今回も、結婚式が終わり、マルセイユからニース行きのTGVを予約した。18時ちょうど出発。
指定の席に座り、出発を待つこと10分。アナウンスが流れる。
「土砂崩れの影響で、出発に遅れが生じています。」
外は雨が降っている。待つこと10分。
突然駅員が車両に入ってきて、大声で怒鳴った。
「この車両はもう切り離すので出発しません!前方の列車に移動してください!」
どういうことなのか事情がまったく飲み込めないまま慌てて、Cyrilとふたり、大きなスーツケース、わたしの手荷物、彼のリュック、食べ物、飲み物、すべての荷物を持って車両から出た。土砂降りの雨でプラットホームを移動するだけでずぶ濡れになり、どの車両に移動なのかはっきりしたことは何も言われてないので、とりあえず席が空いていそうな車両に飛び乗る。
車両の真ん中辺りにひとつ、一番後ろの席にひとつと席が空いていたので、仕方なくバラバラでそこに座る。指定席を予約したにもかかわらず、なんということ。仕方ない。フランスなのだ。びしょ濡れで肌寒い。
その後何もアナウンスはなく、ただひたすら待つ。車両内の人々もみんなうんざり顔。
後ろの方に離れて座っているはずのCyrilが突然わたしの肩をたたく。
「しまった...!お母さんの家の鍵を持ってきてしまった!」
「Quoi!?(クワッ!?)何て!?」
次回に続く...
A suivre...
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