Parisでも小さいけれど素敵な雰囲気が充満する本屋たちがたくさんあった。
いつも驚かされるのは本屋に限らないけれど、フランス人たちの接客の熱心さ、丁寧さ。レストランで、靴屋で、香水屋で、服屋で、花屋で...etc、これにはいつも驚かされる。もちろん人にも寄るけれど、ひとたび熱心な接客のプロにあたると、その時購入しなくても、今度はこの店で買こうことにしようっていう気持ちにさせられる。
Cyrilが本買うのについていった時。わたしも何か読んでみたいななんて彼に言い、「そうだね、じゃあ店員に君が読めそうなフランス語の本で、何かおすすめを聞いてみよう。」ということになった。
店員のムッシュは少し考えてから、ひとりの作家の本棚に連れていく。その作家はわたしもCyrilもあんまり好きではなかったのでそれを伝えると、また少し考えてじゃあこれはどう?なんて、次々いろんな本を勧めてくれる。おすすすめはたくさんあり過ぎるよ、なんて楽しそうに丁寧に接客してくれる。
接客のプロにあたるといつもこうだ。そして例えば今は買わない、ありがとうなんて言っても最後まで感じがよくて、「どういたしまして。こちらこそありがとう。」と言う。
また別の本屋でひとりの時。
目当ての本があり、それを探していた。棚にたくさん並ぶ本からその一冊を選ぶのは易しいことではない。探しても見つからなかったので、店員に尋ねる。彼は「すぐに持ってきます!」とわたしに答え、すぐにその本を手に戻ってきた。そして彼がわたしにその本を手渡しながらこう言った。
「この本僕も読んだけど、本当に面白いですよ。Bon choix!(ボン ショワ!)」
Bon choix!=直訳すると「いい選択!」
よく選んだね!間違いないよ!なんていう時に使う。
もしかしたら人によっては、そういうひと言は煩わしく感じる場合もあるのかもしれない。でも、せっかく人同士の接客なら、そういういらぬ素敵なひと言があってもいいじゃないかと思うのだ。
Niceの本好きのフランス人がこぞって勧める本屋
Librailie Maséna
55 Rue Gioffredo, 06000 Nice
04 93 80 90 16
www.librairiemassena.com/
今日はここまで。
A bientôt!
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