近の小さな楽しみになっている。



もちろん人にもよるが、フランス人はカフェをよく飲む。朝起きてからも、もちろんカフェでも、レストランでの食後にも、家でも。
反対に、イギリスと違い紅茶文化は薄く、カフェはレストランで紅茶を注文するとティーバッグが出てくる。値段は普通に高いのでわたしは外では紅茶は飲まないw

さて、フランスでいうカフェはエスプレッソのこと。昔初めてフランスで暮らした時カフェを飲んで、それまで日本ではコーヒー嫌いだったわたしは、「コーヒーってものはこんなに美味しかったんだ!」と目からウロコだった。(とはいえ、イタリアのカフェのほうが断然美味しいのは否めない。)

フランスのコーヒーは濃い味が基本。ちなみに薄くてまずいコーヒーのことを”Jus de chaussettes”(ジュ・ド・ショセット)「靴下の汁」と、なんともすごい表現がある。


反対に日本の”ブレンド”や”アメリカン”が好きな人にはかなり濃くて刺激的。じゃあ、フランスでは日本のコーヒー的なものは飲めないのかというと、そういうわけでもない。
”café allongé”(カフェ・アロンジェ)というのがそれにあたるもの。


というわけで、フランスのカフェやレストランでおいてあるコーヒーの種類を紹介♪
※”Un”(アン)、”Une”(ウュンヌ)は数字の1を表すので、そのまま注文で使えるように付けて表記しています。

Un café(アン カフェ)=「エスプレッソひとつ」
まずはこれが基本。エスプレッソのこと。”Un espresso”(アン エスプレッソ)と言っても通じる。
意外かもしれないが、エスプレッソはコーヒーの中で一番カフェインが少ない。

Un double café(アン ダブル カフェ)=「エスプレッソ2杯分をひとつ」
エスプレッソ一杯じゃ刺激(もしくは量)が足りないという方は、ダブルを。

Un café allongé(アン カフェ・アロンジェ)=「アメリカンコーヒーひとつ」
お店によっては ”café long”(カフェ ロン)とか”café american”(カフェ アメリカン)と呼ぶこともある。わたしはまだ頼んだことがないので味を知らないが、アメリカンとといっても日本のものと比べるとやっぱり少々濃いめのよう。

Un café serré(アン カフェ・セレ)=「濃いめのエスプレッソひとつ」
上記のcafé allongéの逆で、エスプレッソ一杯分のコーヒーの粉で、普通のエスプレッソより少ない水分で抽出する。イタリアで飲むカフェに近いぐっとくる濃さ。

Une noisette(ウュンヌ ノアゼット)=ミルク入りエスプレッソ
小さいエスプレッソのカップで、エスプレッソに温めたミルク極少々と、ミルクの泡を少し注いだもの。
エスプレッソの香りはそのまま、少しミルクが加わるだけでマイルドになる。エスプレッソは少し刺激が強すぎるという方にはおすすめ。

Un cappuchiono(アン カプチーノ)=カプチーノ
知ってのとおりこれはイタリア語から来ている。エスプレッソを約¼に泡立てたミルクを¾。ノワゼットよりもミルクの量が多い。個人的には上記のノワゼットと、下記のカフェ・クレームの間の濃さ、と認識している。

Un café crème(アン カフェ・クレーム)=「カフェオレひとつ」
一般的にはカフェ・クレームと呼ぶことが多いが、Un café au lait(アン カフェオレ)でもOK。
フランスでは大きめのカップ、もしくはボウルに、カフェ・アロンジェに熱々のミルクを半分半分に注いだもの。カプチーノとの違うところはエスプレッソではないところ。

Un café décaféiné(カフェ・デカフェイネ)=「ノンカフェインコーヒーひとつ」
通称un deca(デカ)。大体どこのカフェでも用意されている。



そして、少しずつであるが、ベジタリアン特にヴィーガン向けのカフェも多くなっている。
そんなカフェでは、牛乳ではなく、豆乳やアーモンドミルクで対応してくれる。

とはいえ、エスプレッソマシンのおかげで、最近はカフェに行くよりもコーヒーはもっぱら家で飲むことが多くなり、なんだか出不精になっている・・・w


今日はここまで。
A bientôt!


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