2016/01/27

ガレット・デ・ロワをお土産に

フランスでは、新年が明けると家族みんなで"Galette des rois "(ガレット デロワ)と呼ばれるお菓子を食べる。”Galette”(ガレット)とは「円形のお菓子」、”Rois”(ロワ)とは「王様」の意味。
ガレット・デ・ロワはキリスト教の祭日、"Épiphanie"(エピファニー)「公現祭」を祝って食べる伝統のお菓子のこと。
エピファニーは1月6日。キリストの誕生を祝って東方からやって来た3人の賢者(Rois manges)のお祭り。ガレット・デ・ロワの”ロワ”はこの3人の賢者からきている。


街のパティスリーのショーウィンドウにはこの時期こぞってガレット・デ・ロワが並ぶ。Cyrilのグルメな上司から、ガレット・デ・ロワが美味しいお店を教えてもらったので、ふたりで二人用の小さなガレット・デ・ロワを買って食べようということに。

寿司折、じゃなくて、ガレット・デ・ロワです

丸い形のパイ生地にアーモンドクリームが入った"Galette à la frangipane"(ガレット ア ラ フランジパンヌ)が一般的だけど、南仏はブリオッシュ風のガレット"Brioche des rois"(ブリオッシュ デロワ)を食べる風習がある。

これが一般的なガレット・ア・ラ・フランジパンヌ

これは南仏で売られているブリオッシュ風
でもこのブリオッシュ風はもう見た目からして甘々で、どうしても選ぶ気にはならなかったw


ガレット・デ・ロワの中には、"Fève"(フェーヴ)が隠されている。このお菓子を家族や友人で切り分けて食べ、フェーヴが自分の分に入っていたら、その人が今年の王様(もしくは王妃)となる。紙製の王冠と共に、幸運が1年間継続するといわれている。フェーヴとは「空豆」のことで、もともと昔は空豆がケーキの中に隠されていたが、"Crèche"(クレッシュ)と呼ばれるキリスト誕生の馬小屋の場面を再現した小さな陶器の人形を隠すようになった。
でも今は…


伝統とはまったく関係のない変なキャラクターや置物なんかが入っている。こうやって伝統の意味はなくなっていくんだ、なんてCyrilは嘆いていた(笑)
なんせふたりなので、フェーヴが当たる当たらないはあんまり楽しめなかったけど、最後までフェーヴが出てこなかったから意地になって結局ふたりで全部いっぺんに食べるはめにw
残念だったフェーヴはともかく、上司おすすめのガレット・デ・ロワはサクサクのパイ生地と、甘過ぎないアーモンドクリームの素朴な美味しさでした♪

今日はここまで。
A bientôt!


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