2016/02/12

思わず口から漏れてしまう!

C'est chixxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxnt!!!

...失礼しました。
”C'est chiant!”(セ・シヨン!)
このフレーズはあまり口に出してはいけない下品な表現なんだけど、”もうすべてにうんざり!”という時にフランス人が日常茶飯事(でも本当は超下品)に口にする。
で、さっき、午前中、わたしはこの言葉をひとりで歯を食いしばり声をできるだけ落としながら、でも思いっきり心を込めて叫んだのだ。本当に反射的にこのフレーズが口から漏れた。

赤いキノアのサラダ

わたしはつい4、5日前にフランスでの滞在許可書を取得した。これは文字通りフランス国に長期滞在をするための許可書で、フランスに住む外国人は必ず取得しなければならない。ビザを持っているだけじゃあフランス国での滞在許可が出ているというわけではなく、ビザを取得してから3ヶ月以内に管轄の移民局へ申請し取得しなければならない。さもなければビザは無効になりたちまち不法滞在ということになる。

スパイスたっぷりローボール

ちょうど1ヶ月前、移民局からの呼び出しの日時に向かったのだが、わざわざタクシーを呼んだにもかかわらず住所が見つけられず別のところに連れていかれ、しかも2回目に呼んだタクシーにも別の建物の前で下ろされ(運転手はそこが合っていると思い込んでいる)、余裕をもって30分前に着くように出発したはずが約束の時間に1時間も遅れ、結果、「1時間も遅れるなんて!ここでは指定の時間に来ることがとても大事なんですよ。」と移民局の入り口で門前払い、滞在許可書の手続きをしてもらえなかった、ということがあった。
この時ばかりは悔しすぎて泣いた(笑)
そして、1ヶ月後再呼び出しがあり、今回は無事一番乗りで着き、書類も完璧!やっとのことで滞在許可書を手にいれることができたのだ。滞在許可書申請の期限まではあと2日だったw

ベジタリアンビリヤニ

で、今回起こったことというのは、滞在許可書を取得した後も何かと手続きが必要で、また決められた日時に指定された場所に出向き、手続きや、フランスで暮らしていく上での法律や決まり事を学ぶ講習を受けなければならない。今日の午前9時に指定され、遅れないようにねと念を押され、また30分前に着くように出向く。家から1時間かかるので7時半に出発し、8時半にはきちんと着いた。
ようやく9時になると責任者らしきマダムが満面の笑顔で話かけてくる。9時にここに来るようにと移民局から言われたと書類を差し出すと、「あー、フムフム。ちょっと待っててくださいね。」と奥へひっこむ。

待つこと10分、奥でマダムの電話声が聞こえる。「あ、わたしだけど、今日9時に移民局からの約束が合ったのだけど、わたしメモするの忘れてたみたいなの。担当できる人がいないんだけど、ちょっと誰か担当してくれないかしら、ジュリアンか、オレリーか、あ!ステファニーでもいいわ!...そう...仕方がないわね。」
なんか嫌な予感が。

ヴィーガン偽ミートのファルシーとトマト&豆腐モッツァレラ

10分後マダムが満面の笑みでまた戻ってきた。
「ごめんなさいね。担当が病気で今日来れないみたいなんです。別の日に予定をさせてもらってもいいかしら。」

病気?!嘘つき!!予約をメモしてなかったって、全部聞こえてましたから!!
よっぽど、よっぽど、聞こえてましたよ!と言ってやろうかと思ったが、そこはぐっとこらえて、どうしてもできないのかと食い下がっても、担当者が病気で来れないの、ごめんなさいと、このマダム、ずっと満面の笑みを絶やさない。あくまでもこの満面の笑みで通すつもりだ。
わたしの負け。

出口を出た瞬間、思わず冒頭のアレ、あのフレーズ。

C'est chixxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxnt!!!


というわけで、往復2時間かけて何の意味もないことに時間を費やしたのだ。
悪態をつかないとなんともやってられないことが、フランスでは時々起こる。

ちなみに、このフレーズは、動詞”Chier”(シエ)「クソをする」という卑語から派生した表現です。どうか、使わないように。



今日はここまで。
A bientôt!





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