2015/12/15

なんてひどいんだ...!

12月にも入るとフランスの街はクリスマスの飾り付けが一斉に始まる。
温暖な気候と夏の青い海と空の印象が色濃いニースとはいえ、この時期には
クリスマスのデコレーションで街中が賑わっている。

ニースの中心に位置するPlace Masséna(プラス マセナ)「マセナ広場」の近くで用事があり、普段は歩ける距離なのだけど、この日は急いでいたのでトラムウェイに乗った。


マセナ駅にもう少しで着くあたりで、乗客のひとりが窓の外を見てつぶやいた。
”Quelle horreur...! ”「なんてひどいんだ...!」

思わずその人の目線の先、窓の外を見る。
 
ニース市内の中心に位置するPlace Masséna(プラス マセナ)「マセナ広場」。
ここには有名なデパートやブティックが集まり、週末ともなると多くの人で賑わう場所。この広場にはかねてから個人的に疑問のある酷い現代アートが設置されているのだけれど、それは今は置いておいて。

広場の南には、”La fontaine du soleil”「太陽の噴水」と呼ばれる噴水がある。
これはパリ生まれの芸術家が作った、ギリシャ神話の5人の登場人物と、7mのアポロの彫像である。
普段の噴水はこんな風↓

車内で、なんてひどいんだとつぶやいていた人の目線の先は、この噴水だった。
このアポロの彫像はプラスチック製の透明のドームをすっぽりかぶらされ...


そう、観光地のお土産物屋に並ぶ、アレである。
有名な建物などのミニチュアが丸いボウルの中にあり、
ボウルを降ると雪が舞う、スノードーム。
最初は修復のための工事だろうかと思ったけれど、違うようw

クリスマスだけの特別なデコレーションというわけ。夜になると、光、雪が舞う...
ちなみにこのアイデアは、ニース市長のものだそう。


もちろん人の趣味にもよると思うし、知り合いにはこれがいいと思う人もいる。
ただ個人的には、同じ飾り付けをするにしても、もう少し街をシックにすることに税金を使ってほしいなあと思う今日この頃...

今日はここまで。
A bientôt!


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