2015/08/17

夜のヴィルフランシュ

昨日の続き。
Pizzaを堪能したあとは、夜のVillefrancheを散歩。

写真の向こうに見えるのがSaint-Michel教会。



複雑な迷路のような石の階段を歩いていると、途中に見つけるひっそりとしたRue Obscure オブスキュー通り。14世紀から16世紀にかけて造られた路地で、戦争中は村人たちの避難場所でもあった場所。その後、その頑丈な路地の天井を利用して思い思いに人々がその上に2階を建てたので、よく見てみると洞窟のようなカーブになっているかたちがひとつひとつ違うのだ。
と、これは”ものシリル”からの受け売り。よくもまあなんでも知っていること。



夜のヴィルフランシュで一番好きな場所。喧騒から離れて、とても静かな場所。

Chapelle Saint-Pierre サン・ピエール礼拝堂
漁師たちの守り神である聖ペテロを祭った礼拝堂。
1957年、Jean-Cocteau(ジャン・コクトー)が壁画と内装を手掛けた。
「世界で最も美しい湾に面した窓を開けると、そこにはサン・ピエール礼拝堂があり、『黙示録』に出てきた大きな燭台が私に向かってひそかにウインクする」ジャン・コクトー


ヴィルフランシュは、ジャン・コクトーが滞在していた街。
恋人だった詩人ラディゲが夭折したことに衝撃を受けてその後10年間、麻薬に耽溺。それを克服するためにこの街に来たそう。
まだこの礼拝堂の中にも入っていないし、ジャン・コクトーのゆかりの場所に関してはまたゆっくり探索してみよう。


ちょうど今の時期はバカンスを楽しむ観光客でいっぱいのヴィルフランシュ。街は水着姿の外国人が楽しそうに歩いて、夏の太陽の光が街のいたるところに降り注いでいる。これこそコートダジュール、サガンの世界だ。
でも元来、ピカッと真夏!っていうTUBE的な雰囲気があまり趣味ではないわたしにとっては、真昼の街は少し派手すぎて、この夜のヴィルフランシュの方が断然好みだ。
濃紺の空が海をさらに濃い色に染める。キラキラと水面に揺れるオレンジの街灯。



今日はここまで。 A bientôt!

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