2016/02/19

春のニュアンス

すごく寒くなることは少ないとはいえ、ここニースも2月は季節の変わり目、いつもより雨の日が多かったり、風の強い日があったりする。


朝海辺をジョギングをしていると、日によってまるっきり違う表情と色の空と海を見ることができる。これは季節と季節の隙間の醍醐味だ。

雲の切れ間から顔を出し始めた太陽の光が海辺にスポットライトのように反射してステージを作っていたり、水平線と青い空の間にうっすらと卵の黄身のような色の層の空がサンドされていたり、誰かが楽しんで描いたのかと思うほど、細い線や太い線で自由に吹き乱れる雲、なんかいいもの見てしまったとその日1日嬉しくなるような天国への階段のような雲、桃色の光に包まれた夢のような空、そして、これぞコートダジュール!という鮮やかな雲ひとつない真っ青な空。



あれだけ日本ではジムでの屋内ジョギング派だったわたしは、フランスに来て、どれだけ朝の気温が低くて寒くてもすっかりこの空が描く絵画のような景色を見ながら走ることが楽しみになってしまっている。


暦の上ではもう春。でも春だとしたらなんか足りない...なんて考えて、はっと気づく。
桜だ。曇り空の下満開に咲き乱れる桜を見ながら川べりを歩くあの日本の春の風景はやっぱりわたしにとっては何ものにも変えがたい。
パリには桜がたくさんあるけれど、南仏は印象にないけれどどうだろう。一度探してみよう。

あのピカッと太陽が眩しい夏が来る前に、春のニュアンスを楽しみましょう♪

Une assiette de printemps(春の一皿)


今日はここまで。
A bientôt!

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