2015/10/15

人を名前で呼ぶこと

最近気づいたちょっと面白いこと。

日本では親しい間柄になるまでは、苗字で呼び合うのが一般的だけど、
フランスでは結構早い段階から、名前で呼び合う。
同僚や仕事上の関係(お客様も含めて)は苗字で呼ぶが、つまりそれはそれだけの関係で、特に仲良くする必要がない間柄のとき。

新しいアパートに引っ越してきたときに、びっくりした。
建物の住民の人たちと会い、自己紹介をし合うとき、
日本なら苗字で自己紹介をするのが一般的だけど、ここでは名前で紹介する。
誰一人として、苗字なんかで紹介しなかった。


レジで先にお金を払うタイプのカフェなんかで、
混雑し合う時間なんかは、「テーブルまで持っていくので、名前を教えてください。」
と言われることがよくある。もちろん、苗字ではなく名前の方。
で、持って来てくれたときに店員が「Nathalie!(ナタリ!)」「Sarah!(サラ!)」
なんて呼んで、どこのテーブルに座っているのか探すのだ。
7年ほど前パリでスターバックスに入った時も、名前を聞かれ、出来上がったら紙コップに名前入りのコーヒーを渡された。フランスではそれ以来スターバックスには行ってないけど、今でもそうかな??

名前で呼ぶといえば、家の近くにRue Bonaparte(リュー ボナパルト)「ボナパルト通り」という通りがある。そこにはカフェや雑貨屋、パン屋や薬屋がずらっと立ち並んでいて界隈では有名な通り。で、この通りのことをフランス人は”Rue Napoleon”(リュー ナポレオン)「ナポレオン通り」と勝手に変換して呼ぶのだ。
この界隈に住む人たちが通称としてそう呼ぶのかと思っていたら、
Cyrilと会話していた時、彼も自然にそう言っていた(笑)


フランス人の間では、人のことを名前で呼ぶことに抵抗がない、というか、
名前で呼ぶことの方が自然なのだ。
だからCyrilは日本に居た頃、ラジオから山口百恵の曲が流れて来た時、
「あ!ももえだ!」なんて言って、周りにいる日本人から、「山口百恵のこと呼び捨てするなんて(笑)百恵ちゃんって言えよ!」なんて笑われていた。
よく「古畑任三郎」のドラマを借りてきて二人でみていたが、彼は古畑任三郎のことを、
もちろん、「にんざぶろう」と呼ぶ。勝手に(笑)。
今はようやく理解した。
山口百恵をももえと呼ぶことに悪気があるわけではない。
むしろ親しみを込めている。フランス人というだけなのだw


今日はここまで。
A bientôt!


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