2015/12/10

ニースのリトルイタリア

菜食主義者にとっては、フランス料理というものはやはり難しい。乳製品や卵も摂らないヴィーガンになればなおさらである。メイン料理には魚か肉、 焼きたてのパン、食後には種類豊かなチーズ、濃厚なデザート。前菜や付け合わせ以外で、野菜料理がメインになることがほとんどないため、フランスの家庭料理を家でアレンジする以外は、レストランのフランス料理やっぱりどうしても遠ざかってしまう。

そんなわけで、菜食主義のわたしたち夫婦の外食といえば、イタリア料理やインド料理の出番が多くなるのだけれど、特にイタリア料理はダントツ。ニースからは目と鼻の先の隣国、ここにはたくさんのイタリアン人が住んでいる。以前紹介したイタリアンレストランも然り、ここニースでは美味しいイタリア料理屋には困らない。


通称ナポレオン通りからひとつ路地を入ったところにあるカフェ、
O' Quotidien(オ・コティディアン)もぜひ紹介したい。
マンマとパパ、息子たちのイタリアの家族が経営しているこのオーガニックカフェは、イタリアのBio(オーガニック)の野菜や果物、パスタやトマトソース、オリーブや蜂蜜などの食材を店頭で売り、店内でもカフェや料理を楽しめるスタイル。広い倉庫を改装し、木材や古い家具を色とりどりに組み合わせた店内の内装は、遊び心と工夫が溢れていてなんとも味がある。内装もデザインもすべて家族で手がけたそう。




イタリアのビオワインを計り売りで買うことができるのもここの魅力のひとつ♪


エスプレッソもうんと濃くて美味しい。カフェの時間には手作りのティラミスやパネトーネも食べられる。ケーキの隣には生クリームの変わりに、格段に美味しいマスカルポーネのホイップクリームをのせてくれる。
パネトーネを食べたことがなかったわたしに、
「ブリオッシュに似てるイタリアのお菓子だよ。」とCyrilがわたしに言った説明をきいた店主のムッシュはすかさず、
「パネトーネとブリオッシュは全然違うけどね。」とウィンクしながら言った。
ブリオッシュと一緒にしてもらっては困るね、ということ。
失礼なことを言ってしまったとCyrilも苦笑する。


店内に音楽が鳴り響くカフェが世界中多い中で、ここは店内には音楽がかかっていないのもいい。入れ替わり立ち替わり界隈に住むイタリア人たちが立寄り、店内には音楽の変わりにイタリア語が飛び交う。まるでイタリアの街角にいるような気分になる。


カフェ&ランチ営業のみ。
ニースに来た際はぜひ、立ち寄ってみてください♪

O' Quotidien
2 Rue Martin Seytour, 06300 Nice
火〜土 10:00−19:30


エッセイブログ「寝る、食べる、ワイン飲む」も、”Paris私的回想録”に加え、
南仏海辺空想録”を始めました♪
もしよければ、南仏の扉をちらりと開いてみてください♡

今日はここまで。
A bientôt!

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